がんの中には乳がんや子宮がんなど女性特有のものもあるため、がん保険を検討する女性も多いのではないでしょうか。各社からがん保険が販売される中、どの生命保険会社の商品が人気を集めているのか、独自のアンケート調査をもとに作成したランキングから比較していきましょう。
目次
女性ががん保険に加入する必要性とは
国立がん研究センターの統計によると、2013年に女性がかかったがんの1位は乳がん、5位が子宮がんとなっています。また乳がんや子宮頸がんは他のがんに比べて若くしてかかりやすいというデータもあります。
さらに、30代~50代女性のがんの罹患率は男性を越えており、若い間にがんにかかるリスクは女性の方が高いと言えます。一度がんになると一般的ながん保険には加入できなくなってしまうため、女性は20代などリスクが高まる前に加入を検討する必要があるでしょう。
【全体】女性のがん保険加入者数ランキング
女性のがん保険加入者数のランキングは1位「アメリカンファミリー(アフラック)」、2位「メットライフ生命」、3位「日本生命」、4位「東京海上日動あんしん生命」、「JA共済」となっています。
1位のアフラックの「生きるためのがん保険Days1」は入院や通院、がんの三大治療など治療にかかるお金だけでなく、診断から再発までカバーする幅広い保障内容が特徴です。はじめてがんと診断されたときだけでなく、再発した場合も所定の要件を満たせば給付金を受け取ることができます。また女性特有のがんによる手術や乳房再建も保障の対象となるレディースプランも準備されています。
2位のメットライフ生命の「ガン保険ガードエックス」は治療給付金をベースに、不安に合わせて診断保障、入院や通院の保障を付加することもできる商品です。
【年代別】女性のがん保険加入者数ランキング
20代の女性のがん保険加入者ランキング
20代のランキングは1位「アメリカンファミリー(アフラック)」、2位「日本生命」、3位「JA共済」、4位「メットライフ生命」となりました。
2位の日本生命はがんによる入院や手術に備える保険として「がん医療保険」が、そして死亡またはがんを含む三大疾病になった際には一時金が受け取れる「3大疾病保障保険」があります。「3大疾病保障保険」は、診断されれば用途を問わず一括で受け取れるため、治療費や収入減少の補てんなど必要な部分に充当することができるでしょう。
30代の女性のがん保険加入者ランキング
30代の1位も変わらず「アメリカンファミリー(アフラック)」が入りました。2位には「メットライフ生命」、3位「ソニー生命」、4位「東京海上日動あんしん生命」、5位は「オリックス生命」となっています。
全体では7位のソニー生命が3位と大きく順位を上げています。ソニー生命のがん保険は3種類あり、有期型の「がん保険」は入院や手術、通院時に保障が受けられます。これに加え、診断給付金も付いた保障が一生涯続く「終身がん保険」、入院の保障に特化した「がん入院保険」とニーズに合わせて選ぶことができます。
40代の女性のがん保険加入者ランキング
40代では1位「アメリカンファミリー(アフラック)」、2位「メットライフ生命」、3位「東京海上日動あんしん生命」、4位「日本生命」、「ソニー生命」でした。
3位の東京海上日動あんしん生命ではがん保険を2種類販売しており、「がん治療支援NEO」は三大治療や入院、通院治療まで幅広い保障が特徴の商品です。また、診断保障が付いた「がん診断保険R」は70歳の時点で支払った保険料の一部が戻ってくるという特徴があります。オプションで入院や手術などの保障を付加することもできます。
50代の女性のがん保険加入者ランキング
50代の1位は「アメリカンファミリー(アフラック)」です。2位以降は順に「チューリッヒ生命」、「県民共済」、「FWD富士生命」、「オリックス生命」と全体のランキングとは異なる結果となりました。
2位のチューリッヒ生命の「終身がん治療保険プレミアムDX」は所定の放射線治療や抗がん剤治療などを受けた場合に月々の治療費が保障されます。全額自己負担となる自由診療による抗がん剤やホルモン剤を使った治療費も保障されるなど、保障対象となる治療の幅広さが特徴的です。その他の入院や手術などの保障を組み合わせて加入することも可能です。
【全体】女性のがん保険満足度ランキング
女性のがん保険の満足度ランキングは1位「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」、2位「東京海上日動あんしん生命」、「楽天生命」、「コープ共済」という結果です。東京海上日動あんしん生命以外は加入者数ランキングのトップ5に入らなかった会社が名を連ねています。
1位の損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のがん保険「勇気のお守り」は診断から入院や手術、外来治療までを保障の範囲としています。診断保障は初回だけでなく、再発や転移など2回目以降でも同額が受け取れる点が特徴です。
2位の楽天生命からは女性特有のがんに手厚い医療保険「楽天生命レディ」が販売されています。所定の女性疾病で入院したとき、女性特定がんと診断されたときにそれぞれ給付金が受け取れるほか、乳房再建給付も保障の対象となっています。
女性に手厚いがん保険の選び方
様々ながんの保障がある中でも、一時金が受け取れる診断給付金は入院や手術の費用や働けない間の収入保障など様々な用途に使うことができます。さらに治療給付金を備えておくと、治療が長期になる可能性の高い抗がん剤治療や放射線治療に役立てることも可能です。
一般的ながん保険でもこれらの備えは可能ですが、女性特有のがんは上皮内新生物の場合も多いため、上皮内新生物も保障の対象になるのか確認しておくと安心でしょう。ただし、女性向けのがん保険は女性特有のがんに対する上乗せ保障や乳房再建術の保障を受けることができる一方で、その分保険料が割高に設定されている場合もあります。違いを踏まえたうえで加入する保険を検討しましょう。
まとめ
年代ごとに人気の保険会社は大きな違いは見られなかったものの、加入者数と満足度ランキングは大きく異なる結果となりました。商品ごとに対象となる保障内容や保険料などの特徴は様々なため、ランキングを参考にしながら自身に合った保険を選びましょう。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ ※2018年4月2日付けで「アメリカンファミリー」は「アフラック生命保険株式会社」となりました。 |