「メットライフ生命」という保険会社をご存じでしょうか?終身保険の幅広いラインアップなどに特徴のある外資系の生命保険会社です。この記事では、メットライフ生命の沿革や取り扱っている商品等を紹介します。
目次
CMでお馴染みのメットライフ生命とは?
アリコからメットライフ生命へ
メットライフ生命は、1954年にアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー日本支店として国内での営業をスタートしました。その後、2011年にブランド名をメットライフ アリコへ変更し、2012年には日本法人である「メットライフアリコ生命保険株式会社」が営業を開始しています。2014年に社名を「メットライフ生命保険株式会社」へ、ブランドを「メットライフ生命」へと変え、現在に至っています。
健全な経営体制
メットライフ生命の特徴として、健全な経営体制が挙げられます。ソルベンシーマージン比率は2018年3月時点で888%を超えており、いざという時の支払いリスクにも備えています。
ソルベンシーマージン比率は一般的に200%を超えていると安心とされているため、メットライフ生命の財務状態は良好に保たれているといえるでしょう。ソルベンシーマージン比率が200%を下回ると、監督当局によって経営に対する是正措置が取られることになります。
また、S&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社による格付けでは、「AA–」の評価を得ています。AA-という評価は「債務履行能力が非常に高く、最上位の格付けとの差は小さい」という定義になっており、この点からもメットライフ生命の健全性が見て取れます。
メットライフ生命の保険カテゴリは?
医療保険
メットライフ生命の医療保険には、「終身医療保険 フレキシィ S」「終身医療保険 フレキシィ S [女性専用タイプ]」「終身医療保険 フレキシィ ゴールド S」「リターンボーナスつき終身医療保険」の4商品があります。「終身医療保険 フレキシィ S」では、入院・手術・先進医療による治療等の際に保険金が支払われ、期間内を健康に過ごせば5年毎に健康祝金を受け取ることもできます。
「終身医療保険 フレキシィ S [女性専用タイプ]」は「終身医療保険 フレキシィ S」の保障に加え、がんや女性特有の疾病による入院へ上乗せ保障が行われる保険です。
「終身医療保険 フレキシィ ゴールド S」は、通院中や服薬中であっても申し込めるように加入の基準を緩和した保険となっています。また、「リターンボーナスつき終身医療保険」は、所定の受取時に生存していれば、保険料からそれまでに支払われた給付金・健康祝金を差し引いた金額を受け取ることのできる保険です。
がん保険
メットライフ生命のがん保険は、「ガン保険 ガードエックス」と名付けられています。がん治療を受ける際にはまとまった給付金を一括で受け取ることができ、がん(悪性新生物)と診断された際にはそれ以降の保険料が免除されます。プランによっては先進医療保障や入院保障、通院保障が付加されており、内容に応じて保険金を受け取ることができます。
死亡保険
メットライフ生命の死亡保険には様々な商品があります。「スーパー割引定期保険」では、喫煙の有無や血圧・体格等の基準をクリアすると保険料が最大52.9%割引されます。「収入保障保険 マイディアレスト」は被保険者が死亡した後も家族へ月々の生活費が支払われる死亡保険です。
その他、持病がある人向けの「終身保険 ずっとスマイル」なども展開しています。インターネットで申し込みが可能な商品もありますが、対面販売のみの取り扱いとなっているものもあります。保障内容や申し込み方法について、詳しくはホームページや保険代理店などで確認してください。
メットライフ生命の死亡保険も詳しく説明!保険のプロによる無料相談サービス実施中!
個人年金保険
個人年金保険「定額個人年金保険 レグルスIV」では、運用通貨を米ドル・ユーロ・豪ドル・日本円の4つから選ぶことができます。一部の通貨のみを選択することも可能ですが、4通貨全て選択することもできます。日本円より利率の高い外貨を運用通貨にすることで大きな利益を得られる可能性がある反面、為替レートによって損を被る可能性もあります。
また、年金の受け取り方も保証期間付終身年金・確定年金・保証期間付夫婦年金から選択することが可能であり、自由度の高い設計の保険であるといえます。運用通貨や受取方法の選択に迷った際には、ファイナンシャルプランナー(FP)などに相談をもちかけてみることもおすすめです。
保険・資産運用の疑問に答えます!FPによる無料相談サービス実施中!
なお、メットライフ生命が取り扱う保険の種類・選び方などに関しては、下記の記事でも詳しく紹介しています。
メットライフ生命の医療保険の特徴は?
医療保険はすべて終身型
メットライフ生命で取り扱っている4種類の医療保険「終身医療保険 フレキシィ S」「終身医療保険 フレキシィ S [女性専用タイプ]」「終身医療保険 フレキシィ ゴールド S」「リターンボーナスつき終身医療保険」は、すべて終身型となっています。病気に対するリスクは年齢とともに上昇することが多いため、高齢になると医療保険への加入が難しくなったり保険料が高額となったりするケースが一般的です。終身型であればそのような心配は少なく、一生涯保障を受けることができます。
日帰り入院から保障
メットライフ生命の医療保険では、入院初日から保険金を受け取ることができます。そのため、日帰り入院でも給付金を受け取ることが可能ですが、外来による手術や点滴、一時的な休息などは日帰り入院と認められない点には注意が必要です。
先進医療に備えられる
メットライフ生命の医療保険では、所定の先進医療を用いた治療の技術料が通算2,000万円まで保障されます。先進医療による治療は公的な医療保険の対象外であるため、費用が高額となる傾向にあります。なお、加入基準が緩和されたタイプの「終身医療保険 フレキシィ ゴールド S」では先進医療保障はオプションとなっており、基本保障には含まれていません。
健康祝金が受け取れる
メットライフ生命の医療保険では、保険期間内を健康に過ごすと5年毎に健康祝金を受け取ることができます。「終身医療保険 フレキシィ ゴールド S」では、健康祝金もオプション扱いとなっているため、加入前には詳細内容を確認するようにしてください。
払い込んだ保険料が戻る商品も
「リターンボーナスつき終身医療保険」は、定められた期間中に生存している場合、払い込んだ保険料から支払われた保険金を差し引いた額がリターンボーナスとして戻ってくる商品です。リターンボーナスを受け取った後も保障は一生涯続きますが、ボーナス受取前に解約および契約口数の減少を行った場合や死亡した場合等には受取額が保険料を下回ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
なお、メットライフ生命の医療保険については下記の記事にもまとめてあります。ぜひご一読ください。
メットライフ生命の終身保険の特徴は?
ドル建てを含めた幅広いラインアップ
メットライフ生命の終身保険はドル建てのものを含め、幅広いラインアップとなっています。一般的な終身保険のほか、持病がある人向けのもの、米ドル建てや豪ドル建ての積立利率変動型一時払い終身保険等が展開されているため、ニーズに合った商品を選択することができます。死亡保障がついている商品については「死亡保険」として紹介されている場合もありますが、保険期間が終身のものについて以下で詳しく紹介します。
メットライフ生命の終身保険のラインアップに関しては、下記の記事もあわせてお読みください。
資産運用向きの商品
「終身保険 つづけトク終身」は、0.6%の積立利率が保障されている点が特徴です。利率は10年毎に更改されるため、運用成績次第では当初の予定より多くの積立金を得ることができる可能性もあります。また、解約返戻金については「一括受取」もしくは「年金形式による受取」からどちらかを選択することが可能です。
その他、資産運用向けの商品として「USドル建終身保険ドルスマート」や「サニーガーデンEX」、「ビー ウィズ ユー プラス」も挙げられます。これらは外貨建てで運用される保険商品であるため日本円より利率が高い反面、為替の変動によっては損をする可能性もあるということを覚えておきましょう。
積立利率変動型終身保険やドル建て終身保険については、以下の2記事に詳しくまとめられています。
メットライフ生命の評判って?
20代・50代からの満足度が高い
20代から50代の保険加入者を対象に独自のアンケート調査を行った結果、メットライフ生命は20代から高い満足度を得ていることがわかりました。健康であるほど保険料が安くなる「スーパー割引定期保険」は健康リスクの低い若い世代に人気となっていることが考えられます。なお、がん保険の加入者数ランキングでは20代部門の4位に入っています。
一方、50代の医療保険加入者ランキングでも4位にランクインしています。こちらは「終身医療保険 フレキシィ S」などの健康祝金や、「リターンボーナスつき終身医療保険」のリターンボーナスなどが支持された結果かもしれません。
医療保険・がん保険は女性に人気
同アンケート調査によると、メットライフ生命の医療保険は女性の医療保険加入者ランキングで全体の5位、30代部門で4位でした。満足度ランキングではさらに順位を上げ、女性全体の2位となっています。「終身医療保険 フレキシィ S [女性専用タイプ]」で女性特有の疾病やがん、女性に多い病気に幅広く備えることができる点が人気を集めているものと思われます。
また、女性のがん保険加入者ランキングでは全体の2位、20代の4位、30代・40代の2位をそれぞれ獲得しています。「終身医療保険 フレキシィ S [女性専用タイプ]」でもがんに備えることはできますが、「ガン保険 ガードエックス」ではがんに特化した保障を受けることができます。シンプルタイプ・充実タイプに加え、オリジナルプランを設計することもでき、不要な保障を外したり必要な保障をさらに手厚くしたりすることが可能です。
【保険に関するアンケート調査概要】 調査実施時期:2018年2月15日~2018年2月18日 対象者:全国 20歳から59歳の男女10,000名(性別×年代別よる均等割付) 調査方法:インターネット調査 実施委託先:株式会社マーケティングアプリケーションズ |
メットライフクラブのサービスって?
メットライフ生命の保険に加入すると、さまざまなサービスを利用することができます。そのうちの一つが、健康や治療に関するサポートを受けられる「メットライフクラブ」です。「メットライフクラブ」では、以下の2つのサービスを提供しています。
商品付帯サービス
「商品付帯サービス」では、健康・育児・医療に関連する悩みを相談できる健康生活ダイアル24をはじめとし、健診や人間ドックの結果について質問・相談できる健診・人間ドックなんでも相談室、入院の際に家事代行などを依頼できる入院サポートサービスなどが提供されています。原則として、対象の保険へ加入している人であれば誰でも利用することができます。
会員登録制サービス
メットライフ生命の「会員登録制サービス」では、提携施設・サービスなどを優待価格で利用することができます。宿泊施設・映画館・遊園地・スポーツクラブ・レストランなど、幅広いジャンルの取り扱いがあります。利用には無料の会員登録が必要となります。
まとめ
メットライフ生命という会社や取扱商品、利用できるサービスなどについて紹介しました。経営状態は2018年現在良好であり、幅広い保険商品を展開しています。中には外貨建ての商品や利率が一定でない商品など、仕組みがわかりにくいものもあったかもしれません。保険商品について何か疑問や知りたいことがある場合、保険代理店の利用をおすすめします。ファイナンシャルプランナーが在席している店舗もあり、専門知識を生かした説明を受けることができます。
経験豊富なFPが在籍!わかりやすい説明による保険の無料相談サービス実施中!