外資系保険会社のマニュライフ生命とは、どのような会社かご存じでしょうか？この記事では、マニュライフ生命の特徴・商品などに加え、保険加入者へのアンケート調査をもとにした満足度や口コミの評判まで詳しく紹介します。
目次
マニュライフ生命ってどんな会社？
マニュライフ生命保険株式会社は、カナダ系の金融サービスグループであるマニュライフ・グループの一員で、日本に本社を持つ外資系の生命保険会社です。2016年3月現在、営業職員・代理店・金融機関の3チャネル体制で営業しています。
自社営業拠点は109カ所で、金融や保険の相談・案内を行うプランライト・アドバイザーがコンサルティング営業を展開しています。また、代理店数は1270店、保険商品の窓口販売を行う銀行・証券会社などの提携金融機関は74社に及んでいます。
マニュライフ生命は顧客満足にも力を入れており、スタンダード&プアーズ(S&P)社による保険財務格付け（※1）では「A+」、ソルベンシー・マージン比率（※2）は「836.6％」と高い水準にあります。
※1:保険財務格付け…保険金支払い能力を格付け会社が評価したもの
※2：ソルベンシー・マージン比率…支払い余力を示す指標のこと。200％を割ると行政の指導対象となる。
マニュライフ生命の特徴と商品
特徴
■マニュライフ・グループの一員
親会社にあたるカナダのマニュライフ・グループは、2017年に創立130周年を迎えた歴史ある企業です。カナダ本国では成人の3人に1人が顧客ともいわれており、カナダ以外でも米国（ジョン・ハンコックのブランドで営業）、アジア（日本、中国、フィリピンなど12カ国）などで事業展開しています。
■日本では1999年に創業
日本では1999年3月に創業、「プランライト」という独自のコンサルティングシステムを導入し、顧客のニーズにそった保険の提案を目指しています。2017年3月現在の事業規模は、総資産2兆891億円、保有契約高12兆4,359億円、従業員数3,863名です。
■プランライト・アドバイザーが提案
マニュライフ生命では、“未来のライフイベントに対する準備を、必要なタイミング・最適な方法で行う”という「プランライト」の考え方をもとに保険の紹介・提案が行われています。営業職員である「プランライト・アドバイザー」は、必要な保険を顧客自身に選んでもらうことを前提としてコンサルティングを実施しています。
取り扱う商品
■こだわり個人年金
「こだわり個人年金」とは、老後資金の準備ができる外貨建て年金保険です。資産の一部を外貨にすることによって金融リスクの分散効果が期待できるることに加え、契約通貨の米国ドルや豪州ドルの最低保証利率が日本円より高い1.5%（2018年5月現在）に設定されているというメリットもあります。また、保険料は日本円によって月々定額を払い込むため、為替リスクを避けることができます。
■こだわり外貨終身
「こだわり外貨終身」は、契約通貨を米国ドル・豪州ドルから選べる外貨建て終身保険です。一生にわたる保障が得られると同時に将来的な資産形成もしやすい設計になっており、「こだわり個人年金」と同じく、資産分散によるリスク軽減効果や運用益が期待できます。
■こだわり収入保障
「こだわり収入保障」は、被保険者に万一のことがあった場合、死亡保険金が月払い給付金として家族へ支払われる保険です。「特定疾病保険料払込免除特約」を付加するとがん・急性心筋梗塞・脳卒中になった際には保険料の払い込みが免除されます。また、非喫煙者へはノンスモーカー料率が適用されるため、保険料の割引を受けることができます。
【性別・年代別】マニュライフ生命の満足度
実際の加入者のアンケートを実施したところ、マニュライフ生命の満足度は全体的に高い傾向にありました。性別では女性の満足度が全体平均より高く、男性は全体平均とほぼ同じという結果となっています。
年代別では20代が全体平均に比べて高い満足度を示す一方で、30代では数字が伸びていません。40代はほぼ拮抗し、50代ではふたたび全体平均より高い結果となっています。
高い満足度を示す20代では、回答者のほとんどの人が「大変満足している」と回答しています。また、満足度が全体平均を下回っている30代の回答を見ると「やや満足している」と回答した人が2/3を占め、「どちらともいえない」が1/3という結果で、不満足という意見はありませんでした。
販売商品に外貨建ての保険があることもあり、外貨に対する運用期待や為替リスクの考え方が満足度を左右しているのかもしれません。
【口コミ】マニュライフ生命の良い評判
「担当している営業もわかりやすく丁寧でいい人。保険の内容もわかりやすく、理解しやすいようにしていただいている。」（20代・男性）
「変額保険なので株価の高騰から年金金額が上がっており大変満足している。」（50代・男性）
「保障内容に納得している、メールマガジンがおもしろい。」（30代・女性）
「豪ドル建てで利子がいい。毎月3パーセント。」（30代・男性）
回答者の口コミからマニュライフ生命の評判を見ると、次の3点が特徴としてあげられます。
・営業担当者の対応が良い点
・資産運用面で満足している点
・納得の上で加入できアフターフォローも良い点
プランライト・アドバイザーに保険内容や資産形成について相談できるため、自分のニーズに合った生命保険に納得して加入することができたという意見が多く、担当者への評価にもつながったものと考えられます。また、外貨建て保険の積立利率が比較的高い金利で推移しているため、リスクの不安より高いリターンを求める人から支持の声が寄せられています。
保険加入後にも情報誌や外貨建て保険の資産運用レポート、メールマガジンなどが用意されており、既契約者に対してきめ細かいサービスがある点も評価されています。
【口コミ】マニュライフ生命の悪い評判
「外貨建てになっているのでもらえる頃の金利が心配」（40代・女性）
「クレジット払いができないのが不満な点。」（30代・男性）
「満足している点は、貯蓄性が高いことである。 不満な点は、毎月の支払額が多いことである。」（30代・男性）
口コミではマニュライフ生命の悪い評判はあまり見られませんでしたが、外貨建て商品が多いためか「為替リスクに関する不安」を挙げる人が何人かいました。保険料のクレジットカード払いができない事に関する不満や、保険料が高く感じるという意見もありました。
為替リスクの不安に関しては、リスクヘッジについて専門家に相談したり、円建て保険を選択することで回避できる可能性があります。保険料のクレジットカード払いは、個人契約かつ契約者本人名義のカードであれば利用できるケースがあります。しかし、法人契約や個人事業主については利用できません（2018年6月現在）。
「保険料が高く感じる」という意見は、充実した保障の裏返しという一面とも考えられます。また、納得して加入した保険であっても状況の変化などによって保険料支払いが負担となるケースもあります。そのような場合、保険を見直すことで問題が解決することもあるため、担当者や保険代理店などに相談してみましょう。
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まとめ
マニュライフ生命では、プランライト・アドバイザーからコンサルティングやアドバイスを受けることができ、顧客からのよい評判にもつながっています。外貨建て保険商品については利用者の評価が分かれるところであるため、内容をよく理解してから加入しましょう。保険代理店担当者と信頼関係を作っておき、他社の保険も含めて相談するという方法もおすすめです。
