「スミセイ」として広く知られ、日本の保険業界の一端を担う住友生命ですが、実際に利用した顧客からはどのように評価されているのでしょうか?主な商品の特徴・説明やアンケートをもとにした満足度、リアルな口コミの評判まで、住友生命に関する情報をまとめました。
目次
住友生命とはどんな会社?
住友生命は、西暦1907年に創業された100年以上の歴史を持つ保険会社です。定期保険満足度ランキングの30代で1位、40代で2位、独身生命保険満足度ランキングの20代・40代で3位にランクインしています。また個人年金保険満足度ランキングでは20代の1位・全体の3位となっています。
就労できなくなった場合に保障するタイプの保険のほか、さまざまな種類の保険が用意されています。また、「スミセイ未来応援活動」と呼ばれるサービスを展開しており、ライフイベントを考慮した情報分析によって、契約者に適した保険の提案を行っています。
住友生命の特徴と商品
特徴
■加入者への定期訪問を実施
スミセイ未来応援活動は、加入者の家に定期的に訪問し、加入者本人や周囲の状況確認を行うサービスです。具体的には、個人情報(住所・電話番号など)の変更・給付金の請求漏れなどの有無を確認したり、新しいサービス・商品の案内を行ったりします。結婚・出産などによる家族構成や環境の変化にも対応し、状況に応じて保険の見直しを診断・提案しています。
■スミセイ・マイル
スミセイ・マイルとは、各種手続きを行うことで貯まるマイルサービスのことです。スミセイ未来応援活動で作成したカルテによって契約内容を確認することや、家族が新たに保険に加入すること、アンケートに回答することなどでマイルを貯めることができます。
貯まったマイルは抽選で当たる景品と交換できるほか、がんに関する活動を行う公益財団法人「日本対がん協会」へ寄付したり、各種ギフトへの交換に使用したりすることができます。
■ソルベンシー・マージン比率826.9%
保険は確率的に起こる病気やけがに対する保障を扱う事業であるため、通常運営の範囲で起こり得る損害額を統計的に予測しています。しかし、損害額が予測を上回った場合であっても、保険会社は保険金を支払う必要があります。「ソルベンシー・マージン比率」とは、こうした予想外の損害に対する保険会社の「支払い余力」を示す比率です。
経営が健全であるとされるソルベンシー・マージン比率は200%と言われる中、住友生命は826.9%と高い比率を維持しています。予想外の事態が起きた場合でも、十分な支払い能力があるといえるでしょう。
取り扱う商品
■「生活保険 1UP」
生活保険 1UPは、就労できなくなった場合の保障へライフサイクルに合わせて医療保険、死亡保障などを組み合わせることのできる商品です。
保障対象となる具体的な例として、以下のようなケースが紹介されています。
ケース1. 駅の階段で転落し頭を強打。後遺症により片腕が自力で動かせなくなった。(20歳・男性)
ケース2. 脳梗塞を発症。リハビリにより杖を使って歩けるようになるが、食事に介助が必要な状態になった。(35歳・男性)
ケース3. 関節リウマチを発症。痛みにより杖なしで歩くことができず、家事ができない状態になった。(46歳・女性)
働けなくなったとき(就労不能状態)・死亡したときの保障を重視し、住友生命独自の基準によって就労不能状態を判定します。公的制度では対象外となる就労不能状態も対象となる場合があるため、公的制度の認定基準よりも広い範囲のリスクが保障される点が特徴です。
■「たのしみワンダフル」
たのしみワンダフルは個人年金保険で、将来受け取る年金を公的年金とは別に準備できる商品です。保険料の払込期間満了後に、払い込んだ保険料の総額を上回る年金を受け取ることができます。
保険料の払込期間満了後、年金の受け取り開始までに期間を設ける(据え置きをする)ことで年金額を増やすことができます。また、保険料が一定額を超えると受取率が上がる仕組みが取られています。「指定代理請求特約」を付加することによって、受取人の代わりに給付金や保険金などを請求することも可能です。
例:契約年齢30歳・男性の場合
払込満了年齢 ・・・ 60歳
受取開始年齢 ・・・ 65歳
月額保険料 ・・・ 15,000円
払込保険料総額 ・・・ 5,400,000円
1. 一時金で受け取る場合 ・・・ 約5,630,000円(受取率104.3%)
2. 年金として受け取る場合 ・・・ 574,100円×10回=5,741,000円(受取率106.3%)
■学資保険は2種類
学資保険には、以下の2種類があります。
・「たのしみキャンバス」
年金型の学資積立保険です。保険料の払込期間満了後に、払込保険料の総額を上回る年金を受け取ることができます。たのしみワンダフルと同様、保険料が一定額を超えることで受取率が上がります。
例:契約年齢0歳・男の子の場合
払込満了年齢 ・・・ 12歳
受取開始年齢 ・・・ 18歳
月額保険料 ・・・ 20,145円
払込保険料総額 ・・・ 2,910,000円
1. 一時金で受け取る場合 ・・・ 約2,997,000円(受取率103.3%)
2. 年金として受け取る場合 ・・・ 1回目 1,000,000円
2回目以降 500,000円×4回
受取総額 3,000,000円(受取率103.4%)
・「こどもすくすく保険」
中学校・高校・大学入学の年に祝金が給付されます。原則として、祝金の受取総額は払込保険料の総額を上回る設計となっています。契約者(親など)が死亡・高度障がい状態となった際には以後の保険料が払い込み不要となり、祝金は満額受け取ることができます。
例:契約者契約年齢30歳・男性/被保険者契約年齢0歳(男女共通)の場合
被保険者払込満了年齢 ・・・ 12歳
月額保険料 ・・・ 8,203円
払込保険料総額 ・・・ 約1,181,000円
中学校入学祝金 ・・・ 100,000円
高校入学祝金 ・・・ 100,000円
大学入学祝金 ・・・ 1,000,000円
受取総額 ・・・ 1,200,000円(満期時返戻率101.5%)
【性別・年代別】住友生命の満足度
満足度調査によると、保険会社全体の平均値約3.9に対して、住友生命は約3.8とやや平均を下回る結果となっています。男女別では、男性は約3.9とほぼ平均的、女性は約3.8と平均を下回っています。年代別については、20代の約4.1がもっとも高い数字となりました。
グラフ全体を見ると、20代男性の満足度が高いことがわかります。住友生命の「生活保険 1UP」は、就労不能状態になったときに役立つ保障を重視した保険です。そのため、独身・子どもが生まれたばかりなどで働き盛りの男性に高い満足度が得られたと考えられます。
反対に、30代、40代、50代の満足度はあまり高くありません。これは、世界情勢の影響を受けて金利が下がったことなどにより、資産形成型の保険で十分な効果が得られなかったことが理由のひとつと考えられます。
【口コミ】住友生命の良い評判
「商品価値が高く、サポートが手厚いので、満足しています」(40代・男性)
「住友生命 ワンアップ 手厚い保障である。」(30代・女性)
「保険外交員が親切なので、解らないことがあった時もすぐに対応してくれる」(30代・男性)
口コミをもとにした住友生命の良い評判は、「保障内容に対する満足度が高い」という意見が多く寄せられました。主力となる「生活保険 1UP」は、就労不能状態への保障に医療保険・死亡保障などを組み合わせて保障を手厚くできるため、男女を問わず働き盛りの年代に人気のようです。
また、未来応援活動による定期的な訪問・診断のサポートも好評で、訪問した担当者から丁寧な内容説明を受けたという人が多数いました。実際に請求したことがなくとも、担当者の対応に満足しているといった意見も寄せられました。
【口コミ】住友生命の悪い評判
「保障が充実しているが、保険料が高めなところが不満である。」(20代・女性)
「保険料が高い気がするがそれなりの保障があるから仕方ないので」(40代・男性)
「あまり接触がなくて、提案もなく、親身な対応とは言えない」(40代・男性)
住友生命の悪い評判は、「保障は充実しているが、保険料が高い」という意見がほとんどでした。「あまり接触・提案がない」という意見は、担当者と十分なコミュニケーションを取ること・担当者を変更することなどによって解消される可能性もあります。
保険にはさまざまな種類があり、保障の条件が複雑である商品もあります。そのため、現在加入している保険が適正ではない場合もあります。保険に対する考え方や自身の価値観などを理解してもらうことで、より的確なプランを提案してもらうことができるかもしれません。
まとめ
住友生命には、学資保険・就労不能状態を保障する保険・資産形成を目的とする保険など、人生の段階に合わせたさまざまな保険が用意されています。保険料が高いという意見はあったものの、保障内容は充実していることがアンケート結果・口コミによる評判からうかがえます。他社の保険と比べてどうなのかを知りたい場合・第三者の目から保険のアドバイスがほしい場合などには保険代理店へ出向くという方法もあるため、利用してみることをおすすめします。
保険が無料で相談できる!FPによる無料相談サービス実施中!【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |