がん保険へ加入する必要性について、考えたことはありますか?身内にがん経験者がいないから・まだ若いから等の理由で不要と感じている人も少なくないかもしれません。この記事では、がん保険の保障内容や年代別の必要性などについて紹介します。人気のがん保険ランキングなども参照できるため、ぜひ一読ください。
目次
がんの治療にかかる費用や期間は?
一般的な入院期間と治療費
がんには様々な種類があり、日本人の罹患率が比較的高いものとして「胃がん」「直腸がん」「肺がん」などが挙げられます。女性の場合は「乳がん」のリスクも見逃せません。
平均的な入院期間は胃がんの場合で19.3日、直腸がん等で18.0日、肺がんで20.9日、乳がんで12.5日とされています。また、治療費は胃がんで約28.9万円、直腸がん等で約25.2万円、肺がんで20.8万円が平均であるということです。症状やステージによって入院期間や治療費に違いはあるものの、がん治療にはまとまった時間やお金が必要となるケースが多いといえるでしょう。
(参考:厚生労働省 平成26年(2014年)患者調査の概況、公益社団法人全日本病院協会)
がん治療費は健康保険の対象となるため、2018年現在の社会保険制度では70歳未満の成人は3割負担で治療を受けることが可能です。支払った治療費の金額によっては「高額療養費制度」が活用できる場合もあります。
「高額療養費制度」とは、同月内に医療機関に支払った治療費が自己負担限度額を超えた場合、支払った治療費・所得区分・年齢に応じて超過分の払い戻しを受けられる制度です。
70歳未満・標準報酬月額が28万円~50万円の人の例を挙げると、
治療費の自己負担額…80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
となり、この金額を超えた分が後に払い戻されることになります。
高額療養費制度について、概要や計算方法などはこちらの記事からどうぞ。
医療保険でカバーできない範囲とは
がん治療によって入院が長期化すると、個室に入院したいと考える人もいます。しかし、個室を希望する場合や個人の要望によって大部屋から個室へ移る際などには「差額ベッド代」が発生するため、躊躇してしまう場合も少なくありません。
差額ベッド代や入院の際の食事代などは、原則として公的な医療保険の保障対象外です。また、先進医療による治療を受けようとする場合は自由診療とみなされ、治療費は全額自己負担となります。公的な医療保険・健康保険の対象外となる費用の自己負担が難しいと思われる場合には、何らかの形で備えておく必要があります。
医療保険との兼ね合いでがん保険を選びたい場合、こちらの記事が参考になります。
がん保険にはどんな保障がある?
診断確定時の給付金
多くのがん保険では、がんと診断確定された際に給付金が支払われます。ほとんどの場合は一時金という形で給付され、使い道も指定されていないため、入院準備費用や治療のための収入減少などへ備えることができます。
がん保険の一時金についてはこちらの記事も一読ください。
がん治療のための入院・通院・手術
がん保険では、がん治療にともなう入院・通院・手術などに対して給付金が支払われます。商品によって金額や受取形式はさまざまですが、日数や手術の種類ごとに決められた金額が給付される場合がほとんどです。
こちらの記事に給付金の例が紹介されていますので参考にしてください。
先進医療や3大治療
先進医療による治療や、3大治療と呼ばれる「手術・放射線治療」「抗がん剤治療」「ホルモン剤治療」などを受けた際の医療費が保障されるがん保険もあります。治療の種類によって給付金額が異なることが多く、「先進医療特約」「抗がん剤治療特約」などのように、特約を付加することで保障対象となる場合もあります。
再発時の保障やアフターケア
がんの再発や転移などに備えられるケースもあります。回数や金額に制限がある場合もありますが、同じ箇所へがんが再発した際にも給付金を受け取れるがん保険も販売されています。
また、がん治療によって外見や生活に変化が生じた場合、心身の両面からケアをしてくれるサービスを提供しているがん保険もあります。
加入者数の多いがん保険会社や商品の特徴はこちらの記事にまとめてあります。
一方、以下の記事ではがん保険の満足度ランキングを紹介しているので、参照してみてください。
年代でがん保険の必要性は変わる?
がんリスクの低い20代・30代
国立がん研究センターの統計によれば、30歳男性が20年後にがんと診断される確率は0.4%となっており、20歳においてはその数値がさらに低くなります。このことからも、30代までのがん罹患率は比較的低いといえます。がん保険には、加入年齢が上がるほど保険料もアップする商品が多いため、罹患率の低い年齢のうちに加入すると月々の保険料を安く抑えることが可能となります。
20代・30代のうちにがん保険へ加入するメリットとして、加入審査に落ちるリスクが低いということが挙げられます。保険会社や商品ごとに違いはありますが、がん保険では病歴や医師の診断結果等によって加入審査が行われることが多いため、大病にかかったことがなく健康であれば審査を通過できる確率も高まります。
こちらの記事では、若い世代に人気のがん保険をランキング形式で紹介しています。
罹患率が上がる40代
40歳以上になると、がんの罹患率はやや上昇傾向にあります。がんを患うとがん保険へ加入できなくなる可能性が生じます。このことは、「がんに罹患しているにもかかわらず、がんの治療費が保障されなくなるリスクがある」ということを意味します。自身の健康状態と相談し、がん保険への加入を検討してもよい時期と言えるかもしれません。
40代で保険に加入する際、気をつけておきたいのが保険期間です。更新型の保険だと、保険期間の満了にともなって契約を更新しようとしても、同一条件による更新ができない場合があります。これは更新時の年齢が保険料へ影響するためで、年齢が上がると保険料も高く設定される傾向にあります。
その点、一度加入すると基本的に保険料が上がらない終身保険では、保険料上昇のリスクを低減することが可能になります。ただ、加入後に保険金額の見直しを行った結果として保険料が上がるケースもあるため、加入時には保障内容の検討をより慎重に行うことが大切です。
仕事・家庭に備えたい50代
50代以降は仕事で責任あるポストに就くことも多く、プライベートでは子供の独立や就学等で支出が増える時期でもあります。がんに罹ることによってこれまでと同じように働けなくなった場合の対策をいろいろな面から考えておきましょう。
万一働けなくなった時の備えとして、就業不能に対応できる保険があります。これは、高度障害や病気等によって就業することができなくなった際に保障が受けられるものです。
就業不能保険は、がんの罹患等によって働くことが難しくなった場合の治療費や生活費をサポートしてくれます。加入しておくと、自分や家族の生活に対する不安を軽くすることができる場合があるでしょう。
12人に1人はがん経験のある60代
60歳までにがんに罹る確率は、男性で約8%程度となっています。これは、日本人男性の約12人に1人が60歳までにがんに罹るということを意味します。
もっとも、60代はがん以外の健康リスクについても上昇傾向にある年代といえます。そのため、保険の新規加入や継続も難しくなる傾向にあります。ある程度の年齢になってからがん保険を検討したい場合には保険代理店などへ相談し、複数の商品から自分に合ったものを提案してもらうとよいでしょう。
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がん保険を選ぶ時にはこんな視点も
女性特有のがんに備えたい人
乳がん、子宮頸がんなどをはじめとする女性特有のがんへ備えたい場合、レディースプランの用意があるがん保険を選ぶとよいでしょう。女性特有のがんや疾病に対しては保険金が上乗せで給付される場合や、乳房再建手術が保障対象となっている場合などがあります。
女性に人気のがん保険についてはこちらの記事で紹介しています。
独身の人
独身の人・同居家族がいない人などはがん保険の必要性をそれほど感じないかもしれません。しかし、よほど高額の蓄えがある場合を除いて、何かあった時に誰かに迷惑をかけない程度の費用は準備しておくに越したことはないでしょう。
自分ひとりに対する最低限の保障だけを得たいという場合、シンプルな主契約の保険へ加入して必要な特約を付加する方法や、希望の保障のみを選ぶことができる組合せタイプの保険へ加入する方法などがあります。がんに対する備えはいろいろな形で行うことができるため、年齢や収入などから適したプラン・保険料などを判断してもらうことがおすすめです。
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こちらの記事からは、独身の人に選ばれている生命保険がわかります。組合せ型の保険やがん特約を付加できる保険も紹介されているため、参考にしてみてください。
まとめ
がんや大きな病気のために日々の生活・収入などに影響が及ぶことは少なくありません。年齢やその他の条件によってリスクは異なるものの、もしがんに罹ったら生活がどのように変化するのかを考え、備えておくことが大切です。自分のためだけでなく、家族や周囲の人のためにも、まずは窓口や代理店へ話を聞きに行ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか?
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