交通事故は自らが原因になる可能性だけでなく、不意に巻き込まれる可能性もあります。そんな不測の事態に相手方との仲介役になり補償金を支払ってくれる「自動車保険」ですが、検討時は「保険料」や「加入者の満足度・口コミ」などが気になるポイントとしてあげられます。今回はアンケート調査の結果を元に自動車保険を比較します。
目次
【全体】自動車保険満足度ランキング
全体のアンケート結果によると、自動車保険加入者の満足度が3.9を超える保険会社や共済がトップ5入りを果たしています。それぞれの加入条件を比較してみて、自身に合った自動車保険を探してみましょう。自動車保険加入者の保険会社別に比較すると、「アクサ損害保険」は回答者数が多いなか、平均満足度は高く評価されています。「SBI損害保険」や「ソニー損害保険」も同様に、たくさんの方から高い満足度が得られています。
【年代別】自動車保険満足度ランキング
次に、年代別自動車保険満足度ランキングのアンケート結果を見ていきましょう。どの年代で比較しても、非営利団体である「県民共済」が上位にランクインしており、安価な掛け金で自動車保険に加入できる点が評価されていると考えられます。
20代では免許取得からの年数が浅いため、掛け金も割高になる傾向があります。補償範囲を26歳以上などの段階に分けられている自動車保険も多くあるので、年齢に合わせて必要な補償を選択しましょう。その他の年代でも、免許証の色がゴールドになっている人向けの割引などが設定されている自動車保険も多数あるので、比較してみましょう。
〇20代の自動車保険加入者ランキング
20代の1位は全体ランキングで2位だった県民共済がランクインしました。掛け金が安い点や年齢や性別に関係なく掛け金が変わらない特徴から若い世代からの人気がうかがえます。
〇30代の自動車保険加入者ランキング
30代の1位は20代でも1位だった県民共済となりました。20代から引き続き、掛け金の安さと変わらない掛け金から人気が継続しています。民間の保険会社の場合、不払いによるトラブルが少なからずあります。県民共済は全国生活協同組合連合会(全国生協連)が元受になっていることから不払いになるリスクが少ないといえます。
〇40代の自動車保険加入者ランキング
40代の1位は共栄火災海上保険となりました。共栄火災海上保険は代理店の営業から丁寧な説明を受けることができます。しっかりと説明を受けてから自身に適した見積を出してもらえることから人気があるようです。
〇50代の自動車保険加入者ランキング
50代の1位は20・30代と同じく県民共済が1位にランクインしました。民間にはない割引制度があり、民間の保険会社は20等級までの等級制度が採用されているのに比べ、共済は22等級まで用意されています。これは1%程度の割引率の違いが発生します。
【性別】自動車保険満足度ランキング
男性と女性に分けたランキングの結果を比較してみると、それぞれ違った自動車保険が選ばれています。男性の満足度ランキングでは下位に留まった「三井ダイレクト」が女性のランキングでは1位に選ばれるなど、対照的な結果が出ています。
〇男性の自動車保険満足度ランキング
男性ランキング5位のソニー損害保険の保険料は走った分だけとなっています。契約時から1年間で走る距離「3000km以下」~「無制限」の7区分から自身に合った保険料を支払う仕組みとなっています。年間に走る距離によっては通常の保険料よりも安価になる可能性があります。
〇女性の自動車保険満足度ランキング
女性ランキング4位のアクサ損害保険は、無償レッカー移動距離が35Km、バッテリーが上がってしまった場合の対応も期間中に1回と制限があります。このような制限とくらべても魅力なのは保険料の「安さ」にあります。長距離移動をあまりしない女性ユーザーからするとコストパフォーマンスが高い保険会社となっているため人気があるといえます。
【口コミ】~保険トップ5の良い評判
ランキング5位「SBI損害保険」
「ネットで簡単に申し込みができる。」(40代・男性)
SBI損害保険の提供する自動車保険は、インターネットから手続きが可能なダイレクト型損保のため、SBI損害保険の公式サイトから見積もりや申し込みができます。また、新規の契約でも継続の契約でも、インターネットから申し込み行うと保険料から10,000円の割引が受けられます。
ランキング4位「共栄火災海上保険」
「家族で加入するとサービスのコスパが良い。」(30代・男性)
共栄火災海上保険の提供する自動車保険「KAPくるまる」は、乗車中の交通事故による補償のほかに、契約者や家族が歩行中などに発生した交通事故による損害に対しても補償される総合自動車保険です。1年間の契約になることの多い自動車保険ですが、共栄火災では2~3年などの長期契約で保険料の割引が受けられる「ちょうき安心」という保険商品も提供しています。
KAPくるまるでは契約方法や補償範囲によってさまざまな割引が設けられています。ひとつの保険証券で複数の車やバイクを契約することで3~6%の割引が受けられる「ノンフリート多数契約割引」や、1台目の契約が11等級異常などの条件を満たしている場合に2台目の契約を7等級から適用する「複数所有新規割引」、補償範囲を契約者本人とその配偶者のみに限定すると7%の割引が受けられる「運転者本人・夫婦限定割引」、補償範囲を契約者本人とその家族のみに限定すると1%の割引を受けられる「運転者家族限定割引」など多数用意されています。
ランキング3位「三井ダイレクト損害保険」
「ここでは「他人名義の車を運転している時の保障」がある。」(30代・男性)
三井ダイレクト損保では、契約している補償範囲に準じた契約者やその家族が、他者から借りた車を運転中に発生した交通事故にも補償がある「他車運転特約」が自動的にセットされています。また、マイカーを所有していないが運転する機会がある人には「eドライバー保険」という自動車保険商品が提供されています。
ランキング2位「アクサ損害保険」
「分かりやすいプランと、早い対応があるので良い。色々な相談ものってくれます。」(40代・女性)
アクサ損害保険の提供する自動車保険「アクサダイレクト」では、補償内容や適用範囲をカスタマイズできるのが魅力のひとつですが、アクサダイレクトがおすすめする3タイプの補償プランを元に選択できます。必要な特約を追加することも可能です。事故対応の早さを始め、サポート対応の良さが満足度につながっています。
ランキング1位「県民共済」
「掛け金も安く、保障もしっかりとしていて、 支払いが早い」(40代・女性)
共済の保険は、一般的な損害保険会社が発売する保険商品と違い、加入している組合員同士で助け合うというイメージの非営利商品のため、掛け金はやすくなる傾向があります。また、共済の場合は利益として余った金額を組合員に返還する「割戻金」を受け取れることがあります。
【口コミ】~保険トップ5の悪い評判
ランキング5位「SBI損害保険」
「ネットで簡単に手続きできることに満足している。 不満は、証券を現物で持つのに別途料金がかかる点。」(40代・女性)
SBI損害保険の自動車保険では、保険証券を発行しない場合は保険料金を500円割引してくれる「証券不発行割引」が受けられます。ネットからの申し込み中に証券不発行割引の項目で「適用する」を選択した場合は保険証券が発行されず、契約後はマイページから確認する必要があります。保険証券の現物が必要な人は、証券不発行割引での項目を「適用しない」と選択しましょう。
ランキング4位「共栄火災海上保険」
「掛け金の割に保証はいいが、対応が悪いとこもある。」(30代・女性)
共栄火災の自動車保険では24時間・365日いつでも事故受付やアドバイスを受けられる「あんしんほっとライン」を始め、全国約70か所に設置されたサービス拠点で約950人の専門スタッフがサポートするといった「全国どこでも安心ネットワーク」を用意しています。対応が良かったとの意見も多数ありましたが、一部ではこのような意見も出ています。
ランキング3位「三井ダイレクト損害保険」
「手続きが簡単で料金が安い。でもインターネットなのでセキュリティが少し不安。」(40代・男性)
三井ダイレクト損保の自動車保険では、インターネットからの申し込みが可能です。インターネットから申し込むと「インターネット契約割引」が適用されて最大10,500円の割引や「eサービス(証券不発行)割引」が受けられ、保険料金が安くなる点が満足度を得ている理由のひとつですが、インターネットの契約ではセキュリティが不安だという意見も出ています。
インターネットでの契約に不安がある人はお客様センターへの電話で申し込みも可能ですが、先述のインターネット契約割引やeサービス(証券不発行)割引が適用されなくなりますので、注意しておきましょう。
ランキング2位「アクサ損害保険」
「乗った分だけ支払うので、長距離移動が続いたときに負担が大きくなる」(30代・女性)
アクサ損害保険のアクサダイレクトでは、予想年間走行距離の最大値に応じて保険料金が変動します。5,000km未満・10,000km未満・10,000km以上の3段階のため、走行距離が少ない人ほど保険料がより安くなります。
ランキング1位「県民共済」
県民共済への口コミでは、不満な点はないという人がたくさんいました。満足度1位らしく良い口コミばかりでした。
まとめ
今回は自動車保険に加入している人のリアルな口コミや満足度を元に、自動車保険の加入者満足度ランキングをまとめました。自動車保険はそれぞれの保険会社でさまざまなプランや割引が用意されています。自身のライフスタイルに合わせて適切な補償を選択しましょう。