菅野美穂さんをイメージキャラクターとしている朝日生命ですが、どのような保険会社なのかご存じでしょうか?今回は平成30年3月に創業130年を迎えた保険会社、朝日生命の商品やサービスなどについて、詳しく解説していきます。
目次
朝日生命って?
明治21年帝国生命として創業
朝日生命は明治21年(西暦1888年)に「帝国生命保険株式会社」として創業しました。当時は慶応3年(1867年)に福沢諭吉が「災難請合」として近代的な保険を初めて紹介したばかりであり、保険という制度はあまり知られていませんでした。
帝国生命は、科学的生命保険理論に基づいた生命保険会社として設立されました。その後幾度かにわたって他の保険会社と合併し、昭和22年(1947年)7月に「朝日生命保険相互会社」として経営をスタートさせています。
タブレットPCによる契約の電子化
朝日生命は、顧客に対するプレゼンテーションや、各種手続きに使われるノート型PCを2018年1月からタブレットPCへ変える発表をしました。
従来の紙媒体による契約では、申込書に誤りがあった場合に書類を最初から作り直し、顧客はそのたびに訪問のための時間を作らなければなりませんでした。顧客への負担を減らし、視覚的に分かりやすい商品説明を実現するためにタブレットPCが導入されました。
情報漏えいなどのリスクに対しては、生体認証が採用されています。指先の静脈の形を読み取るため、あらかじめ登録されている職員以外はセキュリティのロックを解除できないようになっています。また、遠隔操作でデータを消去する技術も導入されており、安全面にも配慮されています。
朝日生命を実際に利用している人の満足度や口コミはこちらの記事で紹介されているため、参考にしてみてください。
朝日生命の保険カテゴリ
医療・終身などの総合保障保険
朝日生命の保険は、各種保障を「ユニット」として分類し、必要に応じてユニット同士を組み合わせられる仕組みになっています。性別によって必要となる保障内容が違うことへ着目し、男性向けに作られた「保険王プラス」、女性向けに作られた「やさしさプラス」などの商品があります。健康に不安のある人へは「かなえるプラス」が用意されており、幅広いニーズに対応した保険が展開されているといえます。
定期保険
5年ごとに利差配当のある普通定期保険「Vシリーズ 5年ごと配当タイプ」では、保険期間内に死亡・高度障がいなどに対する保障を受けられるほか、診査や告知なしで80歳まで更新することができます。特約を付加することにより、入院や手術などにも対応することが可能となります。
就業不能保険
就業不能保険として、さまざまな理由によって就労不能状態になった場合に保障を受けることができる「収入サポート」があります。「身体障がい者手帳1~3級であること」もしくは「公的介護保険制度の要介護1以上であること」など、公的基準に対応したわかりやすい支払い基準が特徴です。特約を付加すると、メンタル疾患のための長期入院などについても一時金の支払いを受けることができます。
介護保険
朝日生命には、要介護状態や認知症と認定された場合に保障を受けることができる介護保険「あんしん介護」があります。要介護、認知症それぞれに年金・一時金タイプの用意があり、自由に組み合わせることができます。基準は公的介護保険制度に準じており、要介護1からは年金が、要介護3以上では一時金が、段階に応じて支払われます。
学資保険
学資保険「スマイルキッズ」には医療保障を重視した「医療重視プラン」と、積立金を重視した「積立プラン」があります。子どもの成長に合わせて保障の見直しができるほか、積立金をいつでも引き出すことができる点が特徴です。
「ゆめ」は学校への入学や進級時・満期時など所定の時期に教育資金を受け取れる保険で、18歳満期・22歳満期の2種類から満期を選ぶことができます。契約者(親など)が死亡・高度障がいとなった場合にも保障されるほか、特約を付加すれば子どもの入院・手術に対する保障を手厚くすることも可能です。
「えくぼ」は、「ゆめ」の保障内容に加えて、契約者が死亡・高度障がいとなった場合に、保険金を育英年金として満期まで毎年受け取ることができる設計になっています。
その他の保険
「ハハの幸せ コの幸せ」は、病気・ケガ・出産などの理由により育児や家事ができなくなった場合に保障が受けられる保険です。入院・手術の際に一時金が支払われるほか、死亡・高度障がいをはじめとする所定の状態になった場合にも年金が支払われます。また、母親だけでなく、子どもの病気やケガも保障されています。
「保険王プラス」の特徴は?
男性用の保障を組み合わせる保険
先ほども紹介したように、「保険王プラス」ではライフスタイルやライフステージに合わせてユニットを組み合わせ、必要な保障を備えた保険を設計することができます。主に男性が加入することを想定して開発された商品であるため、働けなくなった場合に家族の生活まで保障するようなユニットの組み合わせが可能です。
保障の見直しが可能
「保障見直し制度」とは、任意のタイミングでユニットの組み合わせを見直すことができる制度です。保障内容の一部見直しや全面的な見直し、現在の保障へ別の保障を追加することなど、自由に保険を組み直すことが可能です。
保障見直し制度とは別に、毎年保障内容を見直すこともできます。こちらは契約時、または保障見直しから1年以上は経過していることが必要になります。
保障ユニットの種類
保障ユニットには以下の5種類があります。
【医療保障】
病気やケガに対する保障ユニットです。「医療保険」「生活習慣病保険」「がん保険」などがあり、これらに特約を付加することで希望の保障を手厚くすることができます。
【収入保障】
病気やケガなどにより働けなくなった場合に役立つユニットで、「収入サポート保険」があります。身体障がい者手帳1~3級の交付を受けた場合、または公的介護保険制度の要介護1以上に認定された場合に保険金が支払われます。
【介護保障】
さまざまな理由により、介護が必要になった場合に役立つユニットです。支払基準は公的介護保険制度で認定された要介護度に準じており、「介護終身年金保険」「介護一時金保険」などがあります。
認知症にも対応しており、前述の要介護認定に加えて所定の認知症となった場合に一時金・年金が支払われる「認知症介護終身年金保険」「認知症介護一時金保険」などがあります。
【死亡保障】
死亡・高度障がいとなった場合に保障されるユニットです。一時金が支払われる「普通定期保険」、保障が一生涯続く「普通終身保険」などがあります。
【積立保険】
積立機能によって、資金を積み立てることが可能なユニットです。積立の保険料は、100円以上から任意で設定することができます。積立金の引き出しや解約時に手数料が発生するなど、一般の預貯金とは異なる点があるため注意が必要です。
「保険王プラス」のプラン例
収入保障・死亡保障部分の保険期間:65歳まで、医療保障部分の保険期間:10年とした場合のプラン・保障金額・保険料の例を紹介します。
家族や仕事に対して責任のある世代を想定し、働けなくなった場合の保障を充実させたプラン例です。保険金による収入補助を受けながら万が一死亡・高度障がいとなった場合も保障される内容です。医療保険には各種特約を付加し、保障を充実させています。
【収入保障】ユニット
[収入サポート保険]+[メンタル疾患特約]
【死亡保障】ユニット
[新長期生活保障保険]
[普通定期保険]
【医療保障】ユニット
[医療保険]+[入院サポート特約]+[通院保障特約]+[先進医療特約]
[生活習慣病保険]+[初期生活習慣病入院一時金特約]
[がん保険]+[がん治療給付特約]+[がん診断給付特約]
【積立保険】ユニット
[積立保険]
【保障金額】
5年ごと利差配当付収入サポート保険 年金額 ・・・1,800,000円
無配当メンタル疾患特約 ・・・1,000,000円
5年ごと利差配当付新長期生活保障保険 年金額 ・・・1,200,000円
5年ごと利差配当付普通定期保険 ・・・2,000,000円
5年ごと利差配当付医療保険(返戻金なし型) I型 日額 ・・・10,000円
無配当入院サポート特約(返戻金なし型) ・・・100,000円
無配当通院保障特約(返戻金なし型) 日額 ・・・5,000円
無配当先進医療特約(返戻金なし型) ・・・付加
無配当生活習慣病保険(返戻金なし型)<200倍>日額 ・・・5,000円
無配当初期生活習慣病入院一時金特約(返戻金なし型) ・・・100,000円
5年ごと利差配当付がん保険(返戻金なし型) I型 日額 ・・・10,000円
5年ごと利差配当付がん治療給付特約(返戻金なし型) 日額 ・・・100,000円
5年ごと利差配当付がん診断給付特約(返戻金なし型) ・・・500,000円
【保険料例】
契約年齢
25歳・・・22,230円
30歳・・・23,284円
35歳・・・24,819円
40歳・・・27,069円
45歳・・・30193,円
50歳・・・35,735円
「やさしさプラス」の特徴は?
女性用の保障を組み合わせる保険
女性用の「やさしさプラス」は、基本的な保険の種類は男性向け「保険王プラス」と同じです。そこへ「女性手術重点保障特約」「女性がん診断給付特約」など、女性特有の病気に対する特約が追加され、保障が手厚くなっています。
保障ユニットや仕組みは「保険王プラス」と同じ
保障ユニットの種類・組み合わせの仕組みなどは「保険王プラス」と変わりません。詳しくは保険王プラスの各項を参照してください。
「マイメディーナ」を付加できる
「マイメディーナ」とは、前述の「女性手術重点保障特約」の愛称です。乳房や子宮など女性特有の部位に対する手術を受けた場合に給付金が支払われます。手術の内容に関わらず金額は一律で、最高300,000円まで保障されます。
そのほか、5年間女性手術給付金の支払いが発生しなかった場合に「女性応援給付金」が支払われる祝金タイプも用意されています。
専用の電話相談サービスがある
「やさしさプラス」には、加入者専用の電話相談サービスが用意されています。無料で利用することが可能で、女性特有の病気や健康に関する不安などを女性の専門員に相談することができます。専門員には保健師、看護師、助産師、栄養管理士、ケアマネージャーなどがおり、相談内容によっては女性医師を交えた3者通話につないで相談することが可能です。
加入者の人数に応じてユネスコに寄附
「やさしさプラス」へ加入している人数に応じて、日本ユネスコ協会連盟に寄付が行われています。寄付金は、内戦などのために十分な教育を受けられなかった人々の学習費用や、職業訓練の費用などとして使われています。
「やさしさプラス」のプラン例
収入保障・死亡保障部分の保険期間:65歳まで、医療保障部分の保険期間:10年とした場合のプラン・保障金額・保険料の例を紹介します。
幅広いリスクに対応したプラン例です。働けなくなった場合の収入補助や介護が必要になった場合、死亡・高度障がいになった場合など広範囲に備えることができます。
【収入保障】ユニット
[収入サポート保険]+[メンタル疾患特約]
【介護保障】ユニット
[介護一時金保険]
[認知症介護一時金保険]
【死亡保障】ユニット
[普通定期保険]
【医療保障】ユニット
[医療保険]+[女性手術重点保険特約]+[先進医療特約]
[生活習慣病保険]+[初期生活習慣病入院一時金特約]
[がん保険]+[がん治療給付特約]
【積立保険】ユニット
[積立保険]
【保障金額】
5年ごと利差配当付収入サポート保険 年金額 ・・・1,200,000円
無配当メンタル疾患特約 ・・・1,000,000円
5年ごと利差配当付介護一時金保険(返戻金なし型) ・・・3,000,000円
5年ごと利差配当付認知症介護一時金保険(返戻金なし型) ・・・3,000,000円
5年ごと利差配当付普通定期保険 ・・・2,000,000円
5年ごと利差配当付医療保険(返戻金なし型) I型 日額 ・・・5,000円
無配当女性手術重点保障特約(返戻金なし型) I型 ・・・300,000円
無配当先進医療特約(返戻金なし型) ・・・付加
無配当生活習慣病保険(返戻金なし型)<200倍>日額 ・・・3,000円
無配当初期生活習慣病入院一時金特約(返戻金なし型) ・・・100,000円
5年ごと利差配当付がん保険(返戻金なし型) I型 日額 ・・・5,000円
5年ごと利差配当付がん治療給付特約(返戻金なし型) 月額 ・・・50,000円
【保険料】
契約年齢
40歳・・・15,714円
45歳・・・17,504円
50歳・・・19,652円
55歳・・・22,991円
「あんしん介護」の特徴は?
4つのタイプから選べる
介護保険「あんしん介護」では、4つのタイプを組み合わせて保険を組むことが可能です。所定の条件を満たすことで保険金が支払われますが、支払われる保険金の種類や条件には似た内容のものが多いため、それぞれの違いに注意してください。また、いずれのタイプも「5年ごとの利差配当付き・返戻金なし」という設定になっています。加入を検討する際には留意しておきましょう。
以下、4タイプの支払い条件と給付金について簡単に紹介します。
「介護終身年金保険」
公的介護保険制度で「要介護1以上」に認定された場合に、「一生涯の年金」が支払われます。
「介護一時金保険」
公的介護保険制度で「要介護3以上」に認定された場合に、「一時金」が支払われます。
「認知症介護終身年金保険」
公的介護保険制度で「要介護1以上」に認定され、かつ所定の認知症になった場合に「一生涯の年金」が支払われます。
「認知症介護一時金保険」
公的介護保険制度で「要介護1以上」に認定され、かつ所定の認知症になった場合に「一時金」が支払われます。
公的介護保険制度に連動して給付
「公的介護保険制度」とは、各市町村が運営している制度で、日本へ居住している40歳以上の人全員が加入して保険料を納めています。要介護認定を受けた場合に、介護や予防のための給付金を受け取ることができます。
「あんしん介護」では、公的介護保険制度に連動して給付が行われています。しかし、完全連動するのは「介護終身年金保険」と「介護一時金保険」の2種類のみである点には注意が必要です。
要介護1以上で保険料払込免除
用意されている4種類の保険において、要介護1以上の認定を受けた場合には、その後の保険料の払い込みが不要となります。払い込みが不要となった後も保障内容に変化はありません。
「介護あんしんサービス」を利用可能
「あんしん介護」に加入すると、介護に関するトータルサポートを受けることができます。対象となるのはは加入者とその家族で、契約者本人だけでなく家族も内容を確認することのできる「ご契約内容ご家族説明制度」や、もしもの際に緊急ボタンを押し警備員を自宅に呼ぶことのできる「緊急通報サービス」などがあります。
2018年4月より新しく「介護・健康相談サービス」も開始され、介護や健康に関する電話相談を24時間・年中無休・無料で利用することができます。
まとめ
朝日生命は「まごころの奉仕」を経営理念の基本に掲げ、顧客満足度向上へ取り組んでいる保険会社です。必要な保障を自由に組み合わせることができる保険など、幅広いニーズに応えやすい保険が販売されているため、加入を検討してみても良いかもしれません。給付金の種類や条件の中には内容の似たものがあるため、きちんと理解したい場合や不明点がある場合などは窓口や代理店などへたずねてみましょう。
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