インターネット生命保険会社(ネット生保)であるSBI生命ですが、どんな保険を取り扱っているか気になっている人もいるのではないでしょうか。今回は、SBI生命の商品の特徴や、サービスを掘り下げてみます。保険加入を検討している人は参考にしてみてださい。
目次
SBI生命って?
SBIグループのネット生保
SBI生命は、SBIグループのネット生保です。SBIグループは1999年に設立され、SBI証券・SBI損保・住信SBIネット銀行などの金融サービス事業を行っています。そのほか、ベンチャー企業への投資などを行うアセットマネジメント事業、医薬品・健康食品・化粧品などを展開するバイオ関連事業なども主要事業です。
SBI生命は2015年にスタートし、主に定期保険と終身医療保険を取り扱っています。ネット生命保険でありながら、生命保険会社・損害保険会社で販売されている商品もあります。
2015年にSBI生命へ社名変更
SBI生命は、オリエントエイオン生命保険株式会社として1990年に設立され、営業を開始しました。1991年にはオリコ生命保険株式会社へ、2001年にはピーシーエー生命保険株式会社へと社名を変更し、2015年にSBI生命保険株式会社となりました。
定期保険、医療保険など個人向けの保険をはじめ、経営者・法人向けの保険も取り扱っています。法人向けの商品として、90歳まで保障される無解約返戻金型の定期保険や、従業員が病気やケガをした際の見舞金の準備に利用できる終身医療保険などがあります。
SBI生命の評判、加入者の満足度や口コミなどは以下の記事にまとめてありますので、あわせてお読みください。
SBI生命の商品は?
2種類の定期保険と終身医療保険
SBI生命の定期保険には、「今いる保険」と「クリック定期!」の2種類があります。定期保険は保険期間が一定であることに加え、満期保険金や解約返戻金がないことも多いため、保険料が割安になる傾向にあります。
「今いる保険」は保険期間と保険金額を選択できる設計になっており、必要な期間に必要なだけ保障を受けたい人に適した保険といえます。一方、「クリック定期!」は保険期間が10年と決められているため、ライフステージの変化があったときなどにも保障の見直しがしやすい点が特徴です。
SBI生命の終身医療保険には、入院・手術を一生涯保障する「も。」があります。日帰り入院も保障対象となっており、特約を付けると通院治療や在宅医療へも備えることができます。いろいろなシチュエーションで医療機関を利用する機会へ備えておきたい人などに向いた保険であるといえます。
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定期保険と終身保険の違いについてはこちらの記事にまとめてあるため、参考にしてください。
定期保険「クリック定期!」の特徴って?
インターネット専用で割安
「クリック定期!」は、インターネット申し込み専用の定期保険です。解約返戻金や満期保険金がない掛け捨て型であるため、保険料は比較的抑えられています。基本保障では、不慮の事故・病気などによって死亡したときや、所定の高度障害状態となったときに死亡保険金が支払われます。特約を付加すると、災害によって死亡したときや、所定以外の高度障害状態になったときへ備えることもできます。
また、「保険金支払い即日サービス」を利用することができるため、スピーディーに保険金の支払いを受けられます。保険金額によっては健康診断書の提出が不要となる場合もあり、見積もりや申し込みもweb上でできるため、ホームページなどを確認してみてください。
保険期間は10年で最長80歳まで
「クリック定期!」の契約可能年齢は20歳から69歳で、更新は80歳まで可能です。保険期間が10年に設定されているため、ライフステージに変化があったときにも都度保険金額・保障内容などの見直しができます。新規契約の場合、保険金額は300万円から1億円の間で、100万円単位で設定することが可能です(契約年齢が20歳の場合、300万円から5,000万円の範囲で設定)。
実際の契約例を紹介します。30歳男性(配偶者あり・子供なし)で、保険金額を1,000万円とした場合、月額保険料は990円となります。保険金額1,000万円というのは、葬儀費用や遺された家族の生活費に備える金額の目安です。
35歳男性(配偶者あり・子どもあり)で、保険金額を3,000万円とした場合、月額保険料は3,540円です。保険金額3,000万円は、葬儀費用・生活費に加えて子どもの教育費へも備えられる金額の目安といえます。
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定期保険「今いる保険」の特徴って?
保険金額を選べる
「今いる保険」の特徴は、保険期間や保険金額を選べる点です。保険金額は、新規契約で郵送(資料請求)による申し込みの場合、300万円から1億円の間で、100万円ずつ設定可能です。(契約年齢が20歳の場合、300万円から5,000万円の範囲で設定)。
SBI生命の代理店で加入する場合は、300万円から3億円の間で、100万円ずつ設定可能となります。契約年齢や加入方法によって設定可能金額は変動するため、詳しくは問い合わせてみてください。なお、保険料の支払い方法は月払と年払から選ぶことができます。
次に、契約例を紹介します。40歳男性(子どもあり)で、保険金額を1,000万円、保険期間を10年満了としたとき、月額保険料は2,450円となります。万が一の際の保険金は、子どもの教育資金などへ充てることができます。
また、60歳女性で、保険金額を300万円、保険期間を90歳満了としたときの月額保険料は3,756円です。保険金には、葬儀費用や整理資金などの使い道があります。
保険期間を選択できる
「今いる保険」は、契約年齢が15歳~75歳で、任意の保険期間を設定することができます。
代理店で申し込みを行う場合、契約年齢によって、保険期間を年数で設定できる「年満了」と、保険期間を年齢で設定できる「歳満了」を選ぶことができます。「年満了」は10年~35年の範囲(5年刻み)で設定可能で、90歳まで自動更新できるようになっています。「歳満了」は50歳~90歳の範囲(5歳刻み)で設定可能で、保険期間は10年以上となっています。
なお、郵送(資料請求)による申し込みの場合は、10年満了・90歳満了のどちらかを選択することになります。
「今いる保険」がおすすめな人
先ほども紹介した通り、「今いる保険」には満期保険金と解約返戻金がなく、その分保険料が抑えられています。そのため、手頃な保険料を希望する人にはおすすめかもしれません。また、申し込みは代理店などの対面申し込みもしくは郵送であるため、インターネット申し込みが不安な人や、店舗で相談をしたい人にも向いているといえます。
さらに、保険期間と保険金額を選択できるので、必要な時期に必要な保障額を備えやすくなります。ライフステージの変化にともなって必要保障額は変わってくるため、保険期間と保険金額を細かく設定できると見直しがしやすい一面もあります。
定期保険の特徴やメリットについては、以下の記事もあわせてお読みください。
終身医療保険「も。」の特徴って?
疾病入院給付金は日帰り入院から対象
終身医療保険「も。」の特徴として、病気やケガによる入院であれば、日帰り入院も保障されるという点が挙げられます。「入院給付金」(疾病・災害)と病気やケガの治療のための手術・放射線治療を保障する「手術・放射線治療給付金」が基本保障となっており、「終身通院特約」を付加することで退院後の通院も保障対象とすることができます。
退院後に通院が必要となるケースは多く、医療技術の進歩などによって入院日数も短くなる傾向にあることから、通院への備えに対するニーズは高まっていると考えられます。「も。」で通院給付金の対象となるのは「退院日の翌日から120日以内の通院」であるため、あらかじめ確認しておきましょう。
手術・放射線治療給付金は幅広い保障
「も。」では、入院の有無に関わらず約1,000種類(一部対象外あり)の手術が保障対象です。入院して手術を受けた場合には入院給付金日額の10倍、重大手術の場合は40倍の給付金が支払われます。また、日帰りで手術を受けた場合には入院給付金日額の5倍、重大手術の場合は40倍の給付金が支払われます。
保険料払込期間は、契約年齢によって60歳払込満了・65歳払込満了・70歳払込満了・終身払込の4つから選ぶことができます。また、申し込みはインターネット・郵送・代理店などの対面申し込みが可能です。申し込み方法によって保険料払込方法や加入できる年齢の範囲は異なるため、詳しくは問い合わせてみてください。
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特約で在宅医療給付金を給付
高齢化社会を迎えるにあたり、入院患者の増加による病床数の不足という事態が想定されます。そのため、入院日数は短くなり、通院治療や在宅医療も増加傾向にあります。終身医療保険である「も。」は「終身在宅医療特約」を付加すると在宅医療にも備えることができます。
在宅医療とは、自宅に医師や看護師が定期的に訪問して診療を行う方法で、外来や入院に次ぐ第三の医療とされています。患者の要請によって診療を行う往診は、原則として在宅医療の対象とはならないため、注意が必要です。
在宅医療や訪問看護については、制度による違いや料金などを以下の記事で詳しく紹介しています。
先進医療も特約でカバー
先進医療は公的医療保険制度の対象外であるため、技術料は全額自己負担となります。「も。」の「先進医療特約」は「5,000円コース」と「10,000円コース」から選択でき、先進医療の技術料のうち被保険者の負担した費用と同額を通算2,000万円までカバーしてくれます。
「も。」の基本保障は保険期間が終身ですが、先進医療特約の保険期間は10年である点には注意が必要です。また、先進医療特約は90歳まで自動更新となっているため、払込期間を「終身」以外としている人が払込期間満了後に更新する場合、保険期間を「90歳満了」として更新を行ったうえで保険料を全期分前納する必要があります。
以下の記事では、独自のアンケート調査による終身保険の人気ランキングや、終身保険の必要性などについて紹介しています。
保険金支払即日サービスとは?
500 万円までの保険金が対象
被保険者に万が一のことがあったとき、医療費や葬儀費用などで遺族に負担がかかる場合があります。「保険金支払即日サービス」は、営業日の午前11時までに必要書類を提出すると、500万円までであれば当日に保険金が支払われるサービスです。死亡保険金・定期保険特約保険金・逓増型の定期保険特約保険金が対象となっています。
手続きの手順として、まず保険証券を準備します。保険金受取人がコンタクトセンターへ連絡すると必要書類が送られてくるため、記入してFAXで提出し、コンタクトセンターへ再度連絡を行います。
「保険金支払即日サービス」の利用にあたってはいくつかの条件を満たす必要があるため、詳しくはホームページを確認するか、コンタクトセンターへ問い合わせてみましょう。
SBI生命 の契約者サービスとは?
安心健康サービス
SBI生命の契約者専用サービスとして、24時間365日健康の相談に対応する「安心健康サービス」があります。契約者や被保険者に加え、家族もサービスの対象となります。
健康・医療関連相談では、薬や育児に関する疑問・質問に答えてくれる「くすり110番」や「育児相談」、栄養や食事について相談できる「栄養・食事相談」などがあります。また、介護方法や福祉サービスの情報提供を受けられる「介護関連サービス」や、全国の提携医療施設で実施されている人間ドックの紹介・予約代行をしてもらえる「人間ドック・PET検査紹介予約サービス」も用意されています。
臨床心理士などの専門相談員が電話でカウンセリングを行う「メンタル相談サービス」と、相続に関する相談に専門家が答えてくれる「相続相談サービス」については、相談できる時間が決まっているため事前に確認しましょう。その他にも予約制の「専門職相談サービス」があり、税務相談や年金相談、法律相談などが可能です。
サービスは無料ですが、1回の相談は30分程度が目安です。また、回数が多いときは利用回数に制限がかかることもあるため、注意しましょう。
FiNCアプリが無料で使える
契約者の特典の中には、FiNCアプリを無料で使えるサービスもあります。FiNCアプリとは、人工知能によって健康管理やダイエットのサポートを行ってくれるパーソナルコーチアプリです。
「体重が増えてきた」「生活習慣を改善したい」などの健康上の悩みがある際には、アプリ内の生活習慣アンケートへ回答すると、人工知能によるアドバイスを受けられます。そのほか、悩みに合ったレシピやフィットネスメニューの配信、歩数・体重・睡眠などのログ管理などのサービスが利用できます。FiNCアプリの使用回数や歩数によってポイントが付与され、溜まったポイントをアプリ内のショッピングモールで割引使用できるという特典もあります。
まとめ
今回は、ネット生命保険のSBI生命の商品や特徴について掘り下げてみました。在宅療養も保障対象とすることができる終身医療保険は、高齢化社会に対応しやすい設計といえるかもしれません。インターネットによる手続きに不安がある人、口頭で詳しい説明を受けたい人などは保険代理店をたずねてみましょう。他社の保険も含め、比較検討をすることができます。
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