au損害保険は、自転車利用者が自転車で車道の左側を通行することについてどのように考えているのかを調査し、その結果を発表しました。調査対象は、全国の自転車利用者の男女1000人。
自転車は道路交通法第17条、第18条により、原則として歩道と車道の区別のある道路では、車道の中央から左側部分の左端を通行しなければならないと定められています。そこでこの法律を知っているか尋ねたところ、「知っている」63.3%、「なんとなく知っている」30.4%となり、合計93.7%が「法律を知っている」ことがわかりました。
次に、自転車で車道を走ることを危ないと思うか尋ねました。その結果、「危ないと思う」61.1%、「やや危ないと思う」34.1%となり、合計95.2%が「自転車で車道を走ることを危ないと思う」と回答しました。多数の自転車利用者が自転車は車道の左側を走らなければならないという法律を知っている一方、自転車で車道を走ることを大半の人が危ないと思っている結果となっています。
自転車で車道を走ることを危ないと思うか尋ねた結果を年代別に見ると、「危ないと思う」と答えた割合は、「20代」49.5%、「30代」55.5%、「40代」69.0%、「50代」57.5%、「60代以上」74.0%となりました。20代より60代以上が24.5ポイント高く、自転車で車道を走ることについて危険を感じている人が多くなっています。
自転車で車道を走ることを「危ないと思う」「やや危ないと思う」と回答した人が挙げた危ないと思う理由を見ると、85.8%が回答した「自動車との間隔が近いから」が最も多くなりました。次いで「後ろから来る自動車が見えにくいから」71.6%、「自動車の通行スピードが速いから」68.8%となっています。
今回の調査では、多くの自転車利用者が自転車は車道の左側を走らなければならないことを知っているものの、自転車で車道を走ることは危ないと感じている人が大半だということがわかりましたが、au損保が2020年3月に発表した調査では、自転車事故は車道よりも歩道での方が多いという結果になっています。