ソニー生命は、ソニーグループに属する生命保険会社ですが、どのような保険商品を扱っているか知っていますか?この記事では、ソニー生命の商品や特徴について詳しく紹介します。保険選びで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ソニー生命保険って?
ソニーフィナンシャルグループの企業
ソニー生命は、1979年8月にソニーとザ・プルデンシャル・インシュアランス・ カンパニー・オブ・アメリカが合弁出資して設立されました。当時の名前は「ソニー・プルーデンシャル生命保険株式会社」であり、その際の資本金には4億円が用意されています。
その後、1981年に営業が開始され、同時にライフプランナー制度が発足されました。営業と同時に専門的な制度に適したライフプランの立案に対するソニー生命の強い思いが感じられるのではないでしょうか。
現在では「ソニー生命保険株式会社」という名称で営業していますが、一般的には「ソニー生命」と呼ばれています。また、時に「SONY生命」と呼ばれることもあるようです。
オーダーメイドの生命保険
ソニー生命の特徴として、オーダーメイド型の生命保険を販売していることが挙げられます。生命保険というのは私達のライフプランを様々な面から支えてくれるものですが、そもそもライフプランやスタイルは十人十色であり、全く同じ人生を歩む人はいません。 そのため、ソニー生命は一人一人に合わせた生命保険を提供しています。
ライフプランナーはプロ集団
前述した通り、ソニー生命によって提供される生命保険はオーダーメイド型になるため、私達一人一人の人生に即したものであることが期待されます。 しかし、アドバイザーやプランナーの経験が浅い場合、人生に起きるイベントを見逃してしまい、適した生命保険に加入することができない可能性もあるのではないでしょうか。
ソニー生命ではライフプランナーに厳格な採用基準を設け、かつ独自のカリキュラムによってプロフェッショナル集団の育成を行っています。ソニー生命のライフプランナーについては、下記「ソニー生命ライフプランナーの評判は?どんな人?」でも詳しく解説しています。
ソルベンシー・マージン比率が高い
ソニー生命の特徴として、ソルベンシー・マージン比率が高いことも挙げられます。ソルベンシー・マージン比率とは、大震災等のリスクに対する支払余力のことであり、この数値が大きければ大きいほど運営状態の安全性が高いと言います。ソルベンシー・マージン比率が200%を下回った場合は、監査当局によって是正措置が取られることになっていますが、2016年度末のソニー生命のソルベンシー・マージン比率は2,500%を超えています。
また、ソニー生命は格付投資情報センターによる格付けではAAという評価、S&Pグローバル・レーティングからはA+という評価です。最高レートというわけではありませんが、比較的安全性の高い保険会社と言えるでしょう。
外貨建て保険や変額保険も扱う
ソニー生命では、外貨建て保険や変額保険も扱っています。外貨建て保険というのは、保険料が外貨建て(米ドル建)で運用されている保険のことであり、変額保険とは、運用実績によって保険金や年金、解約返戻金等が変わる保険です。
通常の保険は日本円建てで運用されており、保険金額や解約返戻金も契約時に定まっているため、安全性は高いものの、大きなリターンを得るのは難しいとも言えます。外貨建て保険や変額保険の場合、為替差や運用益によっては通常の保険より多くのリターンが得られる可能性もあります。勿論、その分リスクもあるため、よく検討した上での契約をおすすめします。
ソニー生命の扱う保険カテゴリは?
終身保険
終身保険とは、文字通り契約者の身が終わるまで、すなわち死去するまで死亡・後遺障害に対する保障が続く保険のことです。ソニー生命では、一般的な終身保険の他に、ドル建の終身保険や変額型の終身保険も取り扱っています。
定期保険
定期保険は「掛け捨ての保険」と呼ばれることもあり、一時期のみ死亡・後遺障害に対する保障を受けることができる保険です。特徴は、終身ではなく期間を区切ることによって保険料が安くなり、同じ保障内容でも月々の負担を抑えられることです。
ソニー生命では、一定の期間定額で死亡と高度障害状態を保障する平準定期保険と、保障額が徐々に減る逓減定期保険、そして保険金を年金で受け取る家族収入保険があります。平準定期保険には、タバコを吸わない人専用の保険や要介護と認定されたときに保険金を受け取れるタイプなどがあります。
養老保険
養老保険は保険商品でありながら貯蓄機能を備えており、保険としての保障と共に財産を形成することができる保険です。ライフプランにおいてまとまったお金が必要になる頃に満期を設定しておけば、生命保険に加入しながら無理なくお金を貯めることができます。ソニー生命では、一般的な養老保険の他に、米ドル建の養老保険や変額保険を取り扱っています。
医療保険
医療保険に加入しておくことで、怪我や病気等で入院および通院した際の保障を受けることができます。終身保険は本人の死去や後遺障害、あるいは解約しないと保険金等が受け取れませんが、医療保険は入院、通院、手術の際に保険金が支払われます。
ソニー生命では、総合医療保険と低解約返戻金特則付きの総合医療保険を販売しています。低解約返戻金型は、保険料払込期間中の死亡保障をなくすことで、保険料が抑えられるタイプの保険です。
保険会社によっては、子宮筋腫など女性特有の病気への保障を手厚くした医療保険が販売されていますが、2018年5月現在ソニー生命では女性専用の医療保険は販売していません。ただし女性医療特約があり、医療保険に付加することで女性特有の病気に備えられるとも言えます。
特定疾病保険
特定疾病保険とは、三大疾病である「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」に保障の重点を置いた保険です。ソニー生命では、三大疾病に対して一生涯保障されるものや、三大疾病と診断されたら年金が支給されるものがあります。保険金を受け取ることができる疾病は限られますが、これらの疾病で所定の状態になった際に保険金を受給できるため、安心して治療に専念することができると言えます。
がん保険
がん保険はがんに対する保障に特化した保険であり、がんによる入院や手術、死亡に対して保険金が支払われる保険商品です。厚生労働省が2016年に発表した「人口動態調査」によると、日本人の死亡原因のトップは悪性新生物(がん)であり、がん治療に備えることは大切だと言えます。ソニー生命のがん保険は、一定期間保障するタイプと終身タイプがあります。
介護保険
介護保険は、要介護状態になった際に保険金を受給できる保険です。ソニー生命では、要介護2以上と診断された時に受給の対象となります。ソニー生命では、5年ごとに配当型と無配当低解約返戻金型の2種類の介護保険を取り扱っています。
個人年金保険
個人年金保険は、国から支給される年金とは別に、個人で加入する私的年金の一種です。現役世代に所定の保険料を払い込んでおくことで、現役を引退してから国民年金や厚生年金とは別に年金を受け取ることが可能です。ソニー生命では運用によって配当が得られる利差配当付きの個人年金と、運用で年金額が変わる変額個人年金を取り扱っています。
学資保険
学資保険は子供の教育にかかる費用に対する保険です。学資保険は、毎月など決まったサイクルで保険料を払い込む必要があるため、コツコツ貯金をすることが苦手な人でも教育資金を貯めやすいと言えます。ソニー生命では、大学入学時に満期金を一括で受け取れるものや、入学などの節目に祝い金を受け取れるものを扱っています。
学資保険については、次の項で詳しく説明します。
保険選びに悩んだらプロに相談!FPへ何度でも無料相談OK!ソニー生命の学資保険の特徴は?
返戻率が高い
ソニー生命の学資保険には返戻率が高い特徴があります。返戻率とは、保険に加入した際に本人が払い込んだ額に対してどの程度のお金が戻ってくるのかという割合を示した数値です。
返戻率が高ければ高いほど貯蓄性の高い保険商品であり、低いほど掛け捨ての側面が強いものになります。保険を契約する理由は人によって異なりますが、貯蓄性を重視したい場合には返戻率をチェックすることをおすすめします。
返戻率が100%を超えるということは、支払った額以上のお金が戻ってくるということになります。ソニー生命の学資保険はケースにもよりますが、返戻率が100%を超えることも多く、貯蓄性向の高い商品と言えます。
万が一の際は保険料の払込免除
学資保険の契約者は一般的に親がなることが多いですが、ソニー生命の学資保険では、契約者が死亡や高度障害と診断された場合に保険料の払込が免除されます。保険料の払込は免除されますが、保障も減らされるということはなく契約時の内容で学資金を受け取ることができます。学資保険は、貯蓄と保障を兼ね備えた商品と言えるのではないでしょうか。
プランの自由度が高い
ソニー生命は、前述した通りオーダーメイド志向の強い保険会社です。そのため、保険料の払込期間や保険期間を選べるなど、保険プランの自由度が高いです。保険料の払込方法も、月払いだけではなく年払いや半年払いもあり、家計の状況に合わせて選ぶことができます。
米ドル建養老保険学資プランとは?
米ドルでの高い返戻率
ソニー生命では「米ドル建養老保険学資プラン」という商品も取り扱っています。学資プランという商品名ですが、学資保険ではありません。保険金を教育資金に充てることを提案している商品です。
米ドル建養老保険は、保険料の支払いは日本円で行いますが、運用は米ドルで行います。保険金や満期を迎えた際は、特約を付加することで米ドルまたは日本円で受け取ることが可能です。
米ドル建の保険は高い返戻率が特徴ですが、日本円との為替差により返戻率が100%を超えている場合でも円資産として換算した場合に目減りするなどのリスクがあります。ドル建保険に対するメリットおよびデメリットは、「ドル建て保険のメリットやデメリットとは?円安なら有利!?」でも紹介しています。
満期保険金と死亡保険金が同額
養老保険は、満期保険金と死亡保険金が同額になる保険商品です。そのため、被保険者本人が支払った保険料が満額本人の手元に戻る可能性もあり、貯蓄と死亡保障の両方をまかなうことができるでしょう。
米ドル建養老保険学資プランもそれに準じているため、死亡・高度障害保険金と満期返戻金の額は同じです。しかし、上述したように為替リスクがあるため、円換算した場合は時期によって受け取り額が変わることに注意が必要です。なお、養老保険については、「養老保険とは?終身保険との違いや満期保険金にかかる税金などを解説」でも詳しく紹介しています。
家計に合ったプランを選べる
先ほども説明しましたが、米ドル建養老保険学資プランは学資保険ではありません。そのため、保険期間も15年から20年の間で自由に選択可能です。
さらに、保険料の払込期間を5年や10年と短期間にすることもできるため、教育費があまりかからないうちに支払いを終えたい、など家計に合わせて支払うことができます。
ご家族情報登録制度とは?
家族と保険の情報を共有するサービス
保険は、入院や介護などが発生した際に保険金請求の手続きをします。そのため、場合によっては契約者が満足な請求手続きをできないこともあります。しかし、保険会社は原則として契約者以外に契約内容などの説明を行っていません。
ソニー生命では「ご家族情報登録制度」というものを設けており、いざいという時に契約者本人以外でも保険の照会や書類請求等ができる仕組みになっています。保険に加入する際に、予め契約開示対象者を指定しておくことで、契約者に代わって保険の照会を行ったり、保険金請求書類の送付を申し出たりすることが可能です。
まとめ
ソニー生命は契約者一人一人に適したプランをライフプランナーが提案する、オーダーメイド志向の強い保険会社です。各保険商品も自由にプランが組めるものが多いため、目的や家計に合わせた保険に加入できると言えます。ソニー生命に興味を持った人は、一度ソニー生命に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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