火災保険の保険料は賃貸、一戸建て、分譲マンションなどの住居形態によって異なります。また、算出には様々な要素が加味されるため、パンフレットなどへも掲載されていないケースがあります。今回は、火災保険料の相場について解説します。
目次
住居による保険料の違いは?
一戸建て
一戸建てでは、購入価格によって火災保険の保険料が異なります。一般的な価格帯である3,000万円から7,000万円の住宅では、火災保険料がおよそ1万5,000円から2万円となります。住宅を購入する際、住宅ローンとセットで火災保険へ加入すると、保険料が割引となるケースもあります。
分譲マンション
分譲マンションも一戸建てと同様、購入価格によって保険料が変わります。しかし、一戸建てより保険料が高くなることはあまりありません。一般的なマンションであれば、保険料は2万円以内で済むことがほとんどです。
賃貸マンション、アパート
賃貸マンションやアパートでは、不動産店で火災保険への加入を勧められることがあります。家賃が20万円以下の物件であれば、保険料は年間1万円程度が相場といえます。
また、賃貸住まいの場合、家財を対象として保険へ加入することもあります。
家財保険の概要や賃貸の火災保険について、詳しくは以下の記事を参照してください。
構造による保険料の違いって?
保険料を決める建物の構造
建物の構造も保険料を左右する要素のひとつです。建物の構造にはH構造・T構造・M構造の3種類があり、保険料の金額はこの順に高く設定される傾向にあります。
H構造が一番高い傾向にある
新築一戸建てに用いられることが多いのがH構造です。準省令耐火建築物であれば、通常よりも保険料を安くすることが可能となるため、工務店に問い合わせてみるとよいかもしれません。準省令耐火建築物であることが確認できれば、保険会社へ連絡することで保険料の減額を受けられることもあります。
保険料を節約するためのコツとは?
1年単位ではなく長期で契約する
保険料を安く抑えるには、契約期間を長くするという方法もあります。1年単位ではなく長期の契約として申し込むことで、保険料に年数割引が適用されるケースがあります。2015年10月から火災保険の最長契約年数が変更され、10年が最長となっています(2018年6月現在)。
建物の補償額を下げる
多くの場合、建物の補償額を減額すると保険料も安くすることができます。しかし、補償額を下げるということは万が一のときに降りるお金もそれだけ少なくなるということであるため、慎重に判断した方がよいでしょう。
特約を外す
保険料を節約するには、特約を外すという選択肢もあります。特約を付加すると補償内容の充実にはつながりますが、その分保険料も高くなる傾向にあります。本当に必要と考えられる特約のみを残し、他は解約することを検討してみてもよいかもしれません。
保険料を見積もる方法って?
保険会社や代理店で作成してもらう
火災保険の保険料を見積もるには、保険会社や代理店で見積書を作成してもらうことができます。見積書に記載される金額は保険会社や代理店によって異なる可能性もありますが、およその目安となる保険料を知ることができます。複数の火災保険の見積もりを希望する場合は保険代理店へ依頼すると手間が省けるためおすすめです。
一括見積もりサービスを使う
複数社の保険を比較するには、一括見積もりサービスを利用することもできます。WEB上で必要事項を入力すると、複数の火災保険料の見積もり・比較ができます。
しかし、保険にそれほど詳しくない人や火災保険へ加入するのが初めてという人には条件の選択や入力が難しく感じられることがあるかもしれません。一括見積もりサービスはあくまでWEB上のシミュレーションとして考え、検討する会社の絞り込みなどに活用するとよいでしょう。
まとめ
物件・構造による火災保険料の違いや相場金額、節約のポイントなどについて紹介しました。生命保険とは異なり、損害保険(特に火災保険)は保険料に個人差が生じやすく、計算の仕組みもわかりにくい部分があるかもしれません。保険料の一括見積もりページなどを活用するとともに、保険代理店へ行くとより詳細に保険料を見積ってもらうことができます。その際、不明点・疑問点などがあれば気軽に質問してみるとよいでしょう。
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