火災保険は、火災が起こった場合や自然災害などの損害が対象となる保険ですが、どのような火災保険が人気を集めているのでしょうか。今回は人気になっているおすすめの火災保険を、性別や年代別のランキングで紹介します。
目次
火災保険の補償内容とは
火災保険は、住まいに火災が起きて建物や家財などに損害が生じた時に、保険金が補償される商品ですが、火災以外にも落雷や風水などの自然災害も対象となります。火災保険は住宅用と事業用があり、建物の住所や構造などによって保険料が決められています。
保険によっては火災や落雷などの損害のみを補償するものや、水漏れ、盗難、水災の補償も付けて、対象となる範囲を広げることも可能です。なお、地震保険と火災保険は別のもので、地震での補償が必要な場合は火災保険に付加することで対応できます。
【全体】火災保険加入者ランキング
5位「JA共済」の火災保険の特徴
「JA共済」では、「建物更生共済」の名称で火災や自然災害での損害を補償する商品を販売しています。火災や落雷の場合は火災共済金額を上限とした損害の額と、損害割合が80%以上あれば「臨時費用共済金」「特別費用共済金」「残存物とりかたづけ費用共済」が支払われます。
満期金があることもJA共済の特徴で、保険期間が満了すると「満期共済金」と「割りもどし金」が支払われます。
4位「三井住友海上火災保険」の火災保険の特徴
「三井住友海上火災保険」の火災保険には「GKすまいの保険」と補償範囲が広い「GKすまいの保険 グランド」があります。「GKすまいの保険」はリスクを6つに整理して、火災や落雷、盗難、水災などの損害を補償する保険です。
「GKすまいの保険 グランド」は6つのリスクへの補償以外に、電車を運行不能にした場合の「日常生活賠償特約」や「建物・家財の免責金額0万円」に「事故時諸費用(火災等限定)特約」などが付加されています。
3位「あいおいニッセイ同和損害保険」の火災保険の特徴
「あいおいニッセイ同和損害保険」は、「タフ・住まいの保険」を販売しており、建物の補償では、「ワイドプラン」「ベーシックプラン」「エコノミープラン」があります。火災や落雷、破裂、爆発などの損害と、風、ひょう、雪などの自然災害のみを補償するのが「エコノミープラン」です。
「ベーシックプラン」では水濡れ、盗難、水災などの補償が追加され「ワイドプラン」ではさらに破損、汚損などの補償が追加されます。
2位「損害保険ジャパン日本興亜」の火災保険の特徴
「損害保険ジャパン日本興亜」の火災保険は「THE すまいの保険」で、火災や落雷、自然災害、爆発などの基本的な補償に加えて、災害以外の盗難や事故などを補償します。「費用保険金」には、「地震火災費用保険金」や「残存物取片づけ費用保険金」など4つの費用補償があります。
「THE すまいの積立保険」では損害を受けた時の補償だけでなく、保険期間満了時に満期返戻金があることが特徴の保険です。
1位「東京海上日動火災保険」の火災保険の特徴
「東京海上日動火災保険」の火災保険「トータルアシスト住まいの保険」は補償の範囲によって3種類に分かれています。「スタンダードタイプ」では「破損」以外の火災や自然災害と盗難、水濡れ、水災などを補償します。「マンションタイプ」では「破損」は補償されますが、「水災」は対象外です。
「充実タイプ」は「破損」も「水災」も補償される保険で、3つのタイプの中で一番補償範囲が広くおすすめの火災保険です。
【年代別】火災保険加入者ランキング
20代の火災保険加入者ランキング
20代では「東京海上日動火災保険」の加入率が14.1%で、2位の「朝日火災海上保険」の2倍です。3位はあまり差がなく「損害保険ジャパン日本興亜」の6.9%で4位の「三井住友海上火災保険」と「あいおいニッセイ同和損害保険」が6%台で続きます。
1位の「東京海上日動火災保険」は知名度が高いことにより20代の加入率が増えたことが考えられます。「朝日火災海上保険」は楽天グループの損害保険会社で、20代には知名度が高く、他の世代よりランクが上にあることが考えられます。
30代の火災保険加入者ランキング
30代でも「東京海上日動火災保険」が17.6%で1位となっており、2位は「あいおいニッセイ同和損害保険」の10.6%です。「三井住友海上火災保険」が9.1%で3位となりこの3社で30%以上の加入率となっており、4位の「損害保険ジャパン日本興亜」まで加えれば40%を超えています。
30代でも知名度が高く安心感のある国内の損害保険会社が選ばれた可能性があり、その傾向は20代より顕著になっています。
40代の火災保険加入者ランキング
40代でも「東京海上日動火災保険」が1位で15.3%になっており、2位の「損害保険ジャパン日本興亜」が13.5%とその差はわずかとなっています。3位の「三井住友海上火災保険」と「あいおいニッセイ同和損害保険」までが2桁の加入率になっています。
40代ではさらに知名度が高い大手の損害保険会社への加入率が高くなりますが、5位にJA共済がランクインしており、地域性や利便性によりJA共済を選んだ可能性があります。
50代の火災保険加入者ランキング
50代では「損害保険ジャパン日本興亜」の加入率が、全年代の中でも最大の20%を超えて1位となっています。「東京海上日動火災保険」は50代では2位ですが、全世代に支持されているおすすめの損害保険会社です。
50代では上位4社の加入率が56%を超えていますが、年代が高くなるほど大手で知名度の高い会社が支持されることが原因と考えられます。
【性別】火災保険加入者数ランキング
男性の火災保険加入者ランキング
男性の加入率では「東京海上日動火災保険」と「損害保険ジャパン日本興亜」の加入率が高く16.9%と14.9%になっています。上位2社で30%を超え、「あいおいニッセイ同和損害保険」「三井住友海上火災保険」を加えた上位4社では、加入率が50%を超えています。
これは、男性は大手の損害保険会社への支持が高い傾向にあることが原因と考えられます。
女性の火災保険加入者ランキング
女性の火災保険加入者数ランキングでは、順位そのものは男性とあまり変わりがありませんが、加入率でみると大きく下回っています。加入率が低い原因としては、女性が契約者となって火災保険に加入することが少ないためと考えられます。
ただし、男性と同じく知名度の高い大手の損害保険会社に加入する傾向には変化はなく、地域性のある「JA共済」や割戻金が高い「県民共済」のランクが高いところも大きな差はありません。
自分に合った火災保険の選び方とは?
火災保険は持ち家か、賃貸住宅かでどのような補償に加入するかが変わってきます。持ち家の場合の補償は建物評価によって決定され、賃貸では家財保険は簡易評価表を参考にして保険金が決定されます。また住宅が所在する場所や構造なども関連があります。
火災保険に加入する際には、加入する目的などをしっかりと考えて不要な特約を省くことで保険料を抑えることができる可能性もあります。
まとめ
火災保険は加入の目的によって必要な補償が大きく変わる可能性がある保険です。実際に必要となる補償を理解すれば、保険料の節約やいざという時に補償がされないなどのリスクを軽減することも可能です。見直しの際にはよく検討されることをおすすめします。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |