様々な保険会社が独自性を持った保険商品を販売していますが、T&Dフィナンシャル生命の保険にはどのような特徴があるのでしょうか。今回はT&Dフィナンシャル生命の保険の種類や、契約者向けのサービスなどを紹介します。
目次
T&Dフィナンシャル生命って?
T&D保険グループの生保
T&Dフィナンシャル生命は、T&D保険グループにより運営されている保険会社です。T&D保険グループには、太陽生命や大同生命も所属しています。
T&Dフィナンシャル生命では、内部管理体制の強化や顧客からの評価が得られるサービス提供、収益性の向上を目指し、企業価値の向上に取り組んでいます。同時に、手続きの長期化の防止、手続き内容の一部省略、署名代行の取り扱い範囲の拡大など、顧客満足度の向上にも務めている会社です。
また、コールセンターの電話応対にも重点を置いており、高齢者の心情を理解するための応対スキルの向上にも努めています。
代理店販売専業
T&Dフィナンシャル生命は、代理店から保険商品を販売することを専業としています。T&D保険グループにとっては代理店というのは保険ショップだけではなく、金融機関もその一種です。
T&Dフィナンシャル生命では、商品開発して生まれた保険商品を代理店へ商品研修・販売研修を行った上で世に送り出しています。保険会社は、顧客に直接保険商品を販売する仕組みが珍しくありません。そのような中、T&D保険グループは代理店販売専業を続け、他の保険会社と差別化を図っています。
高い格付け評価
顧客が保険会社の保険金支払能力などの信頼性を測る手段として格付けがあり、格付けはA+やA-などのアルファベットで表されます。T&Dフィナンシャル生命の格付投資情報センターからの評価はAA-、日本格付研究所からの評価もAA-です。(2018年4月時点)格付け会社によって細かい表記は異なりますが、AAAが最高とされているため、AA-は上位に位置する格付けといえます。
また、ソルベンシー・マージン比率も保険会社の健全性を示すもののひとつです。ソルベンシー・マージン比率とは、「その保険会社が通常の予測以上の大規模な損害が発生した際、それに対応した支払い能力の比率がどれぐらいか」を示したものです。T&Dフィナンシャル生命のソルベンシー・マージン比率は1258.3%となっています。(2018年3月時点)
ソルベンシー・マージン比率は、200%がひとつの基準とされています。200%を下回ると不十分と判断され、監督当局から是正を行うように求められます。逆に上回っていれば、保険金の支払い能力があるといえます。
ただし、ソルベンシー・マージン比率は変動することがあります。
T&Dフィナンシャル生命の保険の種類
終身保険
2018年5月現在、T&Dフィナンシャル生命が販売している終身保険は4つです。
・「生涯プレミアムワールド4」
・「生涯プレミアムジャパン4」
・「家計にやさしい終身保険」
・「家族をつなぐ終身保険」
無配当外国為替連動型終身保険の「生涯プレミアムワールド4」は、「自身で使うお金」と「家族に残すお金」を、海外の金利や為替で運用する保険商品です。死亡保険金額・解約払戻金額は為替レートに反映して支払われます。レートは上下するため、最終的に受け取る日本円の金額はその時によって異なります。
レートが高い水準にあれば、それだけ受け取る金額が多くなります。逆にいえば、レートが低ければ金額も少なくなるリスクもあるので、注意が必要です。
「生涯プレミアムジャパン4」など、為替レートを利用しない一般的な終身保険もあります。また、「みんなにやさしい終身保険」など販売停止となった商品もあります。
収入保障保険
収入保障保険は、世帯主が死亡などの理由により働けなくなった際に家族が毎月決まった額を受け取ることのできる保険です。T&Dフィナンシャル生命では、以下の収入保障保険を販売しています。
・「家族にやさしい収入保障」
・「働くあなたにやさしい保険」
「家族にやさしい収入保障」については、後の項で詳しく説明します。
医療保険
医療保険は、病気やケガで入院や手術をした際に給付金が受け取れるもので、T&Dフィナンシャル生命では「家計にやさしい終身医療」を取り扱っています。一般的な手術に加えて、骨髄ドナーになった場合の手術も生涯に渡って保障します。
日帰り入院も保障の対象です。特約を付加することで、八大生活習慣病による入院や先進医療による技術料も一生涯保障されます。
個人年金保険
個人年金保険は資産を守りつつ増やしていき、家族へ残したい、大切な人に渡したい、もしもの時のために備えたいというニーズを叶えた保険です。T&Dフィナンシャル生命の個人年金保険は「ファイブテン・ワールド」です。
「ファイブテン・ワールド」は、契約から3か月経過以後、保険会社側で契約時に選択した目標値に達しているかを毎営業日チェックしています。目標値に達すると、国内金利で運用する終身保険へ移行されます。
目標値に達しなかった場合は、運用を継続するかしないかを選択できます。継続するのであれば、外国為替に連動した運用の継続か、円で安定的に運用するかを決めます。継続しないのであれば、自身で保険金を年金受取か一括受取で選択する、もしくは子供や孫に生存給付金受取として渡すことも可能です。
また、保険金最低保証特約を付加すると、基本保険金額を円で100%最低保証してもらえます。
「家計にやさしい終身医療」の特徴
タバコを吸わないと保険料が割引
「家計にやさしい終身医療」では、非喫煙者割引特約を設けています。そのため、タバコを吸わない人であれば、吸う人よりも保険料が安くなります。
割引の条件は、過去1年以内に喫煙歴がなく、唾液検査で結果に問題がないことです。唾液検査は、唾液ニコチン測定法により行われます。
例えば、35歳男性で入院給付金額は5,000円、終身での契約であれば、月額保険料は1,730円です。同条件で非喫煙者として条件を満たせば、1,476円となります。短期的に見れば大幅な割引金額とはいえませんが、終身保険であるため、長期的に見れば支払う保険料に大きな差が生じます。
なお、実際にはタバコを吸っていない人であっても、家族など周囲で吸う人がいる場合は注意が必要です。受動喫煙によっても喫煙者と判定されて、割引対象ではなくなるかもしれません。
短期の入院も長期も手厚く備えられる
「家計にやさしい終身医療」は、入院日と退院日が同日の日帰り入院も保障し、入院日数に給付金額をかけたものを入院給付金として受け取れます。さらに、オプションで「短期入院・外来手術保障充実特則」を選択すると、1日以上9日以内の短期入院であれば、入院給付金日数に10をかけた金額が支払われます。10日以上の長期に及ぶ長期の入院でも、入院給付金日額×入院日数で算出された金額を受け取ることが可能です。
ただし、支払い日数には限度があり、主契約のみの場合は1回の入院で60日、通算では1,095日です。特則を選択した場合は、主契約の給付日数に10日がプラスされた日数が支払い限度となります。
5年ごとに健康給付金を給付
下記の条件を全て満たすと、5年ごとに健康給付金が受け取れます。
・5年ごとの健康給付金支払対象期間中に、継続10日以上の入院給付金の支払いがない
・5年ごとの健康給付金支払い対象期間の満了時に生存している
健康給付金は、入院給付金日額5,000円で5万円、1万円で10万円が支払われます。なお、健康給付金支払対象期間の満了日の翌日に91歳以上となる場合は、給付金の支払いを受けることができません。先述の条件を満たしていても、年齢によっては受け取れないことがあるので注意しましょう。
関連記事として、「終身医療保険はおすすめ?特徴や必要性を解説」も参考にしてください。
「家計にやさしい収入保障」の特徴
保障額を合理的に備えられる
「家計にやさしい収入保障」は、保障額が一定ではなく徐々に減少する仕組みの収入保障保険です。被保険者が万が一の時に、年金形式で給付金を受け取ることができます。
妻と子供が一人いる男性を例に挙げて考えてみましょう。このケースでは、妻と子供の生活費だけでなく、子供の教育費まで備えておくことが望ましいでしょう。そのため、子供が0歳の時点では多くの保障額を必要とします。
しかし、子供の成長につれ徐々に必要な教育費の総額は減っていきます。大学卒業後は、妻への生活費だけを備えれば良いケースもあるでしょう。このように、家族に残すべき保障額は一定ではないケースが多いです。
生命保険の保障額は、保険料を決める要因のひとつです。必要な保障額に合わせた死亡保障が得られる「家計にやさしい収入保障」は、合理的といえるのではないでしょうか。
健康状態や非喫煙者は割引
「家計にやさしい収入保障」は、T&Dフィナンシャル生命が扱う他の保険商品と同じように、健康体であることや非喫煙者といった条件を満たした人の保険料が割り引かれます。どの程度割引されるかというのは、性別や契約年齢によって異なります。
例えば30歳では、割引前の保険料は男性で2,620円、女性で1,970円です。健康体であれば、男性で2,540円、女性で1,910円となっています。そして、非喫煙者かつ健康体であれば、男性で1,900円、女性で1,610円です。
健康体であっても喫煙者である場合は100円未満の割引となります。一方で非喫煙者かつ健康体であれば、男性で700円ほど、女性で300円ほど割引されます。非喫煙者である方がより保険料が安くなるといえます。
特定疾病やがんで保険料払込免除
「家計にやさしい収入保障」では、特定疾病や、給付責任開始日以後に初めて上皮内がんと診断されると、それ以降の保険料の支払いが免除されます。疾病の他にも、高度障害状態や身体障害など、所定の免除事由に該当すれば免除対象ですが、診断が確定してから免除となります。「疑いがある」といった、まだ不確かな状態では免除対象にならない可能性が高いです。
また、所定の高度障害状態になった場合に「家計にやさしい収入保障」では「高度障害年金」を受け取ることができます。ちなみに死亡した場合の年金を「家計にやさしい収入保障」では「遺族年金」と呼んでいますが、遺族年金と高度障害年金の両方を重複して受け取ることができません。高度障害状態になった場合は高度障害年金のみの受け取りです。
年金の受け取り方法が選べる
年金は、受け取り方法の選択ができます。毎月少しずつ分けて受け取る方法と、一括で受け取る方法です。被保険者の家族の希望に合わせて選ぶことができます。
毎月の受け取りであれば、月々の出費に充てることができ、過度な出費も抑えることができます。一方で、一括での受け取りは早いうちにまとめて受取人へ年金が支払われるため、相続がしやすいといえます。なお、どちらの方法を取ったとしても、受け取りにはT&Dフィナンシャル生命が定める支払い事由に該当している必要があります。
収入保障保険については、「収入保障保険は必要か?それとも不要?メリットやデメリットとは」でも詳しく解説しています。
T&Dクラブオフとは?
国内外のリゾート等の割引サービス
T&Dクラブオフは、T&Dフィナンシャル生命の契約者向けのサービスです。T&Dクラブオフに入会して会員になると、国内外のリゾートや宿泊施設、映画チケットなどを特別優待料金で利用できます。T&Dフィナンシャル生命と契約している人であれば、誰でも入会することができます。
グレード付きの会員制となっており、会員の種類はスタンダード会員とVIP会員の2つです。スタンダード会員は、会費が無料となっているため、登録だけしておいてどんなサービスがあるかを見ておくということもできます。
VIP会員は有料ですが、よりお得なサービスやハイクラスのサービスを受けることができます。スタンダード会員からスタートし、その後VIP会員へのスイッチングをすることも可能です。
入会は、まず「T&Dフィナンシャル生命インターネットサービス」のサイトにアクセスし、「ご契約者さまログイン」をクリックします。続いて、「T&Dフィナンシャル生命インターネットサービス」へログインします。ID番号とログインパスワードを入力しましょう。
画面最下部に「T&Dクラブオフ」とあるので、これをクリックします。T&Dクラブオフのサイトに遷移するので、「新規会員登録」をクリックして、会員登録を進めましょう。旧営業支社を通じて入会する場合は、お客様サービスセンターに「T&Dクラブオフ入会申込書」を請求の上、記入し返送することで入会できます。
まとめ
T&Dフィナンシャル生命は、非喫煙割引や健康体割引など独自の割引や収入保障保険などを提供している会社です。また、契約者限定サービスを提供しているなど、アフターフォローにも力を入れています。気になった人は一度、T&Dフィナンシャル生命に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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