保険には外資系と国内の保険会社が存在するのはご存知でしょうか。外資系保険会社の名前を聞くと、ちょっと聞き慣れないから怖そうだという印象を持つ人もいますが、加入してみたら実は外資系だったということもあります。今回は、外資系と国内保険会社の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
目次
外資系保険会社とは?
一般的には、外国法人もしくは外国人が一定以上の割合で出資している保険会社を外資系保険会社と呼んでいます。また、外資系保険会社と一口でいっても定義がしっかりと決まっているわけではありません。そのため、外国人投資家が出資割合の3分の1を超えて株式を所有している保険会社も、外資系保険会社と呼んでいます。
外資系保険会社のメリット
保険料を安く抑えられる可能性も
外資系保険会社では、保険料を安く抑えられるケースがあります。保険料を抑えることができる理由は国内生保と商品性が異なっているからです。国内保険会社では、基本的に主契約の死亡保障に医療や介護などの特約などがついて販売されている場合が多いです。一方で、外資系保険会社は加入する人が必要な部分の保険を自分で選んで加入する場合が多いため、保険料を安く抑えることができる可能性があります。
貯蓄性の高い保険が多い
外資系保険会社では、終身保険や養老保険など貯蓄性を重視した商品が主に取り扱われています。貯蓄性の高い保険が多い理由は、外資系保険会社の運用資産は外国公社債などが多くを占めているため解約返戻率が高いからです。そのため、保険に貯蓄性を求める人には外資系保険会社の保険加入はメリットになることもあります。
自分に合わせた保障に加入できる
外資系保険会社では、加入者の求める保障に合わせて保険のプランを組むオーダーメイド型の保険が主流です。外資系保険会社では、加入する際に今後の人生設計について話を聞き、万が一の事があった時の必要資金や老後に準備しておくべき金額を導き出します。そのため、加入者一人一人のニーズに合わせた保障を得ることができます。
外資系保険会社のデメリット
保険に関する知識が必要
外資系保険会社では、オーダーメイドで最終的には自分で保険を選択するため、ある程度の保険の知識がないと良い保険か自分に合っているかの判断が難しいこともあります。しかし、ほとんどの外資系保険会社の営業は保険の仕組みや特徴などを契約の際に教えてくれるため、保険の知識がない人でも自分に合った保険を選ぶことも可能です。
契約後のフォローが手薄の場合も
外資系保険会社では、給付金の申請や契約変更の手続きをするときは自分から必要書類を取り寄せて手続きをする場合があります。そのため、契約後も保険会社の担当とコミュニケーションを取りたい人など、手厚いフォローを求める人には外資系保険会社のフォローは手薄と感じる人もいるかもしれません。しかし、それぞれの外資系保険会社には問い合わせ窓口があるので、必要に応じて問い合わせ窓口に相談すればフォローが手薄とは感じない可能性もあります。また、外資系の保険会社によっては手厚いフォローをしている会社もありますので、まずは各社を比較してみることがよいでしょう。
日本から撤退する可能性がある
外資系保険会社が日本に進出をしたものの、様々な事情で日本から撤退する可能性があります。もしも日本から外資系保険会社が撤退してしまうと、契約している保険がどうなるかという不安や手続きが取りにくくなるなどの不都合が生じる可能性もあります。
国内保険会社の特徴
営業職員の説明が丁寧
国内保険会社では販売する商品が決まっているケースが多いため、丁寧に説明をしてくれるケースが多いです。また、特約などが多くついている商品が多いですが、難しい部分は理解するまで説明を受けることも可能です。
アフターフォローがきめ細かい
国内保険会社は、加入者の自宅へ担当者が定期的に電話や訪問をすることが多いです。そのため、結婚や出産などで保障を増やしたい場合や、あるいは補償を減らしたい場合にも相談がしやすいと言います。
保険料が高い
多くの国内保険会社はパッケージ商品として主契約に特約がたくさんついた商品が販売されています。加入したい契約にセットになっている特約が必要でなくてもパッケージ商品なので外すことはできず、どうしても保険料が高くなってしまいます。しかし、特約の金額を調整することはできることが多いので、保険料を抑えることもできます。
外資系と国内、どう選ぶ?
外資系か国内かではなく商品で選択
どこの保険会社に加入しようかと決めるのではなく、まずはどのような目的で加入するのかを決めることが大事です。保険料を抑えられるから外資系やフォローが手厚いから国内と選択するのではなく、介護や医療、貯蓄など自分が必要な保険は何かを明確にしましょう。
まとめ
国内保険会社と外資系保険会社では、商品性や保険料などいくつかの違いがあります。保険に加入する際には、国内か外資系かという点よりも自分が備えたい目的に合っている保険なのかを検討して加入してみてはいかがでしょうか。どの保険を選べばよいのか迷った場合はFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談してみましょう。