FWD富士生命は2017年に社名変更となった会社ですが、会社の内容や取扱商品についてはご存じでしょうか?今回はFWD富士生命の概要や特徴、主な保険商品などについて解説します。
目次
FWD富士生命って?
AIG富士生命から社名変更
FWD富士生命は「富士生命」の名称で1996年8月に事業を開始しています。2011年にはAIGグループの完全子会社となり、2013年には「AIG富士生命」へと社名が変更されました。2017年4月にAIGが日本の生命保険業務から撤退したことを受け、全株式を香港の保険会社であるFWDに売却しています。
その後、FWDグループの100%子会社となり、2017年9月1日には「FWD富士生命」へと社名変更を行い現在に至っています。FWDグループは2013年に設立され、主にアジアでの保険事業を展開しています。公式WEBページによると、専属保険募集人は13,000人以上、契約者は270万人以上であるということです。
「いくぜ、⼈⽣。」がスローガン
FWD富士生命のスローガンは「いくぜ、⼈⽣。」です。保険の役割を「未来への不安から解放すること」や「安心と自信の源となること」とし、加入者のサポートを行っています。保険へのイメージ刷新を目指す取り組みの一環として、過酷なことで知られる「北極マラソン」の参加ランナーのバックアップなども行っています。
以下の記事には、FWD富士生命の社風や実際に保険へ加入した人の口コミなどが掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
一部商品はダイレクト通販
FWD富士生命には、営業担当社員や保険代理店などを通じて加入する通常の保険のほか、通信販売(ダイレクト通販)で取り扱う保険もあります。通信販売保険は5種類あり、資料請求や申し込みをもWEBや郵送で行うことができます。
また、インターネット上で保険料の見積もりをすることも可能です。生年月日や性別などの必要項目を入力して見積もりを実施し、その内容で加入したい場合はそのまま手続きへ進むこともできます。見積の結果は保存しておくこともできますが、他社との比較をしたい場合には保険代理店などで一括見積もりをしてもらうと良いでしょう。
複数社の見積もり比較もOK!保険のプロが答える無料相談サービス実施中!
FWD富士生命の保険の種類は?
医療保険
FWD富士生命の医療保険には「医療ベスト・ゴールド」「さいふにやさしい医療保険」「ゴールドメディ・ワイド」の3種類があります。そのうち通信販売による取扱いがあるのは「さいふにやさしい医療保険」と「ゴールドメディ・ワイド」ですが、対面による申し込みとは一部内容が異なることがあるため注意してください。医療保険の詳細については、後ほど詳しく紹介します。
がん保険
FWD富士生命の「新がんベスト・ゴールドα」は抗がん剤治療や放射線治療などにも対応しており、回数無制限の給付金制度がある点が特徴です。「新がんベスト・ゴールドα」についても後述するため、詳しくはそちらを参照してください。
死亡保険
FWD富士生命の死亡保険には「終身保険」と「定期保険」があります。終身保険は、通常のタイプに加え、保険料を抑えた「E-終身」「レスキューP(パック)E-終身」も選ぶことができます。「レスキューP(パック)E-終身」は、「E-終身」へ保険料払込免除特約が付加されたものです。保障内容についてはそれほど差がないものの、解約返戻金を抑えることで保険料を割安にしています。
「定期保険」や「優良体定期保険」では、死亡時や高度障害状態となったときに保険金が支払われ、期間を決めて契約をします。期間が満了した場合、解約の申し出がなければ最長99歳まで自動更新されます。
養老保険
FWD富士生命には死亡保障と資産形成を兼ね備えた「養老保険」があり、保険期間中に死亡したときには死亡保険金が給付され、期間満了時には満期保険金が給付されます。死亡保険金と満期保険の額は同じで、保険期間が満了しても99歳まで契約の更新が可能です。加入できる年齢は0歳から75歳で、保険期間は3年以上かつ99歳以下となっています。
付加できる特約には、がんや急性心筋梗塞、脳卒中に備える「特定疾病保障定期保険特約」や、余命が6か月以内であると判断された場合に保険金が支払われる「リビング・ニーズ特約」、保険金の全部または一部を年金で受け取ることができる「5年ごと利差配当付年金払特約」などがあります。
学資保険
FWD富士生命の「こども保険」は子供の成長に合わせて祝い金を受け取ることができる保険で、契約者は18歳から70歳・被保険者は0歳から9歳が対象です。保険期間は被保険者が22歳までで、保険料の払込期間は18歳までとなっています。契約者の死亡や高度障害状態に対しては、保険期間終了まで「養育年金」が毎年給付されます。
子供が6歳・12歳・15歳・18歳のときに祝い金が支払われますが、6歳のときは基準祝金額の20%が給付され、12歳では30%、15歳では50%、18歳のときには基準祝い金の100%が支払われます。
FWD富士生命の保険について、保障内容や保険金の請求方法は以下の記事にも詳しく紹介されています。
「新がんベスト・ゴールドα」の特徴は?
主契約は悪性新生物給付金のみ
「新がんベスト・ゴールドα」では、回数無制限で悪性新生物給付金を受け取ることができます(2年に1回を限度とする)。また、初めて悪性新生物と診断が確定された場合、保障は継続したままその後の保険料の払い込みが免除されます。加入コースは「100万円コース」「200万円コース」「300万円コース」の3種類から選択が可能で、保険期間・保険料払込期間はともに終身です。
前回の保険金支払いから2年以上入院が続いているときでも悪性新生物給付金を受け取ることが可能ですが、2年以内に入院が複数回あった場合、2回目以降は給付対象とはなりません。
なお、「新がんベスト・ゴールドα」へ加入してから保障が開始されるのは、保険期間の始期日から91日目以降であるため注意が必要です。
特約はバリエーション豊か
「新がんベスト・ゴールドα」の主契約では保障されない部分をカバーしたい場合、以下のような特約を付加することが可能です。
・上皮内新生物診給付金特約…上皮内新生物と診断が確定された際に給付金を受け取ることができる
・がん治療給付特約…抗がん剤治療やホルモン治療、放射線治療を受けた際に給付金を受け取ることができる
・悪性新生物初回診断一時金特約…悪性新生物給付金(主契約)を1回目に受け取る際、一時金が上乗せされる
・がん先進医療特約…先進医療を用いてがん治療を行った際に給付金を受け取ることができる
・女性がんケア特約…女性特有のがん治療の際に給付金を受け取ることができる
・がん疼痛ケア給付金特約…がんの苦痛緩和を目的とした入院・通院の際に給付金を受け取ることができる
・がん手術特約…がん治療を目的とした各種手術の際に給付金を受け取ることができる
上記の中には中途付加ができないものや、給付限度額があるものなどもあるため、詳細はパンフレットや約款などを確認してください。
FWD富士生命の3つの医療保険って?
「医療ベスト・ゴールド」は一時金タイプ
FWD富士生命の「医療ベスト・ゴールド」は、病気やケガで入院したときに一時金を受け取ることができます。「入院日数が30日を過ぎるごとに、1度の入院につき2回まで」というのが一時金の受け取り限度であるため注意しましょう。
保障のコースは「10万円コース」「20万円コース」「30万円コース」の3種類から選ぶことが可能で、通算2,000万円まで保障される「先進医療特約」、所定の条件を満たした際に一時金の支払回数が無制限になる「継続入院一時金特約」、3大疾病になったときに保険料の払込が免除される「3大疾病保険料払込免除特約」を付加することができます。
「さいふにやさしい医療保険」は入院保障と手術保障
「さいふにやさしい医療保険」は入院や手術を保障する保険で、無解約返戻金医療保険であるため保険料が低く抑えられています。保険期間と保険料払込期間には終身タイプと有期タイプ(10年間)があり、主契約には「疾病入院給付金」と「災害入院給付金」「手術給付金」が付いています。
手術給付金の給付タイプには4種類があり、Ⅰ型~Ⅳ型で給付の条件や倍率などが異なります。また、入院給付金・手術給付金の支払いが発生しなかった際には5年ごとに無事故給付金が受け取れる「無事故給金特則」を付加することができます。
持病がある人向けの「ゴールドメディ・ワイド」
「ゴールドメディ・ワイド」は、以下の条件を満たしていれば持病や既往症がある人でも加入できるケースが多い保険です。
・3ヶ月以内に入院や手術をすすめられていないこと
・過去2年間に入院や手術がないこと
・過去5年間にがんや肝硬変、慢性肝炎と診断されていないこと
主契約の保障内容は、最長60日までの入院給付金と1,000種類の手術給付金です。Aコース・Bコース・Cコースの3種類があり、それぞれ入院日額や手術給付金の金額は異なります。どのコースも通算1,095日までが保障対象となっており、「引受基準緩和型先進医療特約」や「引受緩和型無事故給付金特約」を付加することができます。
FWD富士生命健康サービスって?
FWD富士生命では「FWD富士生命健康サービス」という、契約者向けのサービスを実施しています。対象者はサービスによって異なるため、詳細はホームページなどを確認してください。以下、各サービスの内容を紹介します。
ベストホスピタルネットワークサービス
「ベストホスピタルネットワークサービス」は、治療法について相談できるサービスです。専任のスタッフが利用者の病状や既往歴を聞いてカウンセリングを行い、
①面談・電話でセカンドオピニオンを聞くことができるサービス
②適した医療機関へ受診の手配・紹介をしてくれるサービス
のどちらかを利用できるよう、必要な資料・書類などの説明をしてくれます。
がんトータルサポートサービス
「がんトータルサポートサービス」では、以下の4つのサービスを提供しています。がんPET検診サポートサービスのみ被保険者の家族も利用することができますが、その他のサービスについては被保険者が対象となっています。
■がんPET検診サポートサービス…PET検診(早期がんの発見がしやすいとされる検診)を受けられる施設の紹介・予約代行・検診結果の提供
■がん治療相談サービス…医師・保健師・看護師・医療スタッフなどが、がんに関する質問や先進医療に関する相談に電話で応じてくれる
■粒子線治療相談サービス…粒子線治療の専門医へ治療の相談をしたり、医療機関の紹介を受けたりすることができる
■がんこころのサポートサービス…がんの治療以外の不安要素について、心理カウンセラーへ相談することができる
健康医療相談サービス
「健康医療相談サービス」は、対象商品の被保険者と同居の家族が利用できるサービスで、日常の健康管理について相談することができます。また、緊急時にも対応できるように、24時間365日体制で電話の相談を受け付けています。
こころのサポートサービス
「こころのサポートサービス」は、全国の提携カウンセリングルームで専門カウンセラーと直接面談することができるサービスです。電話での相談も受け付けており、臨床心理士・精神保健福祉士などのカウンセラーに精神的な悩みを聞いてもらうことができます。被保険者と同居の家族も利用することができますが、相談内容は被保険者に関することに限られています。
糖尿病トータルサポートサービス
「糖尿病トータルサポートサービス」は、保健師・看護師などが、糖尿病に関する相談に電話で応じてくれるサービスです。必要に応じて臨床医・専門医のいつ医療機関の紹介を受けることもできます。
なお、「FWD富士生命健康サービス」の利用期間は「保険料払込期間満了まで」または「保険期間満了まで」であり、どちらであるのかは商品によって異なります。また2017年4月1日以前の契約については利用できない商品もあるため、詳細はFWD富士生命のホームページで確認してください。
まとめ
FWD富士生命という会社や取り扱う保険商品について紹介しましたが、いかがでしたか?比較的新しい会社である点や、通販商品も展開している点などに特徴があるといえます。関連記事なども、あわせて参考にしてみてください。
FWD富士生命の保険を知りたい方も!専門スタッフによる無料相談サービス実施中!