終身保険は貯蓄性が高く、基本的には一生涯保障を受けられる点が特徴といえます。各社からさまざまな商品が発売されていますが、どの生命保険会社が人気なのでしょうか?今回は、独自のアンケート調査をもとに作成した加入者ランキングを紹介します。選ばれている保険会社を年代別・男女別に比較してみましょう。
目次
終身保険の種類とは
終身保険にはいくつかの種類があり、それぞれ仕組みや運用方法などが異なります。通常の終身保険に加え、保険料払込期間の解約返戻金を低く設定することで保険料が割安になる低解約返戻金型終身保険、積立金の運用利率が市場金利の動向によって変動する積立利率変動型終身保険、積立金を株式などで運用する変額終身保険、積立金を外貨で運用する外貨建て終身保険などがあります。
【全体】終身保険加入者数ランキング
5位「ソニー生命」の終身保険の特徴
ソニー生命では一般的な終身保険も扱っていますが、米ドル建ての商品が提供されている点が特徴です。円建て・米ドル建てどちらにも告知や診査がないタイプの終身保険もあり、保険金額を500万円以上に設定する場合は保険料の高額割引制度が適用されることがあります。また、不慮の事故等でソニー生命所定の身体状態になった際には、以後の保険料払込が免除されます。
4位「住友生命」の終身保険の特徴
住友生命の終身保険は、入院や手術の保障がある総合医療特約・がんで入院した時の保障があるがん入院特約・所定の成人病による入院の保障がある成人病入院特約などを付加することで、死亡保障だけでなくケガや病気のリスクにも備えることができます。
3位「第一生命」の終身保険の特徴
第一生命の終身保険には、必要な保険を組み合わせた“パッケージ契約”として加入できる「ジャスト」という商品があります。終身保険のみの契約も可能ですが、入院や手術に備える総合医療保険・介護などに備える特定状態定期保険などと組み合わせることもできます。保険によっては単独で加入できないものもあるため、詳しくは代理店などに問い合わせてみましょう。
2位「かんぽ生命」の終身保険の特徴
かんぽ生命の終身保険では、保険料払込期間満了後の保障内容が異なる4商品を展開しています。ラインナップは、死亡保険金が一定の「新ながいきくん」、払込期間終了までは一生涯保障の2倍で保障する「新ながいきくん(ばらんす型2倍)」、同じく5倍で保障する「新ながいきくん(ばらんす型5倍)」、払込期間満了後に生存保険金が支払われる「新ながいきくん(おたのしみ型)」です。また、どの商品にも、入院初期や外来手術を保障する医療特約「その日から」をプラスすることができます。
1位「日本生命」の終身保険の特徴
日本生命では、第一生命の「ジャスト」と同じくさまざまな保険を組み合わせることができる「みらいのカタチ」を取り扱っています。13種類の保険を組み合わて必要な保障を備えることができ、終身保険のみの契約も可能です。払込期間満了後には、死亡保障の全部または一部を年金形式で受け取ることも可能です(申出時に取扱があった場合のみ)。
【年代別】終身保険加入者数ランキング
20代の終身保険加入者ランキング
20代では、全体のランキングと同じく1位に「日本生命」、2位の「第一生命」と3位の「かんぽ生命」は全体ランキングと順位が入れ替わる形でランクインしています。また、全体では7位の「JA共済」が4位へ順位を上げています。JA共済の終身共済は、一時金が充実している点や、遺された家族が年金形式で共済金を受け取ることができる点に特徴があります。
30代の終身保険加入者ランキング
30代では1位に「かんぽ生命」、2位に「日本生命」、全体ランキングでは5位の「ソニー生命」が3位にランクインしました。4位に「第一生命」、5位には「メットライフ生命」が入っています。メットライフ生命の終身保険は、保険料払込期間や保険金額がタイプ別に分かれており、インターネットから申込可能な商品もあります。
40代の終身保険加入者ランキング
40代では、全体ランキングと同じく1位に「日本生命」、2位に「かんぽ生命」、全体ランキングでは5位の「ソニー生命」が3位となっています。4位は「第一生命」、5位は「住友生命」です。1位から5位までの中で順位の入れ替わりはあるものの、全体ランキングでも上位5位を占めた保険会社がランクインしています。
50代の終身保険加入者ランキング
50代のランキングは1位~3位まで40代と変わらず、「日本生命」、「かんぽ生命」、「第一生命」です。続いて4位には「住友生命」、全体ランキングでは6位の「明治安田生命」が5位となっています。50代から支持されている要因として、明治安田生命の終身保険には「祝金付シニアプラン」があるという点が挙げられるかもしれません。
【性別】終身保険加入者数ランキング
男性の終身保険加入者ランキング
男性の加入者ランキングは、1位に「日本生命」、2位に「第一生命」、3位に「かんぽ生命」という結果になりました。続いて4位は「ソニー生命」、5位は「住友生命」で、全体ランキングの上位5社が順位を変えてランクインする形になっています。1位の日本生命では性別・年代別にプランが用意されており、コンセプトがわかりやすかったのかもしれません(詳しくは「日本生命「みらいのカタチ」の特徴とは?年金や死亡保障が選べる!」をご覧ください)。
女性の終身保険加入者ランキング
女性では、1位に「かんぽ生命」、2位に「日本生命」、3位に「第一生命」がランクインし、4位は「住友生命」、5位は「JA共済」となっています。1位のかんぽ生命の終身保険は、先ほど紹介した特徴の他、保険金額を100万円から設定することが可能である点、自宅近くの郵便局で手続きができる点なども人気の理由と考えられます。
自分に合った終身保険の選び方とは
終身保険を選ぶ際には、年齢や家族構成に合った保障があるか・無理なく支払える保険料であるか等のポイントを踏まえて検討することが大切です。また、目的に応じて保険の種類を選ぶという考え方もあります。多少のリスクを承知で貯蓄をしたい場合には外貨建て終身保険、保険料を抑えたい場合には低解約返戻金型終身保険を選択する等というのもひとつの方法といえます。
まとめ
終身保険の加入者ランキングを紹介しました。全体の順位と年代別・男女別の順位を比較してもそれほど大きな変動は見られず、年齢や性別によらず上位の会社で取り扱っている終身保険の加入者が多いことがわかりました。各会社の商品詳細は他の記事でも紹介していますので、そちらもあわせて参照してみてください。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |