学資保険は子供の教育資金を貯める保険ですが、いつから入るべきなのでしょうか。今回は、学資保険に入るタイミングについて、学資保険の選び方と合わせて解説していきます。加入する際に注意してほしい3つのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
学資保険とはどんな保険?
子供の教育費を補助するための保険
学資保険とは、子供の将来の教育費を補填することを目的とした保険の一種です。他の保険と同様に、保険料を契約時に定められた払込期間中に支払い、満期になると給付金を受け取ることができます。保険料を払い込む期間や満期の給付金の金額は、契約者のニーズに合わせて設定することができます。
学資保険の満期到来を子供の大学入学や私立中学入学の時期に合わせて設定しておくことで、給付金を学費の足しにすることができます。給付金については、満期で一度にまとめて受け取るタイプと、各教育機関の入学時期に合わせて祝い金として数回に分割して受け取るタイプがあります。
親の万が一に備える機能もある
学資保険は、契約者を親、被保険者を子供として加入することが一般的です。保険料払込免除特約が付加されている学資保険に加入した場合、親が万が一死亡、あるいは高度障害状態になった時に保険料の払込が免除になる仕組みがあります。そして、満期が到来した時には満額の給付金を受け取れます。
つまり、学資保険には教育資金を貯めるだけではなく親の万が一に備える機能もあるといえます。ただし、保険会社や学資保険によっては払込免除特約の扱いがない場合もあります。
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学資保険にいつから入るべき?
妊娠中から加入できる
学資保険は出産前の妊娠中の状態であっても加入することができます。具体的に説明すると、学資保険は生まれてくる子供の出産予定日の140日前から申し込みが可能です。なぜ出産予定日の140日前から申し込めるかというと、妊婦が安定期に入る時期として一般的に考えられているためです。。
出産後には新生児の世話などで慌ただしくなり、学資保険に入りそびれてしまうこともあります。妊娠中でも学資保険には加入できる、ということを覚えておきましょう。
早く加入すれば月々の保険料が安くなる
学資保険は、子供の年齢が低いうちに加入すれば月々の保険料が安くなります。学資保険は、18歳など明確な満期が定められており、満期にむかって保険料を積み立てていく商品です。したがって、加入時期が遅くなると一回あたりの積立金を増やさなければ、満期までに学資金が貯まらなくなってしまいます。
学資保険に加入したいと考えている場合は、できるだけ早く加入した方が良いでしょう。
子供の年齢が低いほど返戻率が高くなる
受け取れる全ての保険金を総払込保険料で割り、100を掛けたものを返戻率と呼びますが、学資保険では子供の加入時の年齢が低ければ低いほど、返戻率は高くなります。つまり、支払った保険料の合計に対して満期の際に受け取ることのできる給付金の戻り率が高くなるのです。
学資保険では、契約者の年齢が変わってもそれほど保険料に差がありませんが、被保険者である子供の年齢によって変動する返戻率には差が生じることがあります。具体的な金額は保険会社の学資保険の内容によって変わるため、学資保険を検討している人は一度保険料の見積もりをしてみると良いでしょう。
学資保険を選ぶ際の注意点3つとは
貯蓄性を左右する返戻率
学資保険の選択では、返戻率が大きなポイントです。学資保険に加入する目的は、大きく分けて「子供の医療保障」と「教育資金に充てる貯蓄」がありますが、自分のニーズに合った学資保険を選ぶことが重要です。どちらを優先するのかによって、学資保険の返戻率は大きく異なってきます。
子供の万が一の備えを優先して医療保障の付いた学資保険を選んだ場合は、受け取る給付金が支払った保険料の合計金額に対して元本割れしてしまうことがあります。子供の医療保障を得ながら教育資金もしっかりと確保したい時には、子供を被保険者とする医療保険を単体で加入することを検討してみても良いかもしれません。
教育資金の積立のみに学資保険を利用しようとする場合は、支払った合計保険料よりも受け取る給付金が少しでも多い方が貯蓄としての目的を果たしているといえます。保険会社によっては、学資保険の返戻率が100%を超えているものもあります。各社を比較しながら慎重に選びましょう。
加入年齢制限をチェックする
学資保険では、被保険者となる子供に対し加入年齢制限を設けており、就学前の子供を加入申し込みの対象としているケースがほとんどです。つまり、学資保険に入ろうとする場合は、出産予定日の140日前から子供が小学校に上がる7歳までに加入する必要があります。加入したかったのに年齢制限で加入できなかった、ということにならないように学資保険加入時にはきちんと年齢をチェックしておきましょう。
払込期間にも注意
学資保険を選ぶ上でポイントの一つになるのが払込期間です。学資保険を選ぶ際には、いつまでに月々いくらの保険料を積み立てていくのかという教育資金作りのためのプランを立ててみましょう。
学資保険の払込期間は保険会社の取扱商品により異なりますが、契約時に一括前納、あるいは10年や15年払いといったように短期間で支払うことを選択できるものもあります。家計を考慮しながら、自分の家庭に合った払込期間を選ぶことが重要です。
一括払いや短期間払いにした場合、一時的に家計の負担は大きくなりますが、満期まで保険料を毎月支払うよりも、返戻率が高くなるというメリットがあります。子供に関する出費が増える高校入学前までに大学進学費用を積み立てておきたいというように、具体的なビジョンを描いている人には前納や短期間払いが適しているでしょう。ただし、学資保険の積立で家計が苦しくなるようでは本末転倒ですので、払込期間は無理のない設定をすることが大切です。
学資保険以外で教育資金は貯められる?
終身保険に加入する人もいる
教育資金を貯める手段は、学資保険だけではありません。定期預金や投資信託などで貯めることも可能です。また、低解約返戻金型終身保険を学資保険の代わりにする人もいます。
低解約返戻金型終身保険とは、保険料払込期間中の解約返戻金を抑えている保険です。同じ保障内容の終身保険と比べると保険料が割安になっており、保険会社によっては学資保険よりも高い利率で運用しているものもあります。
メリットやデメリットの理解が必要
学資保険で教育資金を貯める、あるいは終身保険等で教育資金を貯める、どちらにもメリットやデメリットがあります。例えば、学資保険で教育資金を貯めた場合、お金が必要なタイミングで学資金が受け取れますが、加入年齢などに制限があります。
低解約返戻金型終身保険で教育資金を貯めると、受け取り時期を学資保険よりも自由に決められるメリットがあります。しかし、親を被保険者とした場合で親が死亡した場合には死亡保険金が受け取れますが、一時金で支払われるタイプで契約しているとお金の管理が難しいこともあります。
それぞれメリットデメリットを知り、どちらが適しているかをよく考えましょう。
まとめ
学資保険は、様々な会社から販売されています。学資保険を選ぶ際は、自分が何を優先したいのかを明確にしましょう。そして、いつまでにいくら積み立てるのかという具体的なプランを立てると、適した学資保険が見つけやすくなります。自分だけで選ぶのが難しい場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
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