「シュシュ」は3大疾病や出産、特定不妊治療、死亡への備えを一つの保険でまとめてカバーできる、女性向けの複合型保険です。
女性はケガや病気だけでなく、妊娠や出産に関わる費用でも家計への負担を感じやすいものです。日本生命が販売する「シュシュ」は、こうした女性特有の悩みに幅広く対応する保険として知られています。3大疾病から出産、特定不妊治療まで一つの契約でカバーできる点が大きな特徴です。
不妊治療の費用って、保険でどこまでカバーできるのでしょうか。



「シュシュ」なら、体外受精や顕微授精にかかる特定不妊治療を最大12回まで給付金の対象にできます。保障内容と保険料の目安を具体的に見ていきましょう。
日本生命の不妊治療保険「シュシュ」とは
「シュシュ」は、3大疾病や死亡への備えに加え、出産や不妊治療という女性特有のライフイベントにも対応する保険です。まずは商品の成り立ちと、加入できる年齢の条件を確認しましょう。
商品の正式な保障内容や契約条件は

日本初の不妊治療サポートの保険
「シュシュ」は、日本生命が「女性が輝く社会のために」というコンセプトのもとに発売した「ニッセイ 出産サポート給付金付3大疾病保障保険」の愛称です。テレビCMなどで名前を見聞きしたことがある人も多いのではないでしょうか。
3大疾病や死亡への保障に加え、出産時の給付金と特定不妊治療への保障をあわせ持つ点が大きな特徴です。保険期間満了時には一時金も受け取れるため、女性のライフステージ全体を見据えた設計になっています。日本生命の商品全体の特色については日本生命の主力保険の特徴を紹介した記事でも詳しく紹介しています。
「18歳から40歳」の女性向け商品
「シュシュ」を契約できるのは、18歳から40歳までの女性です。発売当初は16歳から加入できましたが、現在は加入年齢の下限が18歳に変更されています。この年齢設定には2つの理由があります。
日本生命の資料では、15歳から39歳の女性のがんは20年前と比べて乳がんが1.7倍、子宮がんが2.4倍に増えていると示されています(出典:ニッセイ ChouChou!商品ページ)。また、6組の夫婦に1組(16.4%)が不妊に関する検査や治療を経験しているというデータもあります(出典:ニッセイ ChouChou!商品ページ)。がんのリスクと不妊治療の必要性がともに高まる年齢層に合わせて、契約可能な年齢が設定されています。
日本生命の不妊治療保険「シュシュ」の保障内容
「シュシュ」の保障は、3大疾病、出産、特定不妊治療、死亡の4つで構成されています。それぞれどのような条件で、いくらの給付金が支払われるのかを具体的に見ていきましょう。保障内容の全体像は

3大疾病保障で300万円が支給される
「シュシュ」には、不妊治療以外に3大疾病への保障も付いています。3大疾病とは、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中です。これらの診断を受けた場合、300万円が一括で支払われます。
がんについては契約後の責任開始日から90日間の不担保期間があり、この期間中の診断は保障の対象になりません。契約タイミングには注意しましょう。
出産給付金(出産祝い金)で10万円から100万円以上もらえる
保険期間中に被保険者が所定の出産をした場合、出産給付金を受け取れます。給付金額は出産の種類や状況によって異なり、支払い回数に上限はありません。目安となる金額は次の通りです。
| 出産の状況 | 給付金額の目安 |
|---|---|
| 出産1人(通常分娩・帝王切開など) | 10万円 |
| 双子など2人の出産 | 20万円 |
| 三つ子以上、3人以上の出産 | 100万円以上 |
実際の給付金額は加入時のプランや出産の状況によって変わるため、契約前に見積もりで確認しておくと安心です。複数回の出産にも対応しており、第2子や第3子と続く場合でもそのたびに給付を受けられる設計になっています。
特定不妊治療は12回まで給付金支給
保険期間中に被保険者が特定不妊治療をおこなった場合、12回を限度に特定不妊治療給付金が支払われます。特定不妊治療とは、体外受精や顕微授精のための採卵、胚移植を指します。
| 治療の回数 | 1回あたりの給付金額 |
|---|---|
| 1回目から6回目まで | 5万円 |
| 7回目から12回目まで | 10万円 |
治療を重ねるほど1回あたりの給付金額が上がる設計です(出典:日本生命 よくあるご質問)。なお、不妊治療のための検査や手術、タイミング法や排卵誘発法、人工授精といった一般不妊治療は公的医療保険の対象となり、3割負担で治療を受けられます。そのため「シュシュ」では、これらを給付金の対象外としています。女性向けの医療保険全体との違いが気になる場合はひまわり生命の医療保険を解説した記事も参考になります。
死亡時には300万円の死亡保険金が支給される
被保険者が保険期間中に死亡した場合は、あらかじめ指定した受取人に300万円の死亡保険金が支払われます。不妊治療への備えだけでなく、万が一の事態にも対応できる保険といえるでしょう。
日本生命「シュシュ」に加入するメリットと注意点
「シュシュ」は給付金の種類が多い一方で、受け取り条件や特約の適用範囲にいくつかの制約があります。加入前に押さえておきたいポイントを整理しました。契約条件の詳細は

満期時に一時金を受け取れる
被保険者が保険期間満了時に生存していた場合、所定の金額を満期一時金として受け取れます。満期一時金の額は保険期間によって変わるため、契約時にどのプランを選ぶかで受取額の見通しが変わります。
満期一時金は、それまでに受け取った給付金の支払い回数によっても変動します。特定不妊治療の給付金を何度も受け取っている場合、満期一時金が少なくなる可能性がある点は理解しておきましょう。
リビングニーズ特約は自動付加される
リビングニーズ特約とは、余命6カ月と判断された場合に、死亡保険金の全部または一部に代えて特約保険金を被保険者自身が受け取れる特約です。死亡保険金は本来、万が一のことがあった際に受取人へ残される保険金ですが、この特約では被保険者本人が生前に受け取れる点が異なります。
「シュシュ」ではこの特約が自動的に付加されますが、保険期間満了前1年以内の契約における死亡保険金額については、特約保険金として受け取れません。適用範囲には限りがあることを押さえておきましょう。
給付金がもらえないケースに要注意
出産に対する保障は、契約後の責任開始日から1年を経過したあとに開始されます。責任開始日から1年以内の出産については、出産給付金が支払われません。
特定不妊治療に対する保障も同様に、責任開始日から2年を経過したあとにはじめて開始されます。責任開始日から2年以内に受けた特定不妊治療は給付金の対象外となるため、加入を検討している方は治療のタイミングとあわせて確認しておくとよいでしょう。
出産給付金は責任開始日から1年、特定不妊治療給付金は責任開始日から2年を経過するまで対象外です。すでに治療を進めている場合は、加入のタイミングによって給付を受けられない可能性があります。
- 3大疾病、出産、不妊治療、死亡をまとめて備えられる
- 出産や特定不妊治療は何度でも給付の対象になる
- 保険期間満了時に一時金を受け取れる
- 出産・不妊治療の給付には待期期間がある
- 3大疾病保険金と死亡保険金は同時に受け取れない
- 加入できるのは18歳から40歳の女性に限られる
日本生命「シュシュ」の加入シミュレーション
実際にどれくらいの保険料で加入できるのか、具体的な条件でシミュレーションしてみましょう。あわせて、保険料の支払い方法や払込回数の選び方も紹介します。詳しい料率の考え方は

保険期間「20年」で加入した場合
日本生命が公表している保険料例です(月払・口座振替扱、2026年4月1日計算基準日現在)。
| 契約年齢 | 保険期間10年 (満期一時金 最大100万円) | 保険期間15年 (最大150万円) | 保険期間20年 (最大200万円) |
|---|---|---|---|
| 18歳 | 9,609円 | 9,729円 | 9,894円 |
| 20歳 | 9,660円 | 9,795円 | 9,972円 |
| 25歳 | 9,849円 | 10,023円 | 10,185円 |
| 30歳 | 10,146円 | 10,299円 | 10,365円 |
| 35歳 | 10,575円 | 10,605円 | — |
| 40歳 | 10,908円 | — | — |
年齢による差は小さく、どの年齢でも月1万円前後です。「若いうちに入れば安い」というタイプの商品ではありません。18歳と40歳の差は、保険期間10年で月1,299円です。
20年契約なら、払い込む保険料の総額は約244万円(25歳の場合)になります。これに対して満期一時金は最大200万円です。
日本生命は公式サイトで「満期一時金は、払込保険料の合計額を必ず下回ります」と明記しています。貯蓄として元本を上回ることはありません。出産給付金・特定不妊治療給付金を受け取ってはじめて意味が出る商品です。
満期一時金は次の式で計算されます。
保険期間に応じた金額 +(5,000円 × 給付金支払回数)- 給付金支払合計額
受け取った給付金は満期一時金から差し引かれます(1回につき5,000円は上乗せされます)。計算結果が0円以下になる場合、満期一時金の支払いはありません。また、3大疾病保険金が支払われた時点で契約は消滅するため、満期一時金は受け取れません。
月1万円を20年払う前に、他の選択肢も知りたい方へ|FPの無料相談保険期間や契約年齢が変わると保険料も変動します。実際に加入を検討する際は、複数のプランで見積もりを取ることをおすすめします。
保険料の支払い方法、払込回数
「シュシュ」では、保険料の払込経路と払込回数を契約者自身が選べます。支払い方法によって保険料が変わることもあるため、契約前によく確認しておきましょう。
- 口座振替、日本生命が指定する銀行等の口座から自動的に振替える方法
- クレジットカード払い、指定のカード発行会社のカードで払い込む方法
- 金融機関等への振込、送付される払込用紙を使って払い込む方法
- 団体扱い、勤務先が日本生命と団体取扱契約を結んでいる場合に選べる方法
払込回数には月払いと年払いの2つの方法があります。月払いは毎月1回支払う方法です。当月分以降の3カ月分から12カ月分をまとめて払い込む一括払込を使うと、所定の率で保険料が割り引かれます。
年払いは毎年1回支払う方法です。前納を選ぶと所定の利率で保険料が割り引かれます。まとめて払い込んだ保険料は利息を付けて積み立てられ、契約応当日ごとに保険料へ充当されます。
まとめて払い込むほど割引率が高くなる傾向があるため、家計に余裕があるなら年払いや一括払込を検討する価値があるでしょう。契約後に急な出費が必要になった場合は、契約者貸付金を利用できる場合もあります。仕組みが気になる方は日本生命の契約貸付金を解説した記事も参考にしてください。
まとめ
日本生命が販売する「シュシュ」は、女性が抱える健康や妊娠、出産に関する悩みに資金面から備えられる保険です。3大疾病や特定不妊治療への給付金だけでなく、万が一の際の死亡保険金も用意されています。
加入できるのは18歳から40歳までの女性に限られます。その年齢層は、がん罹患のリスクや不妊治療の必要性が高まる時期でもあります。これから保険への加入を検討している女性は、「シュシュ」を選択肢の一つに加えてみるとよいでしょう。
- 加入年齢は18歳から40歳の女性
- 3大疾病、出産、特定不妊治療、死亡の4つに備えられる
- 出産給付金と特定不妊治療給付金には待期期間がある
- 保険期間満了時には満期一時金を受け取れる
よくある質問
- 日本生命の「シュシュ」はどんな人におすすめですか?
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不妊治療や出産にかかる費用が気になる18歳から40歳の女性に向いています。3大疾病や死亡への備えも一つの契約でまとめられるため、複数の保険に入る手間を減らしたい方にも適しています。
- 特定不妊治療給付金は何回まで受け取れますか?
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体外受精や顕微授精のための採卵、胚移植を対象に、12回を限度に給付金が支払われます。1回目から6回目までは1回5万円、7回目から12回目までは1回10万円です。
- 出産給付金はいつから受け取れますか?
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契約後の責任開始日から1年を経過したあとの出産が対象です。責任開始日から1年以内の出産には出産給付金が支払われません。
- 3大疾病保険金と死亡保険金は両方もらえますか?
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いいえ、両方を受け取ることはできません。「シュシュ」では3大疾病保険金が支払われた場合に一時金が支給される仕組みのため、どちらか一方の給付にとどまります。
- 「シュシュ」は何歳まで加入できますか?
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加入できるのは18歳から40歳までの女性です。もともとは16歳から加入できましたが、現在は下限が18歳に変更されています。








