ライフネット生命は、インターネットを中心に販売する保険会社ですが、取り扱う保険にどのような特徴があるかを知っていますか?生命保険は、保険会社によって大きく内容が異なることもあります。保険契約をする際は、しっかり調べるようにしましょう。ライフネット生命について、保険内容や保険料などを解説します。
目次
ライフネット生命って?
2008年に営業開始したネット生保
ライフネット生命は、2006年に設立、2008年より営業開始した生命保険会社です。2018年6月現在、保険会社としての歴史は10年ほどですが、保有契約件数は2018年3月時点で26万件を超えるなど多くの人から支持されているといえます。
シンプル商品で手頃な保険料
ライフネット生命は、強みのひとつにシンプルな保険ラインナップを挙げています。備えたい保障と商品を絞ることで、どの保険に入れば良いのかがわかりやすくなっています。また、インターネット販売に力を入れている会社で、人件費を削減することで安い保険料で保険を提供するように努めています。
申し込みはネットで完結できる
ライフネット生命では、24時間いつでも好きな時間に保険の商品について調べることや、申し込みができます。平日の昼間などになかなか時間がとれない人にとっては、利用しやすい保険会社といえるでしょう。また、ライフネット生命ではインターネットでの手続きが基本ですが、電話相談や保険代理店で説明を受けることも可能です。
ライフネット生命の保険カテゴリは?
死亡保険
ライフネット生命では死亡保険を、「かぞくへの保険」という名前で販売しています。加入者のニーズに合わせて、保険期間を下記の中から選べるようになっています。
・年満了タイプ・・・10年、20年、30年
・歳満了タイプ・・・65歳、80歳、90歳
年満了タイプは、契約した期間が満了すると自動的に更新されます。更新時には契約時よりも年齢が上がっているため、保険料が上がることが多いです。
歳満了タイプは、契約時から保険料は変わりません。また、設定した年齢に達すると保障は終了し、更新はされません。
「かぞくへの保険」では保障額を500万円から1億円の範囲で設定できるようになっています。51歳以上であれば300万円から保障額を設定できるため、ライフステージに合わせた金額設定が可能です。さらに、契約年齢と保障額によっては、健康診断書の提出をせず、告知のみで加入できる特徴もあります。
医療保険
医療保険とは、病気やけがに備えるための保険です。ライフネット生命の医療保険は「終身医療保険 新じぶんへの保険」、女性疾病に特化した「終身医療保険 新じぶんへの保険レディース」で、2018年6月現在終身タイプのみの販売となっています。どちらの医療保険も、エコノミーコースと保障内容を充実させたおすすめコースがあります。
「新じぶんへの保険」のエコノミーコースは、入院や手術を生涯保障し、保険料が上がらない特徴があります。また、通常の入院であれば入院給付金日額に日数を掛けた入院給付金が受け取れますが、日帰り入院など5日以内の入院でも5日分に相当する入院給付金が受け取れます。
「新じぶんへの保険」おすすめコースは、エコノミーコースの保障に加え、3大生活習慣病の入院日数が無制限で保障されます。また、健康保険適用外であるがんなどの先進医療を受けた場合、先進医療の技術料と同額を受け取ることが可能です。
「新じぶんへの保険レディース」では、女性特有の病気やがんに備えるための保険です。もしも子宮外妊娠などの女性特有の病気、あるいはがんで入院した場合に給付金が上乗せして支給されます。
がん保険
ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」は、がんに備えるための保険です。保険期間は終身となっています。プランは、以下の3つの中から選ぶことができます。
・がん診断一時金のみの「シンプルタイプ」
・がん診断一時金に加え、治療サポートとがん先進医療給付金がセットされた「ベーシックタイプ」
・「ベーシックタイプ」にがん収入サポート給付金を付加した「プレミアムタイプ」
がん診断一時金については、上皮内新生物でも一時金の半額が受け取れます。ベーシックタイプ、プレミアムタイプについては、がんの治療を受けた月ごとに10万円を受け取ることができます。がんの治療は、入院、通院どちらも対象です。
プレミアムタイプで保障される収入サポートは、がん一時金の50%を最大5回まで受け取ることができるものです。ただし、がんと診断されてから翌年に生存していることが受け取りの条件です。一時金を200万円で設定していた場合には、100万円を最大5回、合計500万円が受け取れます。
ダブルエールについては、後ほど詳しく説明します。
就業不能保険
病気やけがによって入院や在宅療養している場合、働くことができないため収入は減少します。しかし、治療費はどんどん膨らんでいきますし、子どもの教育資金や住宅ローンなどの各種支払いも発生します。
就業不能保険は、病気やけがなどによって働けなくなってしまった場合に備える保険です。ライフネット生命では、「働く人への保険2」を販売しており、毎月の給料のように給付金を受け取ることができる特徴があります。
給付金は、月額10万円~50万円まで、5万円単位で設定することが可能です。しかし、年収によって設定できる給付月額が定められており、年収500万円の人であれば、給付金月額は25万円までです。主婦や主夫でも加入することができ、主婦や主夫は給付金月額10万円まで設定することができるようになっています。
保険期間も家庭の状況に合わせて選択することができるようになっており、55歳から5年単位で70歳まで設定することが可能です。
「がん保険ダブルエール」の特徴は?
ニーズに合わせて3タイプから選べる
先ほども説明しましたが、がん保険「ダブルエール」には、3つのタイプがあり、その中から自分に合ったタイプを選択することができます。「シンプルタイプ」は、がん診断一時金が受け取れる商品です。保障内容は限定されますが、その分他の2タイプよりも毎月の保険料が抑えられます。
「ベーシックタイプ」は、がん診断一時金だけでなく、治療サポート給付金、がん先進医療給付金が付加されたプランです。治療サポート給付金は、がんでの治療を受けた月に1回10万円を無制限で受け取れるものです。がん先進医療給付金は、健康保険適用外であるがんの先進医療の技術料を、通算で2,000万円まで保障します。
「プレミアムタイプ」は、「ベーシックタイプ」の保障に加え、がん収入サポート給付金が保障されます。治療に対するお金だけでなく、治療中の生活費にも備えられる保障内容となっています。
がん診断給付金は50万円単位で設定
ダブルエールでは、初めて「がん」と診断されたときに受け取ることができる一時金の額を最低100万円から300万円まで設定可能です。(50万円単位で設定可能)がん診断給付金は、がんと診断されれば治療を受ける前でも診断金を受け取れるようになっています。検査費用や入院時にかかる差額ベッド代、入院中の雑費など、がん治療にかかる費用を補うことができるといえるでしょう。
また、がんになる前の状態である上皮内新生物と診断された場合にも、がん診断一時金の50%を受け取れます。ただし、上皮内新生物診断一時金は、保険期間中に1回のみ受け取れるようになっているため注意が必要です。
治療サポート給付金は回数無制限
現在のがん治療は、通院や入院を繰り返しながら治療する傾向にあり、治療にかかる期間は長期化しています。ライフネット生命では長引くがん治療に対応するために、治療を受けた月ごとに月額10万円を受け取ることができる治療サポート給付金を回数無制限で提供しています。
がんの治療は、下記のいわゆる3大治療が対象で、入院・通院どちらも給付金の対象です。
・手術
・放射線治療
・抗がん剤による治療
がん収入サポート給付金は最大5回
がん収入サポート給付金は、がん診断一時金の50%を年に1回、最大5回まで受け取れるものです。がんと診断された翌年以降に生存していれば受け取ることができ、治療費や子どもの教育費、住宅ローンの支払いなど、さまざまな用途に使用することができるのもポイントとなっています。
先進医療保障は通算2,000万円まで
「ベーシックタイプ」と「プレミアムタイプ」に付加することができるがん先進医療給付金は、先進医療にかかる費用を通算2,000万円まで保障してくれます。先進医療は、健康保険適用外のため、医療費の全額が自己負担となります。保障額に限度はあるものの、がん先進医療給付金をセットしていれば、医療費負担の軽減につながるといえるでしょう。
保険料をシミュレーション
30歳・男性が、ダブルエールを以下の保障内容で契約したときの保険料をシミュレーションしてみました。
〈 契約内容 〉 ベーシックタイプ
がん診断一時金 100万円
治療サポート給付金 あり
がん収入サポート給付金 なし
がん先進医療給付金 あり
保険期間・保険料払込期間 終身
保険料 月額 2,341円
ちなみに、シンプルタイプでがん診断一時金を100万円とした場合には、月額 1,209円となり、プレミアムタイプにすると月額 3,646円となりました。保障内容によって毎月の保険料に大きな差がでるため、どのような保障を自分が求めているかをよく考えてから加入する必要があるといえるでしょう。
「定期死亡保険」の特徴は?
保険金額は500万円から1億円
保険金額は、家庭や契約者の状況に合わせて、500万円から最高1億円まで100万円単位で設定することができます。単身者は葬儀費用として500万円、家族がいる場合には子どもの教育費や家族の生活費のために3,000万円など、それぞれ必要な額に合わせて加入すると良いでしょう。また、51歳以上の人は300万円から加入できるため、葬儀費用への備えにすることもできます。
保険料が手頃
ライフネット生命の定期死亡保険、かぞくへの保険は満期返戻金や解約返戻金が発生しない掛け捨てタイプの保険です。そのため、貯蓄性のある保険に比べて保険料が手頃という特徴があります。かぞくへの保険の保険料は、以下のようになっています。
年齢 保険金額 500万円・10年更新 保険金額 2,000万円・10年更新
20歳 男性:585円/月、女性:398円/月 男性:1,590円/月、女性:844円/月
30歳 男性:659円/月、女性:548円/月 男性:1,886円/月、女性:1,442円/月
45歳 男性:1,087円/月、女性:856円/月 男性:3,600円/月、女性:2,676円/月
かぞくへの保険は、月払いのみの取り扱いとなっています。
保険期間は6種類から選べる
先ほども説明しましたが、ライフネット生命の定期保険は、個人のニーズに合わせて6種類の中から選択することができます。「年満了タイプ」は10年・20年・30年の中から、「歳満了タイプ」では65歳・80歳・90歳の中から選ぶようになっています。
「年満了タイプ」の特徴は、更新時に保障の見直しができることや最長90歳まで自動更新されることです。「歳満了タイプ」は、加入時のまま保険料が変わらない特徴があります。また、設定した年齢まで保障が続くため長期間の保障が必要な人に向いているといえます。
健康診断書なしでも申し込み可能
かぞくへの保険は、契約年齢と保険金額によっては告知のみで加入することができます。健康診断が不要な年齢の例を挙げると、40歳以下であれば3,000万円まで、45歳以下であれば2,500万円までとなっています。ただし、告知の内容によっては、契約年齢が40歳未満で保険金額が3,000万円未満であっても、健康診断書の提出を求められることがあります。
保険相談サービスは利用できる?
電話やネット、対面などで相談可能
ライフネット生命では、電話、メールでの相談、そして対面相談の3つの方法で保険相談サービスを提供しています。電話での相談を希望する場合は下記のフリーダイヤルを利用できます。
0120-205566
(平日 9:00~22:00、土日祝日 9:00~18:00 年末年始を除く)
ウェブでの相談は、メールによるやりとりになります。ライフネット生命のホームページから登録できる「マイページ」経由で相談をしましょう。電話が苦手な人や、記録を残しておきたいような場合におすすめの方法で、原則として翌日までには回答してもらえるサービスです。
直接会って相談したい場合には、対面代理店で相談してみましょう。ライフネット生命の公式ホームページに相談ができる代理店が掲載されています。
まとめ
ライフネット生命は、インターネットで申し込みや一部の保険請求ができる生命保険会社ですが、電話での相談なども受け付けています。もし不明な点がある人や、ライフネット生命が取り扱う保険に興味がある人は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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