自動車やバイクの運転免許を取得するには、教習所や自動車学校で運転に必要な知識やスキルを身につけなければなりません。しかし、教習所へ通うには様々な費用が掛かり、試験合格後の免許交付にも手数料が掛かります。今回は、教習所入学から免許交付までに掛かる費用について詳しく解説します。
目次
自動車免許取得に掛かる費用一覧
教習所の入学金、教科書代
自動車免許を取得するには教習所や自動車学校で、運転操作や道路交通法・救命救護などを学ぶ必要があります。教習所や自動車学校に入学するには、入学金と勉強に必要な教科書代として10万円程度が必要となります。入学金は教習所によっては、無料キャンペーンなどが催されることもあるので、自分の通える範囲の教習所をチェックしてみると良いでしょう。
技能費用、学科費用
教習所では実際に車の運転練習を行います。そのため、車や練習コースの整備・維持費や、運転操作を指導する教官の人件費などの技能費用が掛かります。また、教習所により異なりますが、技能予約の当日キャンセルや、再受講が必要と判断された場合などにも追加で費用が必要です。
学科費用には、受講する教室の利用料や、道路交通法などの運転に必要な知識を指導する教官の人件費などが含まれます。指定校で免許を取得する際には、実技・学科共に「強制単位」と呼ばれる最低教習時限が義務付けられています。もし未受講の学科(実技)がある場合は、仮免許交付・卒業までに全て取得する必要があります。
卒業検定費用
卒業検定費用とは、卒業に必要な全ての学科・技能訓練を修了後に受ける技能試験のことです。この試験には試験官(教官)が同乗するため、試験官の人件費等が掛かります。もしも試験に不合格となった場合、教習所や選んだプランによっては再試験に必要な費用が発生します。
仮免許、免許交付費用
仮免許取得に必要な学科・技能を取得後は「仮免許交付費用」、教習所での卒業検定に合格後は「免許交付費用」が掛かります。仮免許の交付には1,150円、免許証交付には2,050円の免許証交付手数料が発生します。(2018年6月現在)
仮免許の試験は教習所で行います。技能修了検定と仮免学科試験を受験して合格後に仮免許が交付されます。ちなみに、教習所入校から免許取得までは、20万円から30万円程度掛かることが多いです。
本免許の試験は、運転免許センターで行います。教習所での卒業検定(技能)合格後に発行される卒業証明書を運転免許センターに持っていき、学科試験に合格すると免許証が交付されます。教習所での技能試験・運転免許センターでの学科試験は、不合格となるとその都度受験料などが掛かるので、しっかりと復習しておくなど再試験とならないようにしましょう。
バイクや原付免許取得の費用一覧
二輪ATで15万円くらい
中型二輪の免許を取得する場合、AT(オートマ)限定であれば15万円程度で免許の取得が可能です。MT(マニュアル)の場合は、ATと比較すると料金が数万円程度高額となり、技能の教習時間も4時間程増加します。
ATのバイク以外に乗る予定がなくできるだけお金をかけずに免許を取得したい場合は、AT限定免許を選択すると良いかもしれません。また、後でMTのバイクに乗りたくなった場合は限定解除講習を受講するとAT限定を解除できます。
普通免許を持っていれば約7万円
普通免許を持っていれば、新規で中型二輪免許を取得する費用と比べて半額程度で免許を取得することが可能です。普通免許を持っている場合、学科試験が免除となるため、技能教習のみとなり費用が安く済む他、免許取得までの日数も短くなります。また、教習所によっては、卒業生割引などがある場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
原付は7千円ほどで取得可能
原付免許は16歳から取得ができ、免許に掛かる費用も7千円ほどで済みます。原付免許の取得では、教習所へ通わずに運転免許センターで学科試験や視力などの適性検査、学科試験合格後の原付講習を受けて、当日中に取得することができます。
免許取得費用を安くするには?
合宿で取得する
合宿での免許取得は、教習所に通う場合と比較すると費用が安く、取得までの日数が短期間となるメリットがあります。できるだけ費用を抑え、短期間で免許取得を目指したい人は合宿で免許を取得すると良いでしょう。
ただし、合宿での免許取得は2週間以上のまとまった休みが必要です。さらに、仮免許試験や卒業検定などを一回で合格しなければ合宿期間が延びる、あるいは延長料金が発生するなどのデメリットがある点に注意しましょう。
オプションをつけない
教習所には独自のオプションサービスがあります。例えば、卒業までのスケジュール作成のオプションの場合、技能予約を優先して取ることができますが、1万円前後の費用が必要です。
自身でスケジュール調整をするなど、オプションサービスを利用しなければ費用を節約できるでしょう。ただし、費用やサービス内容は教習所により異なります。
AT限定にする
MT仕様の自動車やバイクに乗るつもりがない方は、AT限定免許にすることで費用を抑えることが可能です。AT限定免許を取得後に、MT車を運転する必要が出てきた場合には、AT限定解除講習を受けることで限定解除ができます。AT車にしか乗る予定がない場合は、AT限定免許にしてみても良いかもしれません。
閑散期に取りに行く
2月~4月・7月~10月は学生の休み期間と重なり、免許を取得したいと考える人が多いです。そのため、教習所によってはこれらの時期は費用が高くなることがあります。
教習所のプランを確認して、安い時期があればその時期に通うのも免許費用を安くするひとつの方法です。ちなみに人が集中しない時期であれば、技能予約が取りやすくなるメリットもあります。
再試験にならないように
技能試験や運転免許センターの学科試験などで再試験となると追加費用が掛かります。再試験にならないように、事前に復習などをしっかりしておきましょう。
教習所によっては再試験時の追加費用無料になるオプションがありますが、不合格数回分の費用相当の額があらかじめオプション料金に含まれています。しっかりと勉強した上で、一回で合格するようにすれば、これらの費用が掛からずに済みます。
ローンは利用しない
先ほども説明しましたが、免許取得までには30万円程度の費用が掛かります。ローンを組めば、手持ち資金がなくても免許を取得することは可能ですが、支払い回数に応じた利息が発生します。
可能な限り一括で支払うようにしましょう。毎月の支出を見直すなどで貯金をし、金銭的な余裕ができてから申し込むことをおすすめします。
まとめ
運転免許の取得には、教習所や免許交付手数料など、様々な費用が掛かります。また、免許取得後には、自動車やバイクの購入・保険への加入なども必要となります。どのような保険へ加入すれば良いかなどの相談は保険代理店で相談することができます。保険について気になった人はぜひ、最寄りの代理店へ足を運んでみて下さい。
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