共済といえば「全労済」や「JA」「コープ」などで取り扱っていますが、どの共済がおすすめなのでしょうか。性別や年代に合った共済は違うので、しっかりと比較しながら検討してみましょう。また、共済と保険の違いについても解説します。
目次
共済の仕組みとは
共済は組合員との相互扶助の関係を持っています。都道府県・市町村の各管轄内の組合員が「共済掛金」として組合に共同の財産を準備することで組合員の「ひと・いえ・くるま」の万が一の事故に備えます。
共済も保険も万が一の際に経済的保障をするものですが、監督官庁が違います。保険は金融庁が監督官庁であり、営利を目的としています。一方、共済は非営利目的であり農林水産省や厚生労働省など共済によって監督官庁が異なります。
また、共済は組合の財政状況によっては割戻金があることも特徴の一つです。
【全体】共済満足度ランキング
4位「こくみん共済」の商品の特徴
全労済が取り扱っているこくみん共済は手頃な掛金が特徴です。家族の年代に合わせた幅広い保障があり、年齢や性別による掛金の差はありません。また更新による掛金のアップもないため、高齢になり収入が減った場合にも備えることができます。
3位「JA共済」の商品の特徴
JAが取り扱う共済は保障に様々な特約を付加できる特徴があります。JA共済では入院手術を保障する医療共済の他にも上皮内がんまで保障する「がん共済」を取り扱っています。また、「終身共済」は積立した死亡保障の一部を年金として移行することができます。
2位「県民共済」の商品の特徴
全共連が取り扱っている県民共済は生命共済がこども型から熟年型まであります。「ひと」と「いえ」の保障に力を入れている一方で、「くるま」の保障は2018年4月現在取り扱っていません。都道府県によって取り扱いしている共済や特約が異なるため、検討している人は住んでいる地域のホームページを確認することをおすすめします。
1位「コープ共済」の商品の特徴
コープ共済は生活共同組合が取り扱っている共済ですが、女性や持病がある人をメインとした共済「たすけあい」があります。高齢者が加入できる共済は月2,000円からのプラチナ85というプランも取り扱っています。
【年代別】共済満足度ランキング
20代の共済満足度ランキング
20代の共済満足度ランキングは全体ランキングで3位だったJA共済が1位へランクアップしています。2位は、全体ランキングで1位だったコープ共済でした。
金融機関として店舗があったり、買い物ついでに寄ったりすることができるJA共済やコープ共済が人気の理由の一つと考えられます。3位だった県民共済は、回答人数がコープ共済より多いものの満足度の差は0.13にとどまりました。全体ランキングで4位だったこくみん共済、は20代でのランキングも4位でした。
30代の共済満足度ランキング
30代の1位は全体ランキングでは2位の県民共済でした。家族の保障について考え始める30代の年齢に応じたラインナップのある県民共済が、顧客の満足度を集めたといえるのではないでしょうか。2位にはコープ共済がランクインしています。3位のJA共済と4位のこくみん共済は全体ランキングと同じ結果となりました。
40代の共済満足度ランキング
40代のランキングは1位コープ共済2位県民共済と全体ランキングと同じ結果となりました。3位はこくみん共済、4位はJA共済と全体ランキングと入れ替わりました。20代では1位だったJA共済が4位となっていますが、年齢に合った保障内容の違いが原因かもしれません。
50代の共済満足度ランキング
50代のランキングでは1位がJA共済、2位が県民共済、3位がコープ共済、4位がこくみん共済という結果になりました。JA共済や県民共済などは様々な所に手続きできる窓口があることがランキング上位の理由になっていると考えられます。
加入者の年齢によって適している保障内容は異なります。様々な共済の契約プランを調べることをおすすめします。
【性別】共済満足度数ランキング
男性の共済満足度ランキング
男性のランキングは1位こくみん共済、2位コープ共済、3位県民共済、4位JA共済という結果となりました。全体ランキングでは4位だったこくみん共済が順位をあげています。こくみん共済はライフステージに応じた保障を提供しており、子供や配偶者などの家族の保障について考える男性からの支持を集めたのかもしれません。
女性の共済満足度ランキング
女性のランキングは1位コープ共済、2位県民共済、3位JA共済、4位こくみん共済です。女性のランキングは全体ランキングと同じ結果になりました。コープ共済はコープのスーパーで買い物をする主婦たちが気軽に相談できる点が満足度をあげているのかもしれません。
共済に加入する必要性は?
共済は掛金が安い特徴がありますが、保障プランが限られていることがあります。一方、民間の保険会社は保障プランが豊富です。保険や共済選びにおいては、保障内容が自分に合っているのかしっかりと分析することが大切です。
自身の年齢や性別、ライフスタイルから将来のことまで考えた契約をしましょう。もし、保障内容が足りないと感じた場合は民間の保険会社と合わせて加入することも一つの案です。
まとめ
コープ共済は年代別・性別で見てもランキングの上位となり人気の高さが分かりました。県民共済は順位にばらつきはありますが、回答数を見ると幅広い年代で加入者数が多いといえます。共済は、運営している団体によって保障内容が異なります。自分の共済・保険の加入を検討している人は近くの窓口やプランナーにぜひ気軽に相談してみてください。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |