家財保険は建物の損害以外に、自分が所有している家財や貴重品などを補償できる保険ですが、どういった損害保険会社が人気になっているのでしょうか。今回はおすすめの損害保険会社を性別や年代別のランキングに分けて紹介します。
目次
家財保険の補償内容とは
火災保険には建物を補償するものと建物の中や敷地内にある家財の補償を目的とした家財保険があります。家財保険の補償は家具や衣服に、30万円以上の貴重品(貴金属や美術品)などが該当します。
家財保険は火災による損失以外にも、盗難や自然災害などで損害が発生した場合にも補償の対象となる保険があり、そのほか個人賠償などを付加できるものもあります。
【全体】家財保険加入者ランキング
5位「JA共済」の家財保険の特徴
JA共済の家財保険は「建物更生共済 むてきプラス」という名称で販売されており、火災や自然災害による家財の損害以外にも、ケガの補償も対象となります。家財に損害が出た場合には火災共済金を上限金とした損害額や、損害割合が80%を超えれば各種共済金が上乗せで支給されます。
掛捨てではなく、契約後7年経過後から5年ごとに割戻金を受け取るか、保険期間満了時に満期共済金を受け取ることができます。
4位「三井住友海上火災保険」の家財保険の特徴
「三井住友海上火災保険」の家財保険は賃貸住宅居住者総合保険の「リビングFIT」で、住まいの家財が火事で損害を受けた場合や、盗難や偶然の事故でも補償が受けられます。そのほか大家への賠償責任や、同居人の家財も補償の対象となります。玄関ドアのカギの紛失や、トイレなどの水回りの故障などで専門の業者を手配してもらうサービスもあります。
3位「あいおいニッセイ同和損害保険」の家財保険の特徴
「あいおいニッセイ同和損害保険」では「タフ すまいの保険」で家財の補償が受けられます。補償範囲によって3種類のプランがあり、「エコノミープラン」は6種類ある補償のなかで火災や落雷、爆発の場合や、風災、雪災などの2種類の補償が対象となります。
「ベーシックプラン」は破損、汚染での損害をのぞく5種類の補償が対象で、「ワイドプラン」は6種類すべてが対象となりおすすめの保険です。
2位「損害保険ジャパン日本興亜」の家財保険の特徴
「損害保険ジャパン日本興亜」の「THE 家財の保険」は賃貸住宅で使用している家財一式が対象で、大家への「借家人賠償責任補償」が自動でセットされている保険です。居住のために緊急で修理した場合などの補償である「修理費用補償」は、任意のセットになります。
また、家財の盗難や、配水管の破損、子供がテレビを壊したときなども補償の対象となっています。
1位「東京海上日動火災保険」の家財保険の特徴
「東京海上日動火災保険」では、「トータルアシスト住まいの保険」を販売しています。家財を保険の対象として選択すれば、住居で使用している家具や電化製品などが損害を受けた際に補償されます。希望に応じて1口100万円を上限として設定が可能ですが、実際に支払われる金額は対象となる家財によって決定されます。
所有している家財の金額が不明な場合は、「家財の所有金額の目安」として、家の面積や持ち家か賃貸住宅によって補償額を決めることが可能です。
【年代別】家財保険加入者ランキング
20代の家財保険加入者ランキング
20代の家財保険の加入者ランキングでは「東京海上日動火災保険」の加入率が9.3%で1位となっていますが占有率は一桁です。2位は「あいおいニッセイ同和損害保険」の6.6%で、3位はほかの年代にでは上位5位にランクしていない「朝日火災海上保険」でした。
「朝日火災海上保険」は楽天グループの損害保険会社ですが、ネットを使用する割合が多い人におすすめで、特に20代で支持する人が多かったことがランクインした理由と考えられます。
30代の家財保険加入者ランキング
30代では「東京海上日動火災保険」が13.2%で1位となっており、「三井住友海上火災保険」が10.0%で2位となっています。3位が「あいおいニッセイ同和損害保険」の9.3%で、4位が「損害保険ジャパン日本興亜」の7.0%になっています。
30代ではテレビCMなどで知名度の高い、大手の損害保険に加入する傾向があるといえるでしょう。
40代の家財保険加入者ランキング
40代の家財保険加入者ランキングでは「東京海上日動火災保険」の加入率が15.7%で、年代別では最も高くなっています。2位は「損害保険ジャパン日本興亜」の10.5%で、3位が「損害保険ジャパン日本興亜」の9.7%です。
上位4社の加入率が45%に近い数字になっていますが、40代ではさらに知名度が高い損害保険会社が選ばれていることが考えられます。5位の「県民共済」は加入手続きの利便性などが理由で上位に選ばれている可能性があります。
50代の家財保険加入者ランキング
50代の家財保険加入者ランキングでは「損害保険ジャパン日本興亜」が14.8%で1位となり、東京海上日動火災保険」は13.5%で2位でした。3位には「県民共済」、4位には「JA共済」がランクインし、それぞれ二桁の加入率となっています。
50代では、家財保険に加入する場合に地域性や利便性を考慮して身近な保険を選択する人が多いことが原因として考えられます。
【性別】家財保険加入者数ランキング
男性の家財保険加入者ランキング
性別による家財保険加入者ランキングで男性の加入率が1位の損害保険会社は、「東京海上日動火災保険」で14.4%となっています。2位は「損害保険ジャパン日本興亜」の11.2%で上位2社が二桁の加入率です。
3位が「あいおいニッセイ同和損害保険」で4位が「三井住友海上火災保険」ですが、上位4社で42%を超えており、男性は知名度の高い大手の損害保険会社に加入する人が多いことが考えられます。
女性の家財保険加入者ランキング
女性の家財保険加入者数ランキングでは1位の「東京海上日動火災保険」でも4.6%の加入率しかなく、女性が契約者となる家財保険自体が少ないことが考えられます。2位にランクインしている県民共済は加入時の手続きの簡易さがおすすめで、女性に支持されていることが考えられます。
3位から5位までは知名度の高い大手の損害保険への加入率が高いところは男性と共通した結果となっています。
自分に合った家財保険の選び方とは?
家財保険は保険商品として独立しているものや、火災保険の一部として選択することで補償される商品もあります。保険金額の上限や30万円を超える貴金属などの明記物件についても、補償される金額が変わることがあるかもしれません。
自分が所有している家財などが該当するかどうかが、家財保険を選択する際のポイントになるため、家計データなどの目安も参考にして、よく比較されることをおすすめします。
まとめ
家財保険は各保険会社によって取り扱いが違うことも多く、選択を間違うと実際に損害が起こったときに補償の対象外になってしまうことも考えられます。加入や見直しの際によくわからない場合は、専門の窓口に相談することをおすすめします。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |