自動車保険の保険料やサービス内容に不満を持っているのであれば、見直しを検討するのも選択肢の一つです。しかし、適切な時期やタイミングを逃すと、保険料を無駄に支払ってしまったり、満足のいくサービスが受けられなくなったりする場合もあります。この記事では、自動車保険見直し時の注意点をまとめました。
目次
自動車保険見直しはなぜ必要?
乗り方が変われば適した保険も変わる
自動車保険の見直しによい時期として、「車の乗り方が変わった時」が挙げられます。例えば、以下のようなケースです。
・独身時は所有者本人しか運転していなかった車を、結婚後は妻も運転するようになった
・子供が別に所帯を持ち、引っ越して行った
・祖父母が免許を返上し、車を運転しなくなった
このような場合には、運転者の範囲を変更する必要があります。
ライフスタイルや家族構成が変わることで、車の乗り方にも変化が生じることがあります。自動車保険の見直しを行うのには良いタイミングと言えるでしょう。
自動車保険を見直す上でのポイント
自賠責保険を長期契約にする
自賠責保険を長期契約にすると、自賠責保険料を安く抑えられる場合があります。車検の時などに修理工場やカーディーラーなどに相談してみましょう。自賠責保険はどの保険会社で加入しても保険料が変わらないため、今後もしばらく同じ車を乗り続ける場合は、自賠責保険の契約期間を見直してみるのも良いかもしれません。
車両保険を外す・契約タイプを見直す
車を購入してすぐの時期は、車両保険を手厚くしておいて車両の損傷に備えるという考え方もあるかもしれませんが、年月が経って車両自体の価値も下がってくると、実際の修理費よりも買い替え費用の方が安くなることもあります。そのため、「ある程度以降の時期になったら車両保険を外す」というのも一つの選択肢です。
また、車両保険には以下の2タイプが存在します。
・自損事故でも保険金支払いの対象になるタイプ
・自損以外の事故による損傷が支払い対象となるタイプ
後者のタイプの方が保険料は安い傾向にあるため、目的に応じて契約タイプの見直しをする方法もあります。
通販型に乗り換える
通販型自動車保険の場合、人件費などのコストを抑えているために保険料も安い商品があります。保険料を節約したい場合、通販型自動車保険に乗り換えるという選択肢もあります。
運転者・同乗者の補償を見直す
保険対象の車両を運転する人が限られているにもかかわらず運転者の範囲を広く設定している場合、保険料を無駄に支払っている可能性があります。不特定多数の人が運転しないことがわかっているのであれば、運転者範囲を「確実に運転する人のみ」に限定すると保険料の節約につながります。
また、自動車事故で同乗者が怪我を負った際に保険金が支払われる「人身傷害補償保険」や、さらに上乗せの補償がある「搭乗者傷害保険」があります。あまり人を乗せる機会がなく、上乗せ部分は必要ないということであれば、「搭乗者傷害保険」を外すことも可能です。
自分が適用になる割引制度を利用
自動車保険には、「ゴールド免許割引」や「セカンドカー割引」などの割引制度が存在します。また、通販型自動車保険ではインターネットから申し込むと保険料が一定額割引になる場合などもあります。自分にどのような割引が適用されるのかを把握し、適切なタイミングで利用すると良いでしょう。
見直すタイミングや安くするコツ
ゴールド免許を取得した場合
ゴールド免許を取得した人は、多くの保険会社で保険料が割引になります。ゴールド免許の人は長年にわたって無事故・無違反を継続しており、保険会社にとっては「保険金支払いのリスクが低い」と判断されるためです。
新車を購入した場合
新車期間は、新車割引が適用になります。保険会社によってどの期間まで新車とみなされるかという基準は異なりますが、概ね「初度登録年月日が25か月以内」の車両を対象とすることが多くなっています。
通勤等で日常的に使わなくなった場合
自動車を使う頻度によって、保険料が異なることもあります。特に、通勤に車を使っているという人は「頻繁に車を運転している」とみなされ、保険料が高くなる傾向にあります。異動や転勤で通勤に車を使わなくなった等の事情があれば、保険会社へ相談して用途を変更してもらいましょう。
一括見積もりやキャンペーンを活用
代理店によっては、一括見積もりをした人・キャンペーン中に見積を依頼した人等を対象としてギフトやカードのポイントをプレゼントしているところもあります。そうした機会をこまめにチェックし、見積もりや情報収集に利用するのも良いでしょう。
自動車保険に関する注意点
等級は良くも悪くもそのまま引継ぎに
例えば、これまでに自動車保険へ加入したことのない自動車が新規契約をする場合、6等級からのスタートになります。契約期間中に保険事故が複数発生して6等級以下になった場合、保険会社を変更すれば等級を6等級に戻せるかというと、原則として不可能です。たとえ保険会社が変わっても、前契約の等級が引き継がれるという点に注意が必要です。
契約途中での変更は代理店に相談を
事情があって契約途中に保険会社や特約内容を変更する場合、窓口・インターネット・電話等、何らかの形で代理店へ連絡をしてください。保険料の追加や払い戻しが生じる場合があるため、自分にとって不利な条件にならないよう事前にヒアリングを受けておきましょう。
まとめ
自動車保険見直し時の注意点について紹介しました。保険料の無駄払いや補償の過不足などを防ぐためにも事前の下調べをし、有意義な見直しができるよう心がけましょう。