明治安田生命では、子供の教育資金に備えるための保険として「つみたて学資」を販売しています。つみたて学資は、明治安田生命が販売するかんたん保険シリーズライト!のひとつですが、どのような特徴があるのでしょうか。今回は、「つみたて学資」について保険料シミュレーションと共に解説します。
目次
明治安田生命の「つみたて学資」とは
かんたん保険シリーズライトのひとつ
「つみたて学資」は、明治安田生命が取り扱う「かんたん保険シリーズライト!」のひとつです。かんたん保険シリーズライト!は、かんたん、手軽な保険を集めたもので、以下の保険がかんたん保険シリーズライト!に該当します。
・つみたて学資
・じぶんの積立
・ひとくち終身
・おてがる自転車
・おまもり家財
ちなみに、おてがる自転車とおまもり家財については生命保険ではなく損害保険であり、明治安田生命が代理店となり、東京海上日動が保険を引き受けます。かんたん保険シリーズライト!については、下記の記事で詳しく説明していますので、合わせて確認してください。
「つみたて学資 Ⅰ型」の特徴とは?
保険料の払い込み期間が短い
明治安田生命「つみたて学資Ⅰ型」は10歳まで、もしくは15歳までと保険料の払込期間が短いことが特徴です。10歳払い込みは、子供の年齢が2歳までの場合に加入可能です。
つみたて学資は保険料の払い込みが長くても15歳までなので、義務教育で教育費がかからない中学校までに保険料の支払いが終わります。高校からの学費は公立高校3年間で約110万円、私立高校では300万円以上かかりますが、「つみたて学資Ⅰ型」は早めに払い込みが終わるので保険料の負担が避けられます。
また、保険料の払込期間が短く設定されているので返戻率が高いことも特徴です。ただし、月々の支払い保険料は1万円以上になってしまうこともあります。
教育資金が必要な年齢から支払い開始
「つみたて学資Ⅰ型」の学資金は、高校3年生の10月1日に支払われ始めます。大学の一般入試だけでなくAO入試や推薦前に受け取れるため、いざお金が必要な時に学資金が間に合わない、ということを避けられるといえます。ちなみに、満期保険金は、子供が満21歳のときに支払われます。
契約者に万が一のことがあっても安心
万が一「つみたて学資Ⅰ型」の契約者が死亡、もしくは会社が定める障害状態に該当した場合、その後の保険料の払い込みは免除されます。なお、保険料の払い込みがあったものとして保障は継続します。学資保険は親を契約者とすることが一般的なので、つみたて学資は教育資金を貯めるだけではなく親の万が一に備える役割もあるといえるでしょう。
返戻率が100%を超えている
「つみたて学資Ⅰ型」は100%を超える返戻率の高さが特徴です。2017年4月2日の保険料率改定によりやや返戻率は下がってしまいましたが、特約を省いたシンプルな契約のため高い返戻率を維持しています。また、基準保険金額を70万円以上にすると基準保険金10万円あたり30円の高額割引が適用されるなど、基準保険金額によっては高い返戻率が期待できる保険です。
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つみたて学資の教育資金の支払方法は?
教育資金は一年ごとに支払い
「つみたて学資 Ⅰ型」の教育資金は、子供が高校3年生の10月1日から1年ごとに年払いで支払われます。具体的には子供の誕生日が4月2日~10月1日の場合は満18歳、満19歳、満20歳の10月1日に、子供の誕生日が10月2日~4月1日の場合は満17歳、満18歳、満19歳の10月1日です。特に支払いの申し出がない場合は、会社の所定の利率で積み立てられ、請求があった場合に契約者に支払われます。
満期保険金はすえ置きも可能
満期保険金が支払われるのは、子供が満21歳の誕生日以後の最初に到来する契約応当日の前日です。満期保険金は一時払いのほかに、すえ置き支払いも選べます。すえ置き支払いの場合には、会社所定の利率ですえ置かれて、5年間すえ置いておくことができます。
被保険者死亡時には死亡給付金
子供が保険料払込期間中に死亡したときは、月掛保険料相当額×経過年月数が死亡給付金額として支払われます。保険料の払込満了後かつ保険期間中に子供が死亡したときは、以下の計算で給付金を算出し、大きい方の金額が支払われます。
・「月掛保険料相当額×経過年月数」-「すでに支払い事由が発生した教育資金の合計額」
・「月掛保険料相当額×経過年月数」-「子供が死亡した日の積立金相当額」
積立金相当額とは、会社の定める方法によって計算される保険契約に対する責任準備金のことです。
保険金が支払われない場合もある
保険に加入していても、保険金が支払われない場合があります。具体的には、会社が告知を求めた事項に対して故意や重大な過失によって事実と違うことを告知した場合や、子供が責任開始日から3年以内に自殺した場合です。また、保険料の払い込みがなく契約が失効している場合にも保険金は支払われない可能性が高いです。
つみたて学資の保険料は?試算可能?
ホームページでシミュレーション可能
つみたて学資は、明治安田生命のホームページより保険料シミュレーションが可能です。シミュレーションには、契約者の年齢と性別、そして被保険者である子供の年齢が必要となります。ここでは、契約者を30歳の男性、被保険者は0歳、15歳払い込み終了とした場合の受取総額300万円と200万円の保険料を紹介します。
基準保険金額75万円 受取総額300万円の場合 : 月払い15,995円・返戻率104.1% *高額割引適用済
基準保険金額50万円 受取総額200万円の場合 : 月払い10,814円・返戻率 102.7%
先ほども少し説明しましたが、つみたて学資では基準保険金額が70万円以上となった場合に受け取り率がアップする高額割引があります。保険料も高くなりますが、利率が上がるメリットがあるので、家計の状況に応じて保険料を決めると良いでしょう。
100%を超える返戻率で元本割れなし
「つみたて学資」は、高額割引が効かないプランでも返戻率が100%を超えており、元本割れしない学資保険です。高額割引の効く保険金70万円以上の場合や払込期間を10歳払い込みにする場合は、さらに返戻率が上がります。また、保険料の支払い方法を月払いではなく年払いで支払うことでも返戻率を上げられます。
まとめ
子供の学費は、義務教育が終わる中学終了時から本格的に必要です。大学では600万円~1000万円もかかるといわれているため、子供が小さいうちから計画的に積み立てて準備しておくと、学費が必要な時に余裕ができるといえます。学資保険を検討されている方は、一度自身の状況に合わせた保険金額や支払い方法の見積もりを何パターンか請求してみてはいかがでしょうか。どの保険に加入したら良いか迷った場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
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