「いつかはマイホームを」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかしマイホームは高価な買い物だけあって、きちんと計画することが大切です。今回は、マイホームの購入にあたって必要な事前準備や資金計画のポイントを紹介します。
目次
マイホーム購入を考えたら何をする?
理想の住まいについて家族で話し合う
マイホームの購入を考えた際には、まず理想の住まいについて家族で話し合ってみましょう。どんな家がほしいかということについて考える際、どんな暮らしを送りたいかという点も重要になります。
通勤や通学の利便性を重視するのか、家族や友達が集まれる家にするのか、家事のしやすさを重視するのかなどの希望から立地や間取りなども変わってきます。それぞれの意見を出し合い、家族全員が満足できるような住まいを考えていくと良いでしょう。
一戸建てとマンションを比較検討
マイホームを一戸建て・マンションのどちらにするかを決める必要もあります。迷った際は家族の希望とともに金銭面・生活面なども考慮し、どちらが良いのかを考えましょう。
把握しておくべき項目として、戸建ての仲介手数料、マンションの修繕積立金など、いずれかだけに発生する費用が挙げられます。さらに将来的な資産価値の差を検討材料に入れることも必要でしょう。また、上下階の住人もおらず比較的自由度の高い暮らしを送りたいのであれば戸建て、セキュリティーや防犯設備の充実した住居を希望するのであればマンションなど、生活上で優先したい事柄についても整理しておく必要があります。
住まいを購入した人の話を聞く
実際にマイホームを購入した人の体験談が参考になる場合もあります。特に、年齢や家族構成などが自分に近い人の話を聞くと、よりイメージがわきやすくなるかもしれません。家探しの時に重視した点や購入後に後悔したことなどを、失礼にあたらない範囲で聞いてみましょう。
資金計画を立てるポイントって?
購入できる物件価格を把握
資金計画を立てるには、まず購入できる物件価格を把握する必要があります。住宅の購入は頭金と住宅ローンの借り入れでまかなうことが一般的であるため、用意できる頭金+返済できる住宅ローン借入額の合計=購入できる物件価格と考えられます。
頭金は諸経費を考慮に入れる
頭金の額を考える際には、諸経費をあらかじめ差し引いておくことが必要です。諸経費は、物件にかかる不動産取得税や火災保険料・地震保険料などと、住宅ローンにかかる保証料や融資事務手数料などがあります。また、引っ越し費用や家財の購入費用なども考えておかなければいけません。
諸経費の目安金額は、新築であれば物件価格の5%程度、中古であれば10%程度といわれています。しかし、手元にあるお金の大半を頭金に回してしまうのではなく、今後必要になるであろう生活費や教育資金、冠婚葬祭や不測の事態などに備えられる金額は別にしておきましょう。
マイホームの頭金については、以下の記事に詳しくまとめてあります。ぜひ一読ください。
ローン借入額をシミュレーション
住宅ローンの借入額は、毎月の返済額や返済期間、金利などによって異なります。自身で計算すのは難しい場合もあるため、ローンを扱う銀行の窓口やファイナンシャルプランナー(FP)などへ聞いてみると良いでしょう。
また、住宅金融支援機構や銀行のホームページなどからシミュレーションを行うことも可能で、年収や月々の返済額などからおよその借入可能額を調べることができます。こちらはあくまで参考とし、詳しい金額については直接相談に行くことをおすすめします。
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借りられる額と返せる額は違う
借入可能金額は年齢や収入などの条件から計算されるため、年代や年収が近い人は同程度の金額が算出される傾向にあります。しかし、借りられる額が同じだとしても、趣味に使う金額の大小や子どもの学費などによって、ローンの返済に回せる金額には差が生じます。住宅ローンの返済は長期にわたることが多いため、無理なく返済が可能と考えられる金額を設定しましょう。
30代でマイホームを考えたい理由は?
20代や30代は長期のローンが可能
原則として、住宅ローンの返済期間は最長35年です。20代や30代であれば35年ローンで契約し、定年前に払い終えることが可能です。返済期間が短いと月々の返済額も大きくなりますが、長期のローンを組めば月々の負担を比較的軽くすることができます。また、ボーナス時などに繰り上げ返済を活用し、総返済額を少なくするのも一つの方法です。
住宅ローンを組む際に知っておきたいことについては以下の記事も参照してください。
30代や40代で家族構成が固まる
単身でマンションを購入する場合もあるものの、マイホームは家族を持ってから購入するという人も少なくありません。30代~40代は結婚したり子どもが誕生したり、ある程度家族構成が固まってくる人が多い年代です。将来設計がイメージしやすくなるタイミングであるとも言え、資金計画や理想の住まいについて明確になる場合もあります。
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早期から資産形成が図れる
30代からマイホームを持つことは、早期に有形資産を持てるということです。賃貸住宅であれば、毎月家賃を支払い続けても自分の資産になることはありません。30代はある程度仕事や収入が安定する人も多いため、賃貸の家賃と住宅ローンが同等の金額であるならば、自分の資産となる住宅の購入に踏み切ってもよい年代と言えます。
まとめ
マイホームの購入は人生の中でも高額な買い物であるため、どんな住まいでどんな暮らしがしたいのか、後悔のないように検討することが大切でしょう。また、住宅ローンを無理なく返済していくためにも、早めに資金の準備をしたり資産計画を立てたりしておくと良いかもしれません。判断に迷ったときやアドバイスが欲しいときには、専門家を頼ってみることがおすすめです。
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