結論から書きます。共済加入者513人に満足度を聞いた結果、1位はコープ共済(3.94点)でした。ただし4位のこくみん共済 coop(3.86点)との差はわずか0.08点。順位はついていますが、実態は4つとも横並びです。
このページでは、当サイトが実施した独自調査の数値をすべて公開したうえで、「順位ではなく、自分の目的で選ぶ」ための判断材料を整理します。年代別・男女別でも順位が入れ替わる理由まで踏み込みます。
共済満足度ランキング【全体】
| 順位 | 共済 | 満足度 | 回答人数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | コープ共済 | 3.94 | 85人 |
| 2位 | 県民共済(都民共済等を含む) | 3.93 | 183人 |
| 3位 | JA共済 | 3.87 | 164人 |
| 4位 | こくみん共済 coop(旧・全労済) | 3.86 | 81人 |

この数字の正しい読み方
ランキング記事として順位は出しましたが、この結果から「コープ共済が最も優れている」と読むのは誤りです。理由は3つあります。
- 1位と4位の差が0.08点しかない。5点満点で0.08点は、回答者が数人違えば入れ替わる程度の差です
- 回答人数に偏りがある。県民共済は183人、こくみん共済 coopは81人。母数が小さいほど数値は振れやすくなります
- 調査は2018年2月時点のものです。各共済の商品内容はその後も改定されています
むしろ注目すべきは回答人数のほうです。共済加入者513人のうち183人(約36%)が県民共済でした。「満足度が高い共済」と「実際に多くの人が選んでいる共済」は別物で、後者を知りたいならこの数字が参考になります。
ランキングではなく自分に合う共済を知りたい方へ|FPの無料相談年代別・男女別の満足度ランキング
属性を分けると順位は大きく入れ替わります。数値は満足度、カッコ内は回答人数です。太字が各区分の1位です。
| 全体 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 男性 | 女性 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コープ共済 | 3.94 (85) | 3.83 (12) | 3.87 (23) | 4.08 (26) | 3.92 (24) | 3.96 (23) | 3.94 (62) |
| 県民共済 | 3.93 (183) | 3.70 (20) | 3.98 (45) | 3.98 (49) | 3.93 (69) | 3.95 (80) | 3.91 (103) |
| JA共済 | 3.87 (164) | 3.94 (54) | 3.81 (47) | 3.71 (28) | 3.97 (35) | 3.86 (78) | 3.88 (86) |
| こくみん共済 coop | 3.86 (81) | 3.57 (7) | 3.67 (12) | 3.97 (31) | 3.90 (31) | 4.02 (45) | 3.67 (36) |
読み取れること
- 20代はJA共済が1位(3.94)で、全体4位のこくみん共済 coopは3.57まで下がります。ただし20代のコープ共済は12人、こくみん共済 coopは7人しか回答がなく、この区分の順位は参考程度に留めるべきです
- 40代はコープ共済が4.08と全区分を通じて最高値。子育て期の女性向け保障が評価された可能性があります
- 男性はこくみん共済 coopが1位(4.02)、女性は最下位(3.67)と男女差が0.35点。他の3つは男女差が0.04点以内なので、この共済だけ突出して評価が割れています
- 県民共済はどの区分でも3.70〜3.98と振れ幅が小さく、回答人数も常に最多クラス。突出はしないが安定して選ばれています
つまり「万人向けの1位」は存在しません。年代と性別を変えるだけで1位が3つの共済の間を移動します。以下では、それぞれの共済が「どういう人に向くのか」を保障内容から見ていきます。
4大共済それぞれの特徴
コープ共済|女性と子どもの保障に強い
生活協同組合(コープ)の組合員が加入できる共済です。女性特有の疾病や持病がある人向けの「たすけあい」、月2,000円から加入できる高齢者向けの「プラチナ」など、属性を絞った商品設計が特徴です。
もう一つの強みが個人賠償責任の保障です。自転車事故や子どもが他人の物を壊した場合など、日常のトラブルに幅広く対応します。詳しくはコープ共済の個人賠償責任保険の保障内容で解説しています。
県民共済(都民共済・府民共済)|掛金が明快で加入者が最多
全国生活協同組合連合会(全国生協連)と各都道府県の生協が運営しています。掛金は月2,000円・4,000円といった分かりやすい設定で、こども型から熟年型まで揃っています。
注意点は2つ。都道府県ごとに運営が分かれているため保障内容や割戻率が地域で異なること、そして全国生協連の共済には自動車の保障がないことです。クルマの保障も一つにまとめたい場合はJA共済やこくみん共済 coopが選択肢になります。
- 県民共済の評判や満足度は?
- 県民共済のデメリットを理解し賢く活用しよう
- 捻挫や骨折も対象?県民共済の子ども向けプランの保障内容
- 県民共済に火災保険や地震保険はある?水漏れ・家財などへの保障とは
- 県民共済の解約の手続き方法
JA共済|積立型と住まいの保障が充実
JA(農業協同組合)が運営し、掛け捨てではない積立型の商品が揃っているのが最大の違いです。建物更生共済「むてきプラス」は火災に加えて地震を含む自然災害を本体の保障でカバーし、満期共済金も受け取れます。
民間の火災保険では地震は別途「地震保険」の付帯が必要で、支払われるのは火災保険金額の30〜50%が上限です。住まいの保障を重視するならJA共済は有力な選択肢になります。20代・50代で1位だったのも、こうした総合力が影響している可能性があります。
- JA共済の評判って?リアルな口コミ
- JA共済の火災保険は掛け捨て?むてきプラスと火災共済の違い
- JAの学資保険(こども共済)の特徴は?シミュレーション例も紹介
- 農協で保険に入れる?JA共済の特徴とメリット・デメリット
こくみん共済 coop(旧・全労済)|商品の幅が最も広い
全国労働者共済生活協同組合連合会が運営する共済で、2019年6月から「こくみん共済 coop」という愛称を使用しています(それ以前は「全労済」)。医療・自動車・こども向けまで商品の幅が最も広いのが特徴です。
掛金は年齢や性別で変わらず、更新による値上がりもないため、収入が減る高齢期にも掛金が上がらない点が評価されています。今回の調査で男性の1位(4.02)だった一方、女性では最下位(3.67)と評価が分かれた共済でもあります。
コープ共済と県民共済はどちらを選ぶべきか
この2つで迷う方が最も多いため、直接比較します。今回の調査でもコープ共済3.94点/県民共済3.93点とほぼ同点で、満足度では優劣がつきません。判断材料は保障の中身と加入資格です。
| コープ共済 | 県民共済(都民・府民共済) | |
|---|---|---|
| 運営 | コープ共済連(生協) | 全国生協連と各都道府県の生協 |
| 加入資格 | 生協の組合員 | その都道府県に居住または勤務し組合員になること |
| 保障の地域差 | 全国でほぼ共通 | 都道府県ごとに異なる |
| 女性向けの保障 | 「たすけあい」に女性向けコースあり | 専用コースは基本的にない |
| こどもの保障 | あり(ケガの通院1日目から) | あり(ケガの通院1日目から) |
| 個人賠償責任 | 特約として付帯できる | 都道府県により取り扱いが異なる |
| 住まいの保障 | 火災共済あり | 新型火災共済あり |
| 自動車の保障 | なし | なし |
| 本調査の満足度 | 3.94(85人) | 3.93(183人) |
選び分けの目安はこうなります。
- コープ共済が向く人:女性特有の病気に備えたい/自転車事故など日常の賠償に備えたい/転居の可能性があり全国共通の保障がよい
- 県民共済が向く人:掛金の分かりやすさを重視する/お住まいの都道府県の割戻率が高い/シンプルな保障で十分
なお両方に加入することもできます。実際、県民共済で基本の保障を確保し、コープ共済で個人賠償責任だけを付ける、といった組み合わせ方をしている人もいます。県民共済側の詳細は県民共済のデメリットを理解し賢く活用しよう、コープ共済側はコープ共済の評判や満足度は?もあわせてご覧ください。
目的別|どの共済を選ぶべきか
| 重視すること | 有力な選択肢 | 理由 |
|---|---|---|
| 子どものケガ・入院 | 県民共済/コープ共済 | ケガの通院が1日目から対象。月1,000〜2,000円台 |
| 女性特有の病気 | コープ共済 | 「たすけあい」で女性疾病を上乗せできる |
| 日常の賠償トラブル | コープ共済 | 個人賠償責任の保障が手厚い |
| 住まい(地震も含む) | JA共済 | 建物更生共済が地震を本体でカバー |
| 貯蓄も兼ねたい | JA共済 | 積立型・満期共済金のある商品が揃う |
| クルマもまとめたい | こくみん共済 coop/JA共済 | 全国生協連の共済に自動車保障はない |
| 掛金の分かりやすさ | 県民共済 | 月2,000円・4,000円と設計が明快 |
なお、加入資格がそもそも異なります。県民共済はその都道府県に居住または勤務していること、コープ共済とこくみん共済 coopは組合員であること、JA共済は組合員または准組合員であることが前提です。満足度の順位より先に、加入できるかどうかを確認してください。
共済だけで足りるのか|民間保険との使い分け
共済は掛金が割安で割戻金もありますが、民間保険にはない2つの弱点があります。
- 保障額の上限が低い。死亡保障は数百万円〜1,000万円台が中心で、子育て世帯には不足しがちです
- 年齢が上がると保障が縮小する。多くの商品で60歳・65歳を境に保障額が下がり、一定年齢で終了します
また、民間の生命保険会社が破綻した場合に契約を守る生命保険契約者保護機構について、同機構は「会員会社以外の者が引き受けている保険契約は、当機構の補償の対象にはなりません」と明記しています(出典:生命保険契約者保護機構)。共済は保険会社ではないため、この保護機構の対象外です。
したがって現実的な結論は「共済か民間保険か」ではなく「共済をベースに、足りない部分を民間で補う」です。共済の仕組みや民間保険との違いは共済とは?民間保険との違いと4大共済の比較・選び方で詳しく解説しています。
共済で足りない分はいくら?無料のFP相談で必要保障額を確認するよくある質問
共済は複数かけもちできますか?
できます。加入資格を満たしていれば県民共済とコープ共済の両方に入ることも可能で、入院共済金などは重複して受け取れます(実費補償型を除く)。民間保険との併用も同様です。
割戻金はいくら戻りますか?
団体と年度によって異なります。決算の結果によって変動し0になる可能性もあるため、確実に受け取れるお金として計算に入れるべきではありません。
結局どこの共済が一番おすすめですか?
目的によって変わります。今回の調査でも年代と性別を変えるだけで1位が3つの共済の間で入れ替わりました。子どもと女性の保障ならコープ共済、住まいと貯蓄ならJA共済、掛金の分かりやすさなら県民共済、クルマも含めた幅広さならこくみん共済 coop、というのが実用的な整理です。
引っ越したら県民共済はどうなりますか?
都道府県民共済は地域ごとに運営が分かれているため、転居先での取り扱いを確認する必要があります。移管できる場合と、あらためて加入し直す場合があります。
まとめ
- 共済加入者513人の満足度調査では1位コープ共済(3.94)/2位県民共済(3.93)/3位JA共済(3.87)/4位こくみん共済 coop(3.86)
- ただし1位と4位の差は0.08点。順位に実質的な意味はほとんどない
- 年代・性別を変えると1位が入れ替わる。20代・50代はJA共済、30代は県民共済、40代・女性はコープ共済、男性はこくみん共済 coop
- 回答者513人のうち183人(約36%)が県民共済。「最も多く選ばれている」のは県民共済
- 順位ではなく加入資格と目的で選ぶのが実用的。死亡保障と老後の医療保障は共済だけで完結させない
調査概要
| 調査名 | 保険に関するアンケート調査 |
| 調査時期 | 2018年2月15日〜2018年2月18日 |
| 対象者 | 全国 20歳〜59歳の男女10,000名(性別×年代別による均等割付) うち本ランキングの集計対象は共済加入者513名 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 実施委託先 | 株式会社マーケティングアプリケーションズ |
| 満足度の尺度 | 5点満点(数値が高いほど満足度が高い) |
本記事の満足度データは2018年2月時点の調査結果です。各共済の保障内容・掛金・割戻率はその後改定されている場合があり、また都道府県や年度によっても異なります。実際のご加入にあたっては、各共済団体の公式サイトおよび加入者向け資料を必ずご確認ください。

