将来に向けてお金を貯めるときには、銀行預金でコツコツ貯める、貯蓄性のある保険で保障を付けながら資産作りをするなど様々な方法があります。この記事では、それぞれの違いや特徴などについて紹介します。
目次
貯蓄型保険の種類や特徴は?
貯蓄型保険の種類
資金作りができる保険として、以下のようなものが挙げられます。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
学資保険
子供の教育資金を目的として加入する家庭が多く、子供の進学時期にお祝い金や満期保険金が受け取ることができます。契約者である親権者に万が一のことがあった際には保険料の払い込み免除になる場合もあります。
養老保険
あらかじめ設定した満期(10年・20年など)を迎えると満期保険金を受け取ることができます。保険料払い込み期間中に万が一のことがあった場合には、死亡保険金を受け取れるケースもあります。
終身保険
死亡保障が一生涯続き、解約をした場合にも返戻金を受け取れる場合があります。老後の資金や教育資金など、幅広い使い道が可能である点が特徴です。
個人年金保険
一定年齢(60歳・65歳など)に達したときに年金形式で保険金が受け取れます。期間が決まっている確定年金、一生涯年金の受け取りができる終身年金などの種類があり、公的年金を補う目的で加入する人が多い保険です。
積立型保険も貯蓄型の一種
積立型の保険とは、支払った保険料の一部または全額以上が解約時・満期時などに戻って来る保険のことを言います。保険期間が長めに設定されていることが多く、その間に支払った保険料を積み立てる形になるため、自然と貯蓄性が高くなります。学資金、住宅購入資金、老後の生活資金など、長期間にわたってまとまった金額を準備したい時に適したタイプの保険と言えます。
保険料は一括払い・一時払い等も可能
貯蓄型保険の多くは、保険料を一括払いや一時払いで払い込むことができます。どちらも全期間分の保険料を一括で払い込む方法ですが、以下のような違いがあります。
一括払い
払い込んだ保険料を保険会社が預かり、それを1か月分ずつ保険料の支払いに充てるという方法です。払い込み期間中に契約者の死亡・解約などが生じた場合、経過していない期間の保険料は還付金や返戻金という形で返金してもらえることがほとんどです。
一時払い
トータルの保険料を他の方法より抑えることができますが、支払った保険料は保険会社の預かりという扱いにはなりません。そのため、契約者の死亡・解約などがあっても保険料は原則として返還されません。また、生命保険料控除が一時払いをした年しか適用されない点にも注意が必要です。
銀行と貯蓄型保険のどちらがいいの?
低金利だと口座にお金が貯まりにくい
2016年から始まった政府のマイナス金利政策の影響により、低金利状態が続いています。このような状況下において、通常の銀行預金によってお金を増やすことはほとんどできないと言えるでしょう。
自動積立定期預金がおすすめ
預金を利用して効率的に資金作りをしたいのであれば、「自動積立型」の定期預金を利用するという方法があります。自動積立型の定期預金は、毎月指定日に普通預金口座から定期預金へ一定金額を積み替えてくれるため、自動的にお金が貯まるようになっています。預金に回す分を確保するのが難しいという人でも、お金を貯めやすい仕組みと言えます。
中途解約すると解約返戻金が少ない
貯蓄型保険で資金作りをする場合のメリットは、お金を貯められるだけでなく、満期までの期間に保障を受けることができる点です。しかし、途中で解約すると、解約返戻金が払い込んだ保険料を下回り、結果的に損をしてしまうこともあります。そのため、保険料や保険期間は十分に検討してから加入するようにしましょう。
自分に合った商品を見つける事が大切
定期預金と保険、どちらが正しい方法であるとは一概に言えません。貯蓄を始めたばかりで小さな子供のいる夫婦であれば、万が一の場合に銀行預金の積立のみで対応することは難しいと考えられるため「保険」を選択すると良いでしょう。一方、まとまった預金があり、ある程度のリスクはカバーできるため保障は不要という人は「定期預金」のみで問題ないと考えられます。家族構成や資産状況によって、自分に合った資金作りの方法を選択してください。
貯蓄したいなら読んでおきたい本は?
「年収200万円からの貯金生活宣言」
どんな状況でも貯金ができる力を身に付け、お金が貯められる体質になることを目指す本で、赤字家計を再生させる「貯金力」について紹介しています。各種メディアへ出演している家計再生コンサルタント・横山光昭氏が提案する貯金プログラムなども公開しています。
「貯金兄弟」
大卒エリートで浪費家の兄・高卒で倹約家の弟という金銭感覚や性格が正反対の兄弟が、お金の使い方や価値について考える小説形式の本です。貯蓄・ローン・保険・住宅、さらには老後まで、資金作りにまつわる心配ごとがわかりやすく解説されています。
「90日間 貯金生活実践ノート」
「年収200万円からの貯金生活宣言」の実践編とも言える商品で、理解した内容を書き込んでゆくうちにお金を貯める体質に近づくことを目的としています。細かい節約より固定費用を見直す、クレジットカードや住宅ローンなどの借り入れゼロを目指すなどの具体的な対策も紹介されており、実践しやすい内容になっています。
まとめ
資金作りには、定期預金や保険の他にもさまざまな方法があります。それぞれのメリット・デメリットや自分の資産状況などを把握し、相性の良い方法を選んでみてください。