子どもが幼稚園に入園する際、公立と私立で費用に大きな差があることは知っていますか?幼稚園にかかる費用とは、毎月の保育料の他に、入園が決まった段階から必要となる入園料など、様々な費用があります。今回は公立・私立幼稚園でかかる費用と、幼児教育無償化について解説します。
目次
公立幼稚園で必要な費用の平均は?
入園料は5千~1万円くらい
公立幼稚園の場合、入園料がかからない場合もありますが、入園料がかかる場合でも5千~1万円程度が相場だと言います。入園の流れは、9月~10月に願書の提出・支給認定の申請を行い、11月に面接や健康診断、12月に認定書や入園承諾書が送付されます。願書の受け取り方法は、入園希望園での配布以外に、市区町村の窓口で配布されていることもあるので、入園を希望する幼稚園のホームページなどをチェックしておきましょう。
毎月の保育料は5千~1万円くらい
公立幼稚園の毎月の保育料の相場は、5千~1万円程度です。保育料は自治体の減免措置(補助金など)により、各家庭の年収などに応じて支払い額が異なります。幼稚園によっては、年間の保育料を12カ月で割って毎月一定額となるように調整しており、夏休みなどの長期休暇の際にも同額の保育料を支払うことがあります。
他にも施設費、制服代、給食費など
幼稚園の施設(建物や遊具など)の維持費や、折り紙や画用紙・絵本などの教材費、制服や体操着制服代などの費用が発生します。給食費は幼稚園により異なりますが、回数に応じて支払いをするところもあれば、毎月決まった額を支払うところもあります。
私立幼稚園で必要な費用の平均は?
入園料は5~10万円くらい
私立幼稚園の入園料の相場は、5~10万円程度で、園によっては入園料だけで数十万円かかる場合もあります。幼稚園により異なりますが、願書提出時に入園料を払うところが多いです。
支払った入園料はほとんどの場合は戻ってきません。入園を希望する幼稚園が複数ある場合は、入園料の支払い時期と金額をしっかりと確認しておきましょう。
毎月の保育料は平均2~3万円
毎月の保育料の相場は、平均2~3万円です。保育料だけで見た場合、公立幼稚園と比較すると倍以上高いですが、私立幼稚園では教育や運動に力を入れていることが多いです。外部から講師を招き、英語教育などに取り組んでいる幼稚園もあります。
他にも施設費、制服代、給食費など
公立幼稚園と同様に、施設の維持費や制服代・給食費がかかります。制服などの指定着の他に、通園カバンや靴下まで細かく指定されている場合があります。入園準備を進める上で必要な物をあらかじめ購入する際は、事前によく確認しておきましょう。
また、サッカー教室などの外部講師を招いたカリキュラムに参加する際には、通常の保育料とは別に費用がかかる場合があります。
私立は補助金(助成金)がもらえる
私立幼稚園に入園すると、市区町村・年収により異なりますが、補助金をもらうことができます。例として神戸市を挙げると、市民税所得割額が119,000円以下の世帯では、1人目は62,200円/年、2人目は185,000円/年の補助金がもらえます。年額の補助金を月当たりに換算すると、1人目は約5,183円/月、2人目は約15,416円となります。
幼児教育が無償化になるって本当?
2019年4月から順次無償化に
「幼児教育無償化」により、3~5歳までの子供の保育料が2019年4月(※1)から順次無償化となります。幼稚園だけではなく、3~5歳までの認可保育園に通う子ども、住民税非課税の0~2歳までの認可保育園に通う子どもも対象となります。
※1. 2019年4月から対象となるのは、5歳児のみとなります。
年収が高い家庭も関係なく無償化
幼児教育無償化は年収に関係なく、3~5歳までの幼稚園・認可保育園に通う子どもが対象となります。認可外保育施設については、保育料を上限付で補助することとなり、0~2歳児の認可外保育施設の補助については、2018年6月現在、住民税非課税世帯に限られる予定です。
まとめ
公立・私立共に入園までの流れに、大きな違いはありませんが、準備する入園資金などには差があります。2019年4月からは「幼児教育無償化」により、毎月の保育料負担が軽減されるので、その分将来子どもが大学へ行く際などの資金として、残してあげるのも良いでしょう。資金を残す場合は、通常の預金以外にも学資保険など万が一に備えながら運用ができる金融商品もぜひ検討してみて下さい。
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