不慮の事故に備える自動車保険は、民間損保会社や共済組合、インターネットを利用したダイレクト型の保険会社などから多くの商品が販売されています。どの保険会社の自動車保険が人気なのか、約1万人を対象に実施したアンケート調査による独自のランキングを紹介します。各年代や性別ごとのおすすめをチェックしましょう。
目次
自動車保険の補償内容とは
公道を走る全ての自動車には、自動車損害賠償責任保険(以下、自賠責)への加入が義務付けられていますが、自賠責は保険金額に上限が定められている他、補償内容も自動車事故の相手方の身体的損害のみに限られています。
一方、任意で加入する自動車保険の補償内容は、自動車事故の相手側への対人賠償や対物賠償、自分側の人身傷害や搭乗者傷害、車両の損害など、広範囲にわたることが多い点が特徴です。万が一事故に遭ってしまったときに十分な補償を受けられるよう、任意加入の自動車保険への加入も検討しましょう。
自動車保険についてはこちらの記事にもまとめてありますので、参考にしてみてください。
【全体】自動車保険加入者ランキング
5位「三井住友海上火災保険」の自動車保険の特徴
三井住友海上火災保険の「GK 見守るクルマの保険」では、ドライバーの安全運転をサポートしながら運転状況を家族へ通知する新サービスを提供しています。また、はじめて自動車保険に加入する人には、標準的な補償内容をパッケージにした3年契約の「はじめての自動車保険」が用意されています。
4位「SBI損害保険」の自動車保険の特徴
自動車保険加入者ランキング上位5社のうち、契約者と保険会社がインターネットで直接契約を行うダイレクト型の保険会社はSBI損害保険だけです。ダイレクト型の保険会社は、店舗経費や人件費などのコストを削減することで、保険料をリーズナブルな価格に抑えています。自動車保険の保険料を軽くしたい人におすすめできます。
SBI損害保険の自動車保険についてはこちらの記事も合わせてお読みください。
3位「あいおいニッセイ同和損害保険」の自動車保険の特徴
あいおいニッセイ同和損害保険の「タフ・クルマの保険」では、「対歩行者等傷害特約(自動車事故で相手方が被った身体的損害への賠償のうち、相手方の過失部分を補償する特約)」が対人賠償責任保険へ自動的に付帯される点が特徴です。責任割合に関わらず相手方の身体的損害の全額を賠償できるため、スムーズな事故解決につながるケースも多くなっています。
あいおいニッセイ同和損害保険の自動車保険についてはこちらにもまとめてあります。
2位「損害保険ジャパン日本興亜」の自動車保険の特徴
損害保険ジャパン日本興亜の「The クルマの保険」には、専用スマホアプリで運転診断を実施し、その結果によって新規加入時の割引率が変わる新サービス「安全運転割引」があります。6(S)等級で始まる新規保険の場合、安全運転のスコアが高いと20%の割引が受けられるため、利用を検討してみてもよいかもしれません。
1位「東京海上日動火災保険」の自動車保険の特徴
1位となった東京海上日動火災保険の「トータルアシスト自動車保険」は、顧客アンケートでも高い満足度評価を得ています。また、自動車保険などの損害保険と生命保険をひとつにまとめ、それぞれの補償(保障)内容の漏れや重複を防いだ新サービス「トータルアシスト超保険」など、さまざまなニーズに応えやすい保険商品が揃えられています。
東京海上日動火災保険の自動車保険についてはこちらにも詳しい記述があります。
【年代別】自動車保険加入者ランキング
20代の自動車保険加入者ランキング
20代のランキングで特徴的なのは、全体7位の「JA共済」が4位にランクインしている点です。共済の掛金は、民間保険会社の保険料よりも割安になることが多く、保険料負担を抑えたい若者世代の人気を得ていると考えられます。JAの自動車共済は組合員でない人でも加入することができるため、自動車保険の選択肢のひとつに加えてみてもよいでしょう。
JA共済の自動車保険(自動車共済)の詳細はこちらです。
30代の自動車保険加入者ランキング
30代のランキングでは、全体4位の「SBI損害保険」を抜いて「ソニー損害保険」が4位にランクインしています。ソニー損害保険はSBI損害保険と同じダイレクト型の保険会社で、顧客の予想年間走行距離数を保険料の算出基準に取り入れている点が特徴です。年間の予想走行距離数を7区分に細分化し、リスクに応じて保険料を設定する仕組みが支持されているのかもしれません。
ソニー損害保険の自動車保険について、詳細はこちらの記事を確認してください。
40代の自動車保険加入者ランキング
40代の世代別ランキングの1位から5位までの順位は全体ランキングと変わりませんが、1位の「東京海上日動火災保険」の得票率が2位に6.0%と大きな差を付けていることが目を引きます。また、20代、30代のランキングと比べ、ダイレクト型の「SBI損害保険」の得票率が高いことも40代の世代別ランキングの特徴です。
50代の自動車保険加入者ランキング
50代のランキングの特徴は、全体順位8位の「セゾン自動車火災保険」が5位にランクインしている点です。セゾン自動車火災保険では、事故率が低い40代、50代の保険料を割安にした自動車保険を「おとなの自動車保険」という名前で販売しています。前年の走行距離数に応じた4区分の保険料設定も、この世代の支持を集める理由のひとつと考えられます。
セゾン自動車火災保険の自動車保険の詳細はこちらにまとめてあります。
【性別】自動車保険加入者数ランキング
男性の自動車保険加入者ランキング
男性の自動車保険加入者数ランキングでは、女性のランキングに比べ、「SBI損害保険」(10.4%)、「ソニー損害保険」(6.8%)、「セゾン自動車火災保険」(5.6%)など、ダイレクト型の保険会社の得票率の高さが目立ちます。この傾向は、全体順位4位の「SBI損害保険」が男性だけのランキングでは3位に浮上している点にも見受けられ、ダイレクト型の保険商品は男性から人気を集めていることがうかがえます。
女性の自動車保険加入者ランキング
一方、女性のランキングでは、各順位の間の得票率にあまり大きな差は出ていません。順位の一部に前後はあるものの、ランクインしている保険会社は全体ランキングと変わりありません。10位までの得票率の合計が36.0%であることから、夫の名義で自動車保険に加入していることなどが原因で「どの保険会社か分からない」という回答が多数を占めた可能性があります。
自分に合った自動車保険の選び方とは?
自動車保険を選ぶ際は、単に保険料が高いか安いかで判断するのではなく、それぞれの補償内容を吟味することが大切です。代理店型の自動車保険では、顧客一人ひとりに合った補償の選び方をプロのスタッフが丁寧にアドバイスしてくれます。一方、ダイレクト型の自動車保険の場合、保険料は安く抑えられますが、補償内容を選択する際には自力で調べて判断しなくてはなりません。
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補償金額の目安ですが、事故の相手方への補償である対人賠償保険と対物賠償保険は、どのような事故にも対応できるよう補償金額は無制限にしておいた方がよいかもしれません。運転手自身や同乗者のケガや死亡に備える保険において、人身傷害補償保険の死亡保険金は3,000万円から5,000万円、搭乗者傷害保険の死亡保険金は1,000万円程度が目安となります。
車両保険の補償額と保険料は対象車両の車種や年式によって決まりますが、新車や高級車の場合と異なり、年式の古い中古車などへは車両保険を付けない人もいます。その他、弁護士費用特約や自転車特約など、自動車保険にはさまざまなオプションが用意されているので、自分にはどのような補償内容が必要かをよく検討して自動車保険を選ぶのが良いでしょう。
車両保険や自動車保険の保険料については、こちらの記事も参照してください。
まとめ
自動車保険の加入者ランキングからは、それぞれの保険会社を支持している年代層がわかります。ドライブレコーダーやスマホアプリを利用した独自の新サービスを提供する保険会社も増えているため、各社の保険商品をよく見比べ、自分のカーライフに適した自動車保険を見つけましょう。HPよりも詳しい情報がほしい場合や、保険料の比較シミュレーションをしてみたい場合などは、保険代理店で相談してみることもおすすめです。
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