創業130年を超える歴史を持つ明治安田生命ですが、加入者の評価はどのようなものなのでしょうか?今回は取り扱う保険商品や特徴、口コミをもとにした良い評判・悪い評判をみていきましょう。
目次
明治安田生命とはどんな会社?
明治安田生命は「確かな安心を、いつまでも」を経営理念とし、契約者数約660万人を有する生命保険会社です。CSR(企業の社会的責任)を重視し、子どもの命・安全を守る活動や「地域を見守る社会貢献活動」を実施しています。また、高齢の加入者に対する定期的訪問以外の状況確認など、アフターフォローの充実にもつとめています。
独自に行ったアンケートによると、20代の保険会社別医療保険満足度ランキングでは1位、生命保険加入者数ランキングでは5位を獲得しています。
明治安田生命の特徴と商品
特徴
■明治生命と安田生命の合併で誕生
明治安田生命は、2004年1月に「明治生命保険相互会社」と「安田生命保険相互会社」が合併し、「明治安田生命保険相互会社」として発足しました。前身となる二社の歴史は古く、明治生命は1881年7月に開業、安田生命は1880年1月に創立され、長く人々の生活を支えてきた会社です。長年の事業で培われたノウハウが現在の明治安田生命の強みになっているといえるでしょう。
■健全性の指標
会社経営の健全性に対する指標として「ソルベンシー・マージン比率」があります。ソルベンシー・マージン比率は、大きな災害や株価の急激な暴落など予想外のリスクが発生した際に、会社が「支払余力」をどのくらい持っているのかを判断するための指標です。
明治安田生命のソルベンシー・マージン比率は953.3%です。通常200%あれば健全と判断されるため、明治安田生命は予想外のリスクに対して十分な支払余力があるといえるでしょう。
■Jリーグのタイトルパートナー
明治安田生命は、Jリーグ・Jクラブなどの各チームとともに地域社会を活性化する「明治安田生命Jリーグサポーター宣言」という活動をしています。小学生向けのサッカー教室に加えて2017年にはフットサルフェスタを開催し、169チームが参加する規模の大会となりました。また、各支社のある地域のサッカークラブをサポートし、2018年現在J1・J2・J3に登録されている計18チームの活動を支援しています。
取り扱う商品
■ベストスタイル
「ベストスタイル」は、組立総合保障保険です。保障を「病気・けが」「重い病気」「障がい・介護」「万一」の4つのカテゴリに分け、必要に応じて組み合わせることで、契約者の希望に沿った保障内容を組み立てることのできる商品です。必ず加入しなくてはならない「主契約」はなく、「保障(特約)」を組み合わせていく点が特徴です。
保障は更新型を中心として展開しており、更新時には結婚・出産など家族状況の変化に応じて保障内容の見直しができます。所定の要件を満たすことで、終身保障へ変更することも可能です。
保険の組み直しによって、保険料の増減や、保障の内容・範囲に変更が生じる場合があります。担当者とは事前によく話し合い、詳細を理解しておく必要があるでしょう。
【ライフサイクルにあわせた保障バランスの組み直しイメージ】
▼独身・結婚まで
病気・けが ・・・ 0.8倍
重い病気 ・・・ 1倍
障がい・介護 ・・・ 1倍
万一 ・・・ 0.8倍
▼出産・子どもの独立まで
病気・けが ・・・ 1.2倍
重い病気 ・・・ 1.2倍
障がい・介護 ・・・ 1.2倍
万一 ・・・ 3倍
▼セカンドライフ
病気・けが ・・・ 1.2倍
重い病気 ・・・ 1.5倍
障がい・介護 ・・・ 1.5倍
万一 ・・・ 1倍
独身時代や結婚当初は保険料と保障内容のバランスを重視し、貯蓄に支障が出ないよう考慮された配分となっています。出産から子どもの独立までは、働けなくなったとき・死亡したときなどの事態にも備えられるよう保障内容を充実させています。子どもの独立後には、重い病気や障がい・介護に対する保障を重視することで、セカンドライフをサポートする設計になっています。
■メディカルスタイル
「メディカルスタイル」は、「ベストスタイル」と同じく組立総合保障保険で、病気・けが・重い病気などに対する保障を組み合わられる商品です。入院中および退院後の通院で負担した金額に応じて給付金を受け取ることができる特約・がんを始めとする8つの重度疾病にかかった際に一時金を受け取ることができる特約などがありますが、組み合わせ内容によっては付加できない場合もあります。付加できる特約の種類・内容については事前によく確認しておきましょう。
■かんたん保険シリーズ ライト!
「かんたん保険シリーズ ライト!」は、保険に慣れていない人でも加入しやすい商品です。主に以下の3種類が用意されています。
・「じぶんの積立」
無配当災害保険付積立保険です。年齢・性別に関係なく一律で、1口5,000円から申し込むことができます。診査・健康状態の告知は不要で、既往症があっても加入可能です。
例:5,000円で積み立てた場合
払込期間 ・・・ 5年間
保険期間 ・・・ 10年間
払込保険料総額 ・・・ 300,000円
満期時受取総額 ・・・ 309,000円(受取率103%)
・「つみたて学習」
積み立て型の学資保険で、基準保険金額や保険料の払込期間によって受取率が変動します(102.9~109.0%)。被保険者の加可能年齢は0~6歳で、最長15歳で払い込みが終了します。保険料は契約時に一括で払い込むことも可能です。
例:契約者(25歳・男性)の場合
基本保険金額 ・・・ 750,000円
被保険者年齢 ・・・ 0歳
保険料払い込み期間 ・・・ 15歳まで
月掛保険料 ・・・ 15,970円
払込保険料総額 ・・・ 2,874,600円
受取総額 ・・・ 3,000,000円(受取率104.3%)
・「ひとくち終身」
5年ごと利差配当付きの終身保険で、1口(500,000円)または2口(1,000,000円)で申し込むことができます。告知は職業のみ必要で、医師による診査・健康状態の告知は原則として不要です。一定期間が経過してから解約すると、払い込んだ保険料を上回る返戻金を受け取ることができます。
なお、利差配当とは「運用収益が予測を上回った際、一定期間ごとに契約者へ余剰金が分配される仕組み」のことをいいます。ひとくち終身は5年ごとに利差配当が行われるため、予想される受取総額が増える可能性があるといえます。
返戻金推移例:30歳・男性の場合
1年目 ・・・ 998,000円
2年目 ・・・ 999,000円
3~10年目 ・・・ 1,000,000円
15年 ・・・ 1,011,000円
「かんたん保険シリーズ ライト!」についてもっと知りたい場合、こちらの記事もあわせてお読みください。
明治安田生命のかんたん保険シリーズ ライト!とは?CMでも注目の内容
【性別・年代別】明治安田生命の満足度
明治安田生命の満足度は、加入者数全体では平均値とほぼ同じですが、男女別で見ると男性が約3.9と平均以上の数字であることがわかります。年代別で見た場合は、50代の加入者が約3.6ともっとも少なく、30代の加入者数が約4.2と平均値約3.9を大きく上回る結果となりました。
明治安田生命の主力商品である「ベストスタイル」は、特約を組み合わせて任意で保障内容を手厚くできる保険です。先ほど紹介したように、定期的に保障内容の見直しができるため、結婚・出産などで家族状況が変わる可能性のある30代から人気となっているようです。
【口コミ】明治安田生命の良い評判
「とても安心できるし、自分に合った内容のプランがあるのでとても満足しています。」(30代・女性)
「営業サービスがよく補償内容も満足している」(50代・男性)
「説明が丁寧でわかりやすく、支払いの対応も大変良い。」(50代・男性)
口コミによる良い評判として、「自分に合ったプランを作ることができる」という意見が多く寄せられました。人生で必要となる保障は年齢によって変わっていくため、組み合わせによって保障内容を変化させられるベストスタイルのような保険は満足度が高いようです。
また「担当者の対応が良い」という意見も同程度寄せられています。明治安田生命の前身である明治生命・安田生命で培われたノウハウ・外交員への教育技術が明治安田生命に合併した後も受け継がれ、今日まで続いていることがうかがえます。
【口コミ】明治安田生命の悪い評判
「保険内容についてよく理解していないため 満足している点や不満な点は特にない」(20代・女性)
「納得はしてるけど、そんなにいいのかはわからない」(30代・女性)
「まだ、入って数年しかたっていないことと、支給してもらったこともないので、わかりません。」(40代・女性)
明治安田生命の悪い評判には「よくわからないため」という意見が多く寄せられました。この「わからない」には大きく分けて「保険内容が十分に理解できていない」と「実際に請求したことがないから評価ができない」の二つが含まれているようです。
保険内容が十分に理解できていない場合は、担当者に不明点があることを伝え、よりわかりやすい説明を求めるのが効果的です。何度も聞くことで理解が深まる場合もあります。
請求したことがないため評価がしづらいという人は、実際に請求のあった事例を紹介してもらうと良いでしょう。自分の組んだ保険と近い事例があれば、よりイメージしやすくなるかもしれません。
まとめ
明治安田生命の主な商品の説明・口コミによる評判を紹介してきましたが、いかがでしたか?明治生命・安田生命双方の歴史に根差した経営スタイルや、保障内容を組み合わせることのできる保険の展開などが特色といえます。他社の保険と比較検討してみたい場合やもっと詳しい情報を知りたい場合は、保険のプロがいる代理店などに相談してみるとよい話が早いこともあります。必要に応じて利用してみるのもよいでしょう。
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【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |