保険料の安さとシンプルな構成が特徴的なアクサ生命の保険商品。特に評判の高い保険商品はどれなのか気になりますよね。そこで、人気のある生命保険を主に、アクサ生命が取り扱っている保険について全面的に解説しました。気になる保険料や給付金もまとめてチェックしてみましょう。
目次
アクサ生命保険株式会社って?
保険商品を紹介する前に、アクサ生命保険株式会社について簡単に紹介しましょう。
AXAグループの生命保険会社
世界に展開しているAXAグループのうちの日本支社としてアクサ生命保険株式会社は設立されました。AXAグループとは、1817年にフランスを拠点として誕生した保険・資産運用グループ。1985年に社名をAXAに変更してから、アメリカやオーストラリア、香港などへ事業展開し、1994年に日本支社を設立しました。東京と札幌に本社を構えており、主に生命保険業を行っています。
グループ会社と連携した事業展開
AXAグループが日本で行っているのは保険事業だけでなく、資産運用事業やアシスタンス事業など。特に保険事業では、アクサ生命保険株式会社が親となり、アクサダイレクト生命株式会社、アクサ損害保険株式会社の3社でグループを形成し、連携をとりながらサービスを提供しています。アクサダイレクト生命株式会社とアクサ損害保険株式会社は、専任の担当者がコンサルティングサービスを提供する通販チャネルやインターネット通販チャネルも行っています。
アクサダイレクトはWEB申込保険を販売
アクサダイレクト生命株式会社は2008年の4月に設立された、国内で初のインターネット専業生命保険会社です。WEB申込保険を発売し始めたのは2012年7月。取り扱う商品の構成はどれもシンプルで、組み合わせも自由に可能です。さらに、印鑑や書類が要らずにインターネット上で手続きが完了する点が特徴的。手続きが簡潔で、効率的に企業経営をしているため、保険料が抑えられています。
アクサダイレクト生命株式会社が取り扱っている保険商品は、2018年4月時点で死亡保険、医療保険、がん保険が各3種類ずつと、引受基準緩和型保険です。
こちらの記事ではアクサ生命の種類や評判などを詳細にご紹介しています。ご参考にしてください。
アクサ生命の「保険カテゴリ」って?
アクサ生命が提供している保険商品は、主に6つのカテゴリに大別されています。
医療保険
「スマート・ケア」「スマート・ケア for Ladies」「予防・早期治療サポート」「患者申出療養サポート」などを取り扱っています。「スマート・ケア」は一生涯を保障し、国内で初めて通院保障を可能にした医療保険です。医療技術の発達とともに増えてきた日帰り入院と、その後の通院に対して備えることができます。
「予防・早期治療サポート」は、特定の病気の罹患が発覚し、通院が必要になった場合に通院費や見舞金などの一時金が支払われる保険です。「スマート・ケア」や「アクサの『治療保障』のがん保険」などの主契約と一緒に加入する必要があります。
「患者申出療養サポート」は、患者申出療養を受けた場合に、上限付きで技術料と同額の給付金が支払われる保険です。患者申出療養制度とは、治験や先進医療でも未実施の治療方法や未承認薬を患者の申し出により実施できる制度。治療法を広げることで、高度な医療を受けることが可能になります。
死亡保険
「保険料長期割安型」「ピュアライフ」「LTTPフェアウインド」「アクサの『大型保障』の定期保険」「フォローアップライフ」の5種類があります。
「保険料長期割安型」は、保険料の変動がなく一生涯の保障が続く保険です。「ピュアライフ」は解約返戻金がない分、割安の保険料で死亡保障を備えることができます。「LTTPフェアウインド」は、98歳までの死亡・高度障害保障を備えることができる保険で、保険料も割安になっています。
「アクサの『大型保障』の定期保険」は、保険期間を自分で決めることができる死亡保険です。「フォローアップライフ」は、医師の診査が不要な、98歳までの死亡・高度障害保障を備えることができる保険です。
変額保険
「ユニット・リンク」「アップサイドプラス」「ライフ プロデュース」の3種類があります。「ユニット・リンク」は、資産形成も一緒に行える死亡保険です。「アップサイドプラス」は、外貨建ての資産運用も行える死亡保険。「ライフ プロデュース」は、保障額や保険料を自由に設定・変更できる死亡保険です。
女性のための保険
「スマート・ケア」の女性向け商品である「スマート・ケア for Ladies」がこれにあたります。女性に特有の病気である乳がんや、子宮内膜症、子宮筋腫などによる入院、子宮筋腫や卵巣の摘出などの手術時には保障が上乗せされる保険です。
がん保険
「アクサの『治療保障』のがん保険」「アクサの『収入保障』のがん保険」の2種類があります。「アクサの『治療保障』のがん保険」は、入院が不要ながん治療でも保障されるがん保険。「アクサの『収入保障』のがん保険」は、がんと診断された際に収入保障が受けられるがん保険です。
持病がある方
「OKメディカル」「OKライフ」の2種類があります。「OKメディカル」は、持病やこれまでに入院・手術の経験がある人でも加入しやすい終身医療保険です。「OKライフ」は98歳までを保障する、保険料の変わらない定期保険です。
上で紹介した6種類の保険の他にも、働けなくなってしまった場合の収入を備える定期保険や終身保険、要介護状態などになった際の生活を保障する介護保険なども取り扱っています。
こちらの記事では収入保障保険の種類や評判などを詳細にご紹介しています。ご参考にしてください。
アクサ生命の医療保険、特徴は?
アクサ生命の医療保険の特徴は、前述したように、保険料が安く抑えられていることや特約が充実していることなどが挙げられます。
終身型や定期型を幅広く取り扱う
終身型医療保険である「スマート・ケア」と「スマート・ケア for Ladies」、定期型医療保険の「アクサの『治療保障』のがん保険」が主にあり、その他、持病がある人向けの保険や、「アクサの『収入保障』のがん保険」、「予防・早期治療サポート」「患者申出療養サポート」があります。
女性向けの「スマート・ケア for Ladies」は、「スマート・ケア」に女性疾病入院・特定手術給付特約がついたものです。乳がん(すべてのがんを含みます)、上皮内がん、子宮内膜症、子宮筋腫、バセドウ病など約款に規定された疾病による入院をした場合は女性疾病入院給付金日額と入院日額が保障されます。また、子宮筋腫の摘出や乳房の部分・全切除など特定の手術を受けた場合、1回につき最大35万円が保障されます(女性疾病入院給付金日額が5,000円のとき)。
人気が高いのは「スマート・ケア」
なかでも「スマート・ケア」はアクサ生命の医療保険の中でも人気が高い商品です。安い保険料で、入院治療一時金、手術給付金などのほか、白内障や大腸ポリープ、尿管結石などの疾病に多い日帰り入院と通院での治療にも1日1万円の給付金が支払われます。日帰り入院から一時金が支払われ、Ⅰ型だと基本給付金額の2倍、Ⅱ型・Ⅲ型だと基本給付金額の10倍の金額を受け取ることが可能です。
保険料が安く抑えられている
アクサ生命の医療保険の特徴のひとつは保険料の安さです。
「スマート・ケア」を例にとると、まず、通院保障なし・基本給付金額が5000円のライトプランと、通院保障あり・基本給付金額が5000円のスタンダードプランがあります。30歳の男性が加入した時のそれぞれの保険料は2018年4月の時点で、ライトプランが1,328円、スタンダードプランが2,403円です。
保障内容として共通しているものは、日帰り入院保障1回につき5万円、ICU管理1回につき25万円、手術保障が2.5~25万円、放射線治療1回につき5万円、先進医療療養1回につき技術料と同額の保障、先進医療給付金の対象となった療養1回につき15万円となっています。スタンダードプランのみに適応される保障内容は、日帰り入院前後の入院保障が1日5,000円、日帰り入院保障1日につき5,000円です。
同じ条件で25歳男性だとライトプランは1,218円、スタンダードプランは2,128円。35歳男性ではライトプランは1,463円、スタンダードプランは2,743円となります。
3大疾病や介護に備えた特約がある
アクサ生命の医療保険につけられる特約は、約6種類。がん・急性心筋梗塞・脳卒中といった3大疾病に備えられる「3大疾病一時金特約」、死亡や高度障害状態・要介護状態に備えられる「介護終身保険特約」、重症化の予防が必要となる疾病に対して備えられる「重症化予防一時金・見舞金特約」などがあります。また、特約とは別に、重症化することもある生活習慣病に備えられる保険「予防・早期治療サポート」などもあります。
主な特約を詳しく見ていくと、「3大疾病一時金特約」は初めてがんと診断された際やがんによる入院、急性心筋梗塞・脳卒中による手術や5日以上の入院などが発生した場合、1回につき100万円の保障を受けられます(3大疾病一時金額100万円の場合)。
「介護終身保険特約」は、死亡時や約款に指定されている高度障害状態になったとき、要介護状態と診断されその状態が180日継続したときに、100万円が支払われます(保険金額が100万円の場合)。
こちらの記事ではアクサ生命の手術や通院補償について、シミュレーションもふまえて紹介しています。
アクサ生命で扱っている変額保険って?
アクサ生命では通常の医療保険や死亡保険などのほかに変額保険も取り扱っています。
変額保険とは
変額保険とは、特別勘定として資産を運用し、その実績を基にして保険金額や解約返戻金が変わる保険です。ただし死亡保障額は変動しません。払い込みされた一時金を元手として運用する場合が多く、株価や運用先によって解約返戻金や満期保険金が増額・減額します。
ユニット・リンク他2商品を展開
アクサ生命が取り扱っている変額保険は「ユニット・リンク」「アップサイドプラス」「ライフ プロデュース」の3種類。それぞれを詳しく見ていきましょう。
「ユニット・リンク」は有期型の変額保険です。対象としている特別勘定は「安定成長バランス型」「積極運用バランス型」「日本株式型」などの10種類から選ぶことができます。それぞれの特別勘定は投資信託先が決まっており、時価評価や原価法などで運用資産を評価し、積み立てしている金額に反映されます。死亡時や高度障害状態時は、基本保険金額か積み立て金額のどちらか大きい金額のほうを受け取ることが可能です。
「アップサイドプラス」は終身型で、豪ドルや米ドルの外貨で運用する変額保険です。死亡保険金を受け取る際、円に換算することもできます(円支払特約の付加が必須)。また、保険期間が第1保険期間と第2保険期間とに分かれており、前者は定額・変額で運用する期間で、後者は第1保険期間での積み立て金額を死亡保障として確保する期間です。
「ライフ プロデュース」は死亡・高度障害状態時に年金が支払われる変額保険です。払い込んだ保険料から決まった費用を引いた金額を運用します。Ⅰ型では死亡・高度障害状態になったときから保険期間満了時まで年金が支払われ、Ⅱ型では死亡・高度障害状態になったときから10年間、年金を受け取ることが可能です。
貯蓄と保障を両立できる
変額保険は貯蓄と保障を両立できる点が特徴的です。掛け捨て型の保険とは異なり、資産を運用しながら、死亡・高度障害状態になったときのために備えることができます。また、基本保険金額が決められているため、たとえ運用の成績がかんばしくなくても基本保険金額を割ることはありません。
10年未満は解約控除がある
変額保険の注意点は契約から10年未満のうちに解約をすると、解約控除がかかる点です。解約控除とは、解約返戻金から解約にかかる手数料を引いて支払うことを指します。通常、払い込む保険料は早い時期から保険会社の経費として一部が充てられるため、保険料の払込期間が長ければ長いほど、解約返戻率は上がります。
こちらの記事では投資型保険である「ユニットリンク」についてメリットデメリットでご紹介しています。
アクサ生命で扱うその他の保険って?
治療保障重視のがん保険
「アクサの『治療保障』のがん保険」は解約返戻金のない終身型のがん保険。解約返戻金がないため、保険料が抑えられています。主にがんの治療を対象とし、放射線治療や化学療法、緩和ケアなどが1回につき、10~20万円保障されます(基本給付金が10万円の場合)。30歳で加入し基本給付金額 を10万円、重症化予防見舞金額を5万円と設定した場合、男性だとおよそ2,890円、女性だと3,180円の保険料となります。
収入保障や定期も選べる死亡保険
死亡保険は「保険料長期割安型」「ピュアライフ」「LTTPフェアウインド」「アクサの『大型保障』の定期保険」「フォローアップライフ」の5種類。
「保険料長期割安型」は、保険料が一定の終身型死亡保険。低払いもどし金特則を付加すると、契約から一定期間は低返戻金期間となり、保険料を割安に抑えることができます。ただし、その期間内の解約返戻金は通常の7割です。保険料の例を見てみると、保険金額が1,000万円の場合、30歳で加入すると男性は22,220円、女性は21,700円となります。
「ピュアライフ」は、解約返戻金のない定期型の死亡保険。保険料も一定で、割安に設定されています。たとえば、保険金額を2,000万円とし30歳で加入した場合、男性なら5,560円、女性なら4,000円となります。
「LTTPフェアウインド」は低返戻金の定期型死亡保険。保険料の払い込みが完了するまでは、通常の7割の解約返戻金となりますが、その分、保険料が抑えられています。保険金額を1,000万円とした場合、30歳で加入すると男性は21,230円、女性は19,290円の保険料となっています。
「アクサの『大型保障』の定期保険」は、満期保険金のない定期型死亡保険です。保障期間も自分で選ぶことができます。仮に保険金額を1億円とすると、30歳で加入した場合、男性では28,300円、女性では20,500円の保険料となります。
「フォローアップライフ」は、医師の診査が要らない定期死亡保険です。保険期間が第1保険期間と第2保険期間に分かれており、前者は災害による死亡を主に保障し、後者は原因に関係なく死亡を保障する期間となっています。第1保険期間は死亡保険金よりも災害死亡保険金のほうが支払われる金額の割合が大きく、第2保険期間になると災害保険金はなくなり、死亡保険金のみとなります。保険金額を1,000万円とした場合、35歳で加入すると男性の保険料は18,380円、女性の保険料は15,240円です。
持病がある人へは引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険として「OKメディカル」「OKライフ」のふたつがあります。引受基準緩和型保険とは、加入に際しての告知項目の基準が優しくなっており、持病がある人や過去に入院歴などがある人にとって入りやすい傾向がある保険です。
「OKメディカル」は、終身型の引受基準緩和型保険。医師による事前の診査は不要で、4つの告知項目のすべてに当てはまらなければ申し込みが可能です。既往病が原因の入院・手術でも特定の条件を満たしている場合、給付金が支払われます。災害入院給付金、疾病入院保障金は入院日数分の入院給付金日額が支払われ、手術給付金と死亡保険金は入院給付金日額の10倍を受け取ることができます。
「OKライフ」は、98歳までが保障対象になる有期型の引受基準緩和型保険。被保険者が死亡した際に保険金が支払われます。契約してから、一定期間は低返戻金期間で、その期間内の解約返戻金は通常の7割となっています。
保険以外に独自のサービスはある?
保険以外の独自のサービスはアクサメディカルアシスタンスサービスと呼ばれています。それぞれをご紹介していきましょう。
応急手当や子供の急病を24h相談可能
突然の怪我の応急手当や子供の急病の看護の仕方などを、医師・保健師・看護師などのスタッフが電話で相談に乗ってくれます。そのほか、健康に関する相談や育児に関する相談、メンタルヘルスに関する相談なども、被保険者とその家族が無料で利用することが可能です。
セカンドオピニオンの依頼が可能
治療法の選択肢を増やすために、主治医以外の医師に意見を求めることをセカンドオピニオンと言います。専門臨床医によるセカンドオピニオンを被保険者のみ、無料で受けることができます。
糖尿病検査キットや介護のサポートサービス
自分で検査ができる糖尿病の検査キットやピロリ菌検査キットなどを自宅に郵送できます。また、介護やリハビリに関する悩みなども電話で相談したり、ハンドブックで情報を得たりすることが可能です。
まとめ
アクサ生命の生命保険は、解約返戻金の有無や保険期間の長さなど、自分が重視したいポイントに合わせて選べることが魅力的です。生命保険に加入する目的をしっかりと把握し、バラエティに富んだ保険商品の中から、自分に合ったものを検討してみるといいでしょう。